二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

三郷カルチャー俳句教室

2017年10月31日 | 俳句
長過ぎる秋の長雨もやっとひと段落

関東地方は

すっきり快晴とまではいかないまでも

なんとかお洗濯ものを干せるくらいのお天気に戻りました




今月から

山崎主宰が講師とつとめる三郷のカルチャー教室に

司会と披講役というお手伝いで参加させていただいています

こちらのお教室

すごく皆さん仲良し!

すごく和気あいあい!

そして自分の句以外についても

まるで自分の句のように熱心に疑問点を質問されています

「私の句ではないんですけど・・・あははは」

こんな言葉を何回聞いたことか・・・(笑)

とてもいい雰囲気です




こちらではまずはじめに

主宰による講義が軽く行われます

今月は

先日行われた響焔の吟行会の句をいくつかピックアップされて

それについての皆さんの感想や

主宰の感想などを述べられていました



創造のはじめ水音谷紅葉


珈琲の渋味とジャズと甲斐の秋


詩に遊び夜露の底に眠るかな



「吟行はその場で作るので目の前のものに目移りするが、早くそこから離れる」


吟行のポイントをこのように言われていました

「早くそこから離れる」というのは

場所を移動するということではありませんよ

目の前の事実から離れる、ということですね 




では皆さんの句をご紹介しましょう



引き出しにもも色のチョコ秋闌ける    史

(「秋の夜」と添削)


大天使降りたか欅そこだけ黄ばみたる   真代

(大胆。「黄ばみいて」と添削)


月夜茸届きし古書の赤い線        多恵子

(「古書に」と添削)


もてなしはすすきりんどう栗の毬     やよい

(「すすきりんどう」を変えられるか?)
 

夕闇に激しい雨足ぬくめ酒        かんな

(「ぬくめ酒」がいい)


紅葉散る頭脳の欠片ふるごとく      麗子

(大胆「散る紅葉」と添削)


ピッチカートのごとく瀬音谷紅葉    レイ子

(「ピッチカートのごとくに瀬の音谷紅葉」と添削)


とめどなく涙流れて夕花野       智子

(「夕花野」が上を受け切れていないので違う季語で)



主宰の言葉より

・俳句に一般論はない

・日本語のやさしい言葉で

・俳句は心。言葉が心になる

・一句の中で切れは一か所(真ん中か最後)

・表の意味は消す

・意味付けしない



こちらは響焔の句会ではなく

どなたでも参加できるカルチャーセンターの俳句教室です

まだ結社に入るには・・・

とお考えのお近くの方

ご一緒に月一で俳句を勉強してみませんか?

温かい雰囲気のお教室ですよ



塗り絵も晩秋の雰囲気で






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海紅句会・10月~俳句は具体的に~

2017年10月12日 | 俳句
昨日は海紅句会でした

・・・久しぶりの快挙!

句会の翌日に報告記事を書くなんて




早速主宰特選句からご紹介します



名月や借景として観覧車    典子

(「名月や」が安直。「今日の月」「月今宵」などに)



曲屋の竈に熾火ちちろ鳴く   典子

(真っ当な正攻法の句。いい句)



神の留守赤い橋ゆく人力車   直子

(「神の留守」と「赤い橋」が関係ないがどこかでかかわっている)


※(   )内は主宰の講評




私はカノンさんの


訝しむ修二に伴う山葡萄    カノン


を、特選でいただきました

「訝しむ」がよくわからなかったのですが

「修二」と「山葡萄」の取り合わせの妙

特に季語の「山葡萄」がとても魅力的で

独特の感性に一目惚れしました



主宰の言葉より

・自分で結論を言わない

俳句は短いから具体的に言う

・歳時記の太字の言葉をそのまま使ってもあまりいい句にならない



「俳句は具体的に」

これもよく言われますね

確かに具体的な言葉がある方が

ぐっと焦点が絞られてインパクトが出ます

読む方も解釈の手掛かりがあるので

句を鑑賞しやすくなりますね



こういう小さなコツをひとつひとつ愚直にこなしていくのが

俳句上達への道だと思う

そんな秋の日の俳女モニカです・・・



塗り絵も楽し




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俳句は省略が必須

2017年10月08日 | 俳句
庭の金木犀が香る日曜の午後です

金木犀、9月末ころに早々と香っていたと思うのですが・・・

二陣出動ということでしょうか




さて今日はいつもの句会のご報告ではなく

響焔10月号からの記事のご紹介です

(憧れの)石倉夏生さんが

毎月「響焔俳句鑑賞」というコーナーを執筆なさっています

ここもとても勉強になるページで

毎月楽しく読ませていただいています

いつもいつもこのブログでもご紹介したいなと思いつつ

無精なものでなかなかアップできず・・・




先日の新人句会でも

隣の席の博臣さん(ブログでもお馴染みの主宰特選句を毎回とられる方です)と

石倉さんの記事の話題になり

ブログでも紹介したら?

と助言いただきました

今日は日曜日

先ほどまで昼寝をしていて

日頃の睡眠不足も解消されたので

「よし!今日こそは書くぞ!」と奮い立ったわけです




前置きが長いですね・・・

私の睡眠のことなどどうだっていいですね




毎回、テーマが提示され

それについての簡潔な解説と

それに沿った響焔作品の紹介・解説と続きます



「最短詩型の俳句では省略が必須である。

句意を整える第一の条件が省略といってもよい。

饒舌な情報過多の現代社会のなか、テーマの無駄な枝葉を剪定鋏で強引に切り落とす。

説明語を削り、時には主語に対する述語もカットする。

省略が過ぎれば難解となり、読者は想像力で補いながら読むことになる。」



落椿子供と犬しか抜けられぬ     文子

蟻は穴を虚構の都市の真只中     賢治

水温む桃色に埋め予定表       悦子

エレジーの一節として春の雪     大地

春の虹時間銀行たっぷりと      茜

ややこしい病名忘れ冬がゆく     千鶴子

「騎士団長殺し」上下が届き春の雲  透

あいうえおさくらさくころ戻ります  久

亡き人の日に日に近し春の月     富美子

たっぷりと水三月のお母さん     伸子

霾ぐもり袋小路の奥の奥       精


※各句への解説は響焔誌で




読後「どういうこと?」と思う句もありますね

読む側の想像力も大切となってきます

俳句を詠むのも読むのも

ぼんやりとはしていられない

いくつになっても感性だけは衰えないようにしないと・・・












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千葉新人句会・9月

2017年10月02日 | 俳句
今年もあと3ヶ月

早い!

早過ぎやしませんか!?

ついこの前、忘年会をしませんでしたか?

なのにもう忘年会の話ですか?




9月の新人句会のご報告です

(その前に…

我が家のパソコンの調子が悪く

この記事はスマホからの投稿です

はじめての試みなので仕上がりが心配ですが

広い心でお付き合い下さいませ)



まずは主宰特選から


秋彼岸誰かれすべて一列に   正隆

(彼岸の本質を言っている。一見何を言っているのかなわからないが、色々想像させられる。こういう句は説明できなくていい)


鳳仙花とんで浅草花やしき   昭子

(切れ味がいい)


東京の秋の消息三宅坂     正隆

(東京の取り澄ましたところに「秋の消息」がいい。得も言われぬ味わい)


※(  )内は主宰の講評


私も正隆さんの


秋彼岸誰かれすべて一列に


を、特選でいただきました

内容をうまく説明は出来ませんが

彼岸の捉え方にハッとしました

理屈なしにいいな〜と思いました



今月の主宰の言葉より

・常識を言っても俳句にならない

・具体的なものがないと手がかりがない

・言ったことだけでおしまいではダメ。色々想像できて納得できるものが良い

・表現は出来るだけシンプルに

・立ち止まって考える。逆にしたらどうか、など


「立ち止まって考える」

ここからが作句なんですね

思いついたものを俳句の形にしただけでは

なかなかいい句にはなりません

言葉の配置を逆にしたり

漢字と平仮名のバランスや

季語は動かないかなどなど

推敲することは必須ですね





最近はまっているスマホの塗り絵アプリ

こちらでも作品を発表させて下さい

まずは季節がら菊の花
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