余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

わけめなく

2024-10-15 23:50:36 | レターの膜(短歌)
わけめなく
嫉妬と自由の
往来に
孤独の花は
暁のもの
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女ざかり

2024-10-15 23:49:09 | マイブック(ま)
「女ざかり」
    丸谷才一 著

新聞の論説委員の南弓子は、書いたコラムが問題となり異動、
配置転換を勧められてしまう。
この異動は左遷のようなもの。
どうしてこんなことになってしまったのか、
友人や仕事仲間に聞いていくうち、辿り着いていったのが政府。
恋人や家族とともにこの仕打ちを翻そうとしていく。
展開する政府対個人。
そして南弓子は、後半にひとつの場面に遭遇する。
坪庭での神秘体験。
誰もがもしかしたら経験しうる、気付かないうちに体験しているかもしらず。
そして哲学者の恋人が語る日本という国の贈与の帝国論もおもしろい。
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個人的な体験

2024-10-15 23:08:52 | マイブック(あ)
「個人的な体験」
      大江健三郎 著

主人公の名はバード。
あだ名、鳥(バード)と呼ばれている。
そのバードに子供が生まれるのだが、障害があった。
シャム双生児のような頭に腫瘍がある。
もう一つの頭のような大きな瘤。
バードはこの子をどうすればいいのか、思考の渦へと吞み込まれていく。
この子のため、あるいは自身のため、
死へと導いていくのがいいのではないかと。
問いかけ続ける先の答えとは。
そしてバードがだした結論は。
著者自身、障害の持つ子の親として書くひとつの物語。
生を見詰めて。
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