国内の新たな感染者は2504人、感染者の累計は14万1002人
国内では26日、新たに2504人の感染が確認されました。
新規感染者は、過去最多だった今月21日の2596人に次ぐ2番目の多さです。
これで国内の感染者は14万290人、クルーズ船乗船者を含む感染者の累計は14万1002人になりました。
また、新たに確認された死亡者は29人で、死亡者の累計は2078人になりました。
重症患者は前日比34人増えて410人となり過去最多となりました。
なお、神奈川県の新規感染者254人、兵庫県の新規感染者184人、三重県の新規感染者27人はいずれも過去最多を更新しました。
都内の新たな感染者は481人、感染者の累計は3万9079人
東京都では26日、新たに481人の感染が確認されました。
これで都内の感染者の累計は3万9079人となりました。
このうち、10歳未満から30代が235人で全体のおよそ49%を占めていますが、重症化しやすい60代以上の感染者はおよそ20%の95人です。
また、経路不明の感染者は291人でおよそ60%です。
なお、新たに確認された死亡者は3人で、死亡者の累計は485人になりました。
小池都知事は、不要不急の外出は控えるよう呼び掛けていますが、呼び掛けだけでは効果が薄い、より強いメッセージが必要だと思います。
札幌市と大阪市を目的地とするGo Toトラベルは3週間停止
政府の需要喚起策である「Go Toトラベル」と「Go Toイート」によって、旅行関係業界や飲食業界が潤って倒産や廃業に歯止めがかかっていることに異論はありませんが、今月10日頃から新規感染者が急増し、その原因の一つがGo Toキャンペーンであることも事実です。
感染者急増を受け、政府は25日、札幌市と大阪市を目的地とする「Go Toトラベル」を12月15日までの3週間一時除外しましたが、両市を出発地とする「Go Toトラベル」は対象としたままです。
感染拡大地域への移動と感染拡大地域からの移動は車の両輪で、片輪だけでは十分な防止効果は得られないのではないでしょうか。
感染防止と社会経済活動を両立さることは重要な施策ですが、感染防止策を軽視したままGo Toキャンペーンを進めた結果が今日の急拡大を招き、医療体制も各地でひっ迫しはじめています。
国民の生命と暮らしを守るため、都道府県知事に責任を押し付けることなく、政府の決断で早急にGo Toキャンペーンを停止し、感染防止徹底対策に大きく舵を切り替えるような対策を講じて欲しいものです。
感染がおさまった段階で、大々的な需要喚起策を行うほうが、大きな経済効果が得られるのではないでしょうか。
新型コロナウイルスに馴れてはいけない、甘く見てはいけない。 一人一人が感染防止対策の徹底を。。
医療提供体制が崩壊の危機に直面している-日本医師会中川会長
日本医師会の中川会長は、記者会見で、現在の感染状況について、「新規感染者数の増加傾向がさらに強まり、各地で過去最多の水準になっており、全国各地で、医療提供体制が崩壊の危機に直面している」と述べ、強い危機感を示しました。
その上で、「感染者が急増すれば、コロナ対応とコロナ以外の病床の確保は、とても両立できない。都道府県知事は、国と調整のうえ、2週間後の状況を想定しながら、地域の感染状況を的確に判断し、必要な措置をとって欲しい」と訴えました。
また、病床のひっ迫状況を示すため国が公表している「病床使用率」について、「まだ余裕があるように見えるかもしれないが、現場感覚と著しいずれがある。医療スタッフが不足しており、受け入れ可能病床は満床の状況だ」と指摘しました。
新規感染者数の動向
患者と死亡者の動向
国内事例・空港検疫・チャーター便帰国者の合計
家庭内感染の割合が急増
家庭内感染の割合が急増している背景には、無症状の「隠れ感染者」が家庭に持ち込み家族に感染させていること、病院や療養宿泊施設を希望しない感染者が自宅療養中に家族に感染させていること、新規感染者の増加により、病院や療養宿泊施設の調整にあたる保健所などの業務が繁忙のため調整が遅れて、やむなく自宅待機している感染者が家族に感染させていることなどによります。
こうした状況では、水面下で急増している市中の感染拡大に歯止めをかけることは不可能で、医療体制の崩壊の引き金になります。
国内の感染状況
世界の感染者6071万人超え、死亡者は142万人超え
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、世界全体の新型コロナウイルスの感染者の数は日本時間27日午前3時の時点で6071万9579人となりました。
また、死亡者は142万7184人となりました。
国別の感染者は、アメリカが1281万8629人と最も多く、インドが926万6705人、ブラジルが616万6606人、フランスが222万1874人、ロシアが216万9424人などとなっています。
また、死亡者は、アメリカが26万2683人と最も多く、ブラジルが17万769人、インドが13万5223人、メキシコが10万3597人、イギリスが5万7128人などとなっています。
主な国・地域の感染状況