二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

響焔4月号より〜聰俳句鑑賞

2020年03月27日 | 俳句

海からの風に四月の濃い生毛

「なんだこれは」と思った。
四月という月に生毛をはえさせた。しかも濃い。気持ち悪い。いや違う。「四月の」と「濃い生毛」の間には断層があって、何かの言葉が隠れているのだ。何だろう。
「男」ではあたりまえ。「女」うわ、いやだそんなの。「外国人」いやいや、そういう人間ではないのではないか。「小鳥」もしかして「ひこばえ」かな。そうか、もっと心象的なものなのかもしれない。時は四月。希望のような、はたまた憂鬱か…。
いやちょっと待て。「海からの風に」と言っているではないか。ここにも謎解きの鍵がありそうだぞ。
まさに作者がいつも言っている「想像の余地のある句」である。色々と想像した。だが多分どれも違う。