余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

綿

2022-12-06 22:47:06 | 十五の詩
なんでもよかった
言葉なら
理解できなくても
だから詩は風に飛んだ
迷子になって溺れて
そこが美しい珊瑚の海なら
なおさらいい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふれる

2022-12-06 22:45:46 | 十五の詩
全部がにせものと
決めつけるにははやすぎるから
つながろう
とてもふれていたいから
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

湖面

2022-12-06 22:43:43 | 十五の詩
シンメトリーはふれられない
この世にひとつしかない
シンメトリー
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洞窟

2022-12-06 22:40:19 | 十五の詩
全てを見たいと思い
見ていき
吐き気をもよおし
血の盃をのむ
コウモリは騒ぐ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリムト 接吻

2022-11-30 23:29:34 | 十五の詩
ゆるがない幻想に
たわわに実る妖艶の果実
浮き立つ綻びの赤が
恍惚を結びあわせる
官能がきりりたつ
生命の喜び
きらびやかな空気の粒が
形を成していく
つながれていく輪の
接吻をうけたまう
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする