なんでもよかった
言葉なら
理解できなくても
だから詩は風に飛んだ
迷子になって溺れて
そこが美しい珊瑚の海なら
なおさらいい
全部がにせものと
決めつけるにははやすぎるから
つながろう
とてもふれていたいから
シンメトリーはふれられない
この世にひとつしかない
シンメトリー
全てを見たいと思い
見ていき
吐き気をもよおし
血の盃をのむ
コウモリは騒ぐ
ゆるがない幻想に
たわわに実る妖艶の果実
浮き立つ綻びの赤が
恍惚を結びあわせる
官能がきりりたつ
生命の喜び
きらびやかな空気の粒が
形を成していく
つながれていく輪の
接吻をうけたまう