先週の雪で延期になった三郷カルチャー俳句教室
今週は幸いお天気に恵まれました
今月は沢山の主宰の言葉をいただきました
全部書ききれるかしら・・・
今日のブログは一日がかりになりそうです
まずは句会に入る前の主宰の講義から
今月のテーマは
「一物仕立」「二物衝撃」
「一物仕立」
例)数え日の風の中なる一老人 山崎聰
(「数え日の風の中なる」は「一老人」にかかる)
・力強い
・昔はこちらのタイプが多い。何故なら写生が多いから
・腕がないといい句にならない
・昔の人は修練があるからいい句が多い
・技術力がないと難しい
「二物衝撃」
例)十二月真っ逆さまに堕ちていく 山崎聰
(「十二月」と「真っ逆さまに堕ちていく」は関係ない)
・現代人の微妙な心理にはこちらが向いている
・今は心象・心のことを云うから
・離れ具合が難しい
・付き過ぎても離れ過ぎてもだめ
・俳句になるが、いい句にするのは難しい
「三物は俳句にならない」・・・三段切れ
今月の講義は実践的でとても面白かったです
「皆さんは無意識にやっていると思うが・・・」
という前置きでの講義でした
「一物仕立」の技術力
「二物衝撃」の付き過ぎず、離れ過ぎず具合
習得したいものですね
では皆さんの句をお一人一句ずつご紹介します
蠟梅やここより発ちし遣唐使 薫
(蠟梅と遣唐使の関わりが感じられる)
夕凍の庭をあかるく青木の実 光子
(一物仕立)
雪降ってぬっと恐竜あらわれる 真代
(「ぬっと」だとリアル感で出てしまう)
「早春賦」歌えばふふむ庭つばき レイ子
(「早春賦歌えば庭つばきふふむ」と添削)
雪止んで星の正しく輝けり 多恵子
(「星の正しく輝けり」がいい。「雪止んで」は情景設定)
茅葺の山門くぐり初御空 史
(ひとつひとつの言葉が選ばれている)
雪だけのふるさとの川鐘の音 やよい
(「雪だけのふるさとの川」はとてもいい。「鐘の音」はもう少し抽象的なものに)
寒卵抱きたるごとく「玉三郎」観る 麗子
(「寒卵抱きたる心地玉三郎」と添削)
屋根滑る雪の塊静夜裂く かんな
(「静夜裂く」を違う言葉に)
雪晴れをペンギン歩き集積所 峯子
(「ポストまで」と添削)
今月の主宰の言葉より
・十云いたかったら二云う。あと八はわかるよう
・理屈を云わない
・否定は肯定に
・俳句は感覚で伝わるかどうか
・事実にこだわらない
・説明は俳句では致命傷
・かつては花=梅
・最初の思った言葉にこだわらない
「最初の思った言葉にこだわらない」
俳句を作るときには
何かあって作っていくわけで
その取っ掛かりとなった言葉は
どうしても活かしたくなるものですよね
その言葉を使いたくて色々考えて
でもどうしてもいい句ができない時には
思い切ってその言葉を捨てる!
そんなことも大切なのかもしれませんね
創作するというのは
そういうことなのでしょう
今週は幸いお天気に恵まれました
今月は沢山の主宰の言葉をいただきました
全部書ききれるかしら・・・
今日のブログは一日がかりになりそうです
まずは句会に入る前の主宰の講義から
今月のテーマは
「一物仕立」「二物衝撃」
「一物仕立」
例)数え日の風の中なる一老人 山崎聰
(「数え日の風の中なる」は「一老人」にかかる)
・力強い
・昔はこちらのタイプが多い。何故なら写生が多いから
・腕がないといい句にならない
・昔の人は修練があるからいい句が多い
・技術力がないと難しい
「二物衝撃」
例)十二月真っ逆さまに堕ちていく 山崎聰
(「十二月」と「真っ逆さまに堕ちていく」は関係ない)
・現代人の微妙な心理にはこちらが向いている
・今は心象・心のことを云うから
・離れ具合が難しい
・付き過ぎても離れ過ぎてもだめ
・俳句になるが、いい句にするのは難しい
「三物は俳句にならない」・・・三段切れ
今月の講義は実践的でとても面白かったです
「皆さんは無意識にやっていると思うが・・・」
という前置きでの講義でした
「一物仕立」の技術力
「二物衝撃」の付き過ぎず、離れ過ぎず具合
習得したいものですね
では皆さんの句をお一人一句ずつご紹介します
蠟梅やここより発ちし遣唐使 薫
(蠟梅と遣唐使の関わりが感じられる)
夕凍の庭をあかるく青木の実 光子
(一物仕立)
雪降ってぬっと恐竜あらわれる 真代
(「ぬっと」だとリアル感で出てしまう)
「早春賦」歌えばふふむ庭つばき レイ子
(「早春賦歌えば庭つばきふふむ」と添削)
雪止んで星の正しく輝けり 多恵子
(「星の正しく輝けり」がいい。「雪止んで」は情景設定)
茅葺の山門くぐり初御空 史
(ひとつひとつの言葉が選ばれている)
雪だけのふるさとの川鐘の音 やよい
(「雪だけのふるさとの川」はとてもいい。「鐘の音」はもう少し抽象的なものに)
寒卵抱きたるごとく「玉三郎」観る 麗子
(「寒卵抱きたる心地玉三郎」と添削)
屋根滑る雪の塊静夜裂く かんな
(「静夜裂く」を違う言葉に)
雪晴れをペンギン歩き集積所 峯子
(「ポストまで」と添削)
今月の主宰の言葉より
・十云いたかったら二云う。あと八はわかるよう
・理屈を云わない
・否定は肯定に
・俳句は感覚で伝わるかどうか
・事実にこだわらない
・説明は俳句では致命傷
・かつては花=梅
・最初の思った言葉にこだわらない
「最初の思った言葉にこだわらない」
俳句を作るときには
何かあって作っていくわけで
その取っ掛かりとなった言葉は
どうしても活かしたくなるものですよね
その言葉を使いたくて色々考えて
でもどうしてもいい句ができない時には
思い切ってその言葉を捨てる!
そんなことも大切なのかもしれませんね
創作するというのは
そういうことなのでしょう

