余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

とにかく家に帰ります

2022-10-01 23:03:15 | マイブック(た)
「とにかく家に帰ります」
      津村記久子 著

職場。
とにかく職場の雰囲気があふれるほどに描かれている。
ゆるやかな日常の、なにげない日常のなかの一日、
そのなかにある、そのなかでも話したくなるような、
そんな手の届く欠けらを程良く着こなす。
欠けらはいずれ思いだす小さな光。
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絶壁

2022-10-01 23:00:40 | 水声の詩
惜しみなく奪う
貫かれた一陣の矢によって
心をくし刺しに
動けなくなり
その場にとどまり続ける
飛び降りる無数のカモメ
カモメは墜落する
一粒の愛のごとく
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音楽

2022-10-01 22:58:43 | 写真の扉の詩
青の夜から光がぽつぽつと
灯り始める
次第に明るくなり
華やかに
ときに花色ときにパラパラと
場面は流れとどまり流れ
言葉は詩となり
心地良き合わさりが
体を包み込む
音は空間に乗る
めぐりまわり
出会い 落ち 出会い
振動が身体を伝い
音楽に寄り添い歌う
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明るい

2022-10-01 22:55:36 | 写真の扉の詩
よりきれいに
あの時よりきれいな
あの時分よりきれいに
陽の光を浴びて
美しく輝いていた
ずっと
ずっと
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2022-10-01 22:53:40 | 写真の扉の詩
心の底はくすぶられる
大切な人によって
甘く官能より
涙のほとり
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