翌28日位しか星空が期待できないので、実家に帰るのを止めにした。
東京からどこに遠征に行こうかと、GPVで雲の様子を見ると、27日28日辺りに
可能性が有りそうだが、富士山は27日はちょっと微妙な感じだ。
先週、初めて新潟遠征に出たが、そこまで行けば27日も28日も星空が
期待できそうである。ちょっと悩みどころだが、せっかくのGWなので
遠出して、2晩連チャンで撮影も有りだなと思って、先週に引き続き
今週も妙高高原へ出かける事にした。
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午後の通院を終えてから小雨模様の東京を新潟に向けて出発した。
途中長野に入った辺りでは、西の空の雲が切れて隙間から夕焼けが
見えてきた。よしよしこの調子で新潟は晴れていろよ~!!
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三鷹を出てから、途中食事を挟んで、4時間ほどで妙高高原ICに着いた。
インターから国道に出た所の信号横の積雪は、先週に比べて、6~70cm
近く低く成っているような気がする。だいぶ雪が解けたんだな。
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現地に着くと、駐車場内は概ね除雪が終っていて、先週いっぱいあった
車はほとんど無く、3~4台の車が止めてあるのみだった。
駐車場の端には、トイレも有り使用可能だった。管理棟もアクセス
できるようには成ってはいるが、人も不在なら、管理等前の自販機も
通電されてはいなかった。
広い駐車場の真ん中辺りに陣取り機材の準備を始めるが、時間はまだ
21時位で、月没までには3時間以上有った。機材準備を終え、12時頃迄
車の中で暫く待機していた。
12時近くに成り、月没に備えて、基準星とターゲットの導入を始めた。
今日の最初のターゲットは、りょうけん座のNGC4631、くじら銀河だ。
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【↑NGC4631 りょうけん座のくじら銀河】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW9mm 80倍
GPE/SkySensor2 コリメート法 Canon PowerShotS90 F:2.0 f=6mm
ISO3200 S:101秒x12コマ ダーク減算有 撮影場所:新潟県笹ヶ峰
撮影日:2012/4/28 00:03-01:07
jpegからRegistacsでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→YIMGで回転、トリミング、ガンマ補正、リサイズ
撮影開始直後なので、赤道儀の動きが今ひとつで、追尾エラーの多い
コマが多く、撮影の後でカメラのモニターで拡大して各画像を見た
時は、こりゃ失敗かなと思っていたが、帰ってコンポジットして
見ると、周りの星像が伸びてしまっている物の、銀河の内部の複雑な
暗黒帯の様子や、銀河の中央と両翼の部分での色の違い等もハッキリ
判り、思ったよりも良く写っていた。
NGC4631は、9.3等級、15分角とメシエナンバーでない割りに、
大きく明るい銀河なので、予想以上によく写った感じである。
その形は、エッジオン銀河なのだが、名前の通り、くじらに似た感じで
少し銀河の中心の一番明るい所が東(写真で左)に寄っているのが判る。
なんでも、NGC4631のすぐ北(写真で上)に写ってるNGC4627という
伴銀河の重力で歪んでしまっているとの事らしい。
ちなみに、伴銀河のNGC4627は、ちょっと見、くじらの潮吹きの
部分の様にも見える。
2012.4.28(5/15)