二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

海紅句会・12月

2017年12月14日 | 俳句
寒い!

関東地方でも、昨日今日と底冷えがしています




今年最後(!)の海紅句会に行って参りました

主宰特選句からご紹介します




気負っても明日は見えぬ冬茜
  敏子

(作者の哲学・人生観が見える。「冬茜」が適切)



Kという男友達漱石忌  モニカ

(言い方がさっぱりしている)



冬至の日日めくりと箸買っており  瑩子

(「箸」が良い。季語と下語の間合いがいい)

※(  )内は主宰の講評



主宰の言葉より

・材料が多いと、どういうことかわからなくなる

・名詞→連用止め。「けり」だと切れが二つになる

・間合い=ふくらみを残す

・俳句はため(ふくらみ)があった方が良い




今回は「間合い」について沢山の説明がありました

瑩子さんの句「冬至の日日めくりと箸買っており」の「買っており」

「買いにけり」とかではなく「買っており」

この少しの「ため」

これは外套に例えると

いくら厚い生地でもぴったりだと暖かくない

ふくらみ(=ため・間合い)があると空気が入って暖かい

俳句もこれがあった方がいい句になる

そんなお話でした

すっごく下手な説明でしたが、おわかりいただけました???




昨日は今年最後という事で

句会後に忘年会をいたしました

お開き間近

主宰がこんなことをおっしゃいました


「俳句は心の隙間を埋めるためにやるもの。

幸せを感じているひとはやらない。

俳句を本気でやると命がけになる」


「埋める隙間がなくて俳句が出来ない時は

色々なものを吸収すればいい。

本を読む・映画を観る・音楽を聴く・絵を鑑賞する」


「俳句はその人のすべてをさらけ出す」




自分の句を見て

自分の人格が出ているな~と感じること、ありませんか?

私は自分の、なんて言うんでしょう

こだわらな過ぎる雑な

そして直観で生きているようなところが丸出しのような気がして

たまにイヤになります・・・




一句を作るまでは

言葉の選択ひとつにしても色々考えるわけですから

当然その人の好みや思考や性格や

要は人格が出てくるのですね

だから色々な句があるわけで

人の個性だけ句も存在するということですか




あ!

それならば

結婚相手を決めるときも

俳句を贈り合って、しっくりくる人を選ぶ、なんていうのは

いかがでしょう?




















鳩居堂の俳句手帳

2017年12月11日 | 俳句


先日の芭蕉会館での新人合同研修会の行きがけに

銀座の鳩居堂さんに寄り

俳句手帳を買って来ました

少しお高めでも

可愛いい方がモチベーションが上がるから

と、思い

俳句手帳は鳩居堂さんのものと決めているのですが…




値上がった!?




900円ですって!

去年は750円位だと記憶しているのですが…

ちょっといくらなんでもなお値段ではないですか〜鳩居堂さ〜ん

しばし悩みましたが

やっぱりおじさんっぽい手帳はいやだな〜

ということで

再びの千代紙柄の手帳を選んだおばさんでした


いくつになっても

女は可愛いものや綺麗なものが好き

新人合同研修会

2017年12月07日 | 俳句
今年最後の響焔の行事「新人合同研修会」が

江東区芭蕉記念館にて行われました。

山崎主宰の他

5名の講師の方が選者としていらっしゃいました。

お一人ずつご挨拶いただき

その中で、渡辺澄さんの言葉が心に残りました。



「俳句をやっている人は心が強い。

俳人は強くなければ長く続かない。

そして優しくなければ俳句なんてやっちゃいけない」



何事にも云えることだけれど

続けることが上達の第一歩ですね

(実はこれが一番難しいんですけど)

特に俳句は、一見取っ掛かりが良さそうなので気楽に始めてみるけれど

やってみたら難しい!となるでしょう

句会に出てもなかなか取ってもらえない

毎月の投句もあまり取ってもらえない・・・

そんな日々が続くといやになりますよね

心を強くしましょう、皆さん

3年は頑張ってみましょう

(一説によると男性は5年だそうです)




では早速句会のご報告です

今回もわたしく、披講をさせていただきました

少し慣れてきました



では、主宰特選句から


肉じゃがのほろほろくずれ冬の雨  成子

(「ほろほろくずれ」が肉じゃがの感じが出ている。「冬の雨」がいい)



水底の冬の形の小石かな  コト

(本格的ないい句)



村一つ昭和に染めて柿たわわ  典子

(上手すぎる。何度読んでも一番いい!)



次に各選者の方の特選句です


栗原節子さん

エプロンは赤い花柄冬はじめ  伸子


渡辺澄さん

卑弥呼の歌かこんなにも木の実降る  マリ子


米田規子さん

十二月八日大黒柱に朝日  直子


川嶋悦子さん

十一面のいずこ向いても枯野かな  博臣


駒由美子さん

村一つ昭和に染めて柿たわわ  典子



今回はなんと主宰の特選で

5人の選者全員の選

そして一番の高点というハットトリックを披露したのは

山口典子さんの



村一つ昭和に染めて柿たわわ



でした

私も勿論いただきましたし

今回の特選句だなと思っておりました

主宰が

「高得点の句は、えてして言い過ぎていることが多いが

この句はそれでも何度読んでもいい句だ」

と評しておられました

本当に素晴らしい句だと思いました

山口典子さんは

同じ海紅句会のお仲間で

句会の司会をされている響焔同人

新人というよりもベテランさんです

やはりさすがです!




私の句は・・・

辛うじて主宰と渡辺さん、駒さんの並選をいただきました




次に皆さんとお会いできるのは60周年大会でしょうか?