くっしーの徒然日記

南の回転花火銀河(M83)

さて、話はGW中盤の5月1日の富士山須走口五合目の撮影に移る。

この日は、久しぶりの五合目で、早い時間には雲海も出来ていたので、まずは少し南の比較的低い位置にあるM83を撮影してみた。


【↑M83 うみへび座の棒渦巻銀河】
VixenSuperMirror R125S D:130 f:720 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
UW9mm 80倍 35mm換算2240mm相当 PowerShotS90+CHDK ISO:3200
F:2.0 f=6mm コリメート法 合成F=3.7 S:128秒x9コマ Noise減算:ON
撮影場所:富士山須走口五合目 撮影日:2014/5/1 22:27-23:28
Regstaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ・
74%トリミング・サイズ調整 NeatImageで40%フィルタリング

M83は、7.6等級の明るさで、11分角の見かけの大きさを持つ、うみへび座にある棒渦巻き銀河である。北の回転花火銀河M101と並んで、『南の回転花火銀河』と呼ばれている。

ただ南中した時の高度は26度程度と低い為、どうしても低空からの街灯りの光害かぶりを受けてしまう。

M83は2012年の4月5月に撮影しているが、当時は銀河撮影時もLPS-P2フィルターを使用していたので、低空かぶりは、今回よりはいくらか押さえられている感じではある。おかげで今回の画像処理は、かぶりのせいで少し処理に苦労した。それでも露出量の増加や、ピントの改善等で、全体の写りは、だいぶ良くなっている。

本当は、直前に行った南の暗い千葉の海岸で撮影したかったのだが、残念ながらその日は風が強く、13cmでは、まともに撮影が出来なかったのである。次回は、千葉や伊豆なんかの、南の暗い場所で撮影してみたいものである。

2014.5.1(6/14)

コメント一覧

くっしー
Nikon8cmさん、ありがとうございます。

今年の春は、結構不安定な天気も多かったので、比較的南の低空の対象は、写せる機会が少なかった様な気もします。冬の寒いうちに撮っておくと良いかも知れませんね。
Nikon8cm
くっしーさん

銀河の細かい構造と淡い腕がキレイに捉えられていてスゴイ!!
私は、この春に2回挑戦しましたが、どちらも雲やら追尾不良やらで完遂できずに終わってしまいました。キレイな対象なのに、いろいろな条件に恵まれないと難しいですね。
くっしー
kameさん、ありがとうございます。

フィルターによる減衰は、概ね50%位の感じでしょうか。それでも赤い星雲はかなりコントラストが上がるので、露出時間を延ばせば、かなり良くなるんですが、白っぽい銀河は、減衰がかなり影響してしまうので、光害の減衰よりも露出量が減る事の方が影響が大きい様で、ケースバイケースでしょうか。
kame
むぅ。。。
総露光時間は一昨年の撮影とそれほど変わらないのに、これももぉ一眼写真と遜色ない写りになってますね。
素晴らしいです。(@_@)

ピントや追尾精度の向上の影響も大きいと思いますが、フィルターによる光量の損失も結構大きいんでしょうかね。

いずれにしてもお見事です。\(^o^)/
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