二代目モニカの日々・・・ときどき俳句

【日々のいろいろ、十七文字の世界】二代目モニカです✨日々の出来事やときどき俳句も🐰

二月大歌舞伎

2018年02月09日 | 日記
友人と

二月大歌舞伎に行ってきました

高麗屋の襲名披露公演ということもあって

出演者が豪華!

昼の部でしたので

残念ながら白鸚の演目はなかったのですが

幸四郎、吉右衛門、海老蔵、左團次、芝翫と

私でも知っている役者がずらり

夜の部には加えて

仁左衛門、藤十郎、菊五郎、玉三郎、猿之助!

よくもまあ、これだけ集まるもんだ

夜の部に行きたかった…




一緒に行った友人は初歌舞伎でしたので

とても興奮、大喜びでした




演目は

・春駒祝高麗

・一條大蔵譚

・暫

・井伊大老



「一條大蔵譚」は以前

吉右衛門さんの主演で見たような…

今回は幸四郎が

おじさんに負けない呆け役を演じておりました



「暫」は海老様の華が全開

いつ観てもそのオーラ眩しい!

御曹司は何かが違うな〜



「井伊大老」は

まるで時代劇の一場面のようで
 
セリフは話し言葉に近く

内容はわかり易かったです

吉右衛門さんの主演でしたので

「鬼平犯科帳」の

多岐川裕美演じる久栄とのやりとりを見ている錯覚に…




オペラグラスで詳細に見た

衣装の豪華さ美しさにもうっとりでした



雪の日や雪のせりふをくちずさむ 初代吉右衛門



歌舞伎座の幕の内弁当は美味しい!





三郷カルチャー俳句教室・1月

2018年02月04日 | 俳句
先週の雪で延期になった三郷カルチャー俳句教室

今週は幸いお天気に恵まれました




今月は沢山の主宰の言葉をいただきました

全部書ききれるかしら・・・

今日のブログは一日がかりになりそうです




まずは句会に入る前の主宰の講義から

今月のテーマは

「一物仕立」「二物衝撃」



「一物仕立」 

例)数え日の風の中なる一老人  山崎聰

(「数え日の風の中なる」は「一老人」にかかる)



・力強い

・昔はこちらのタイプが多い。何故なら写生が多いから

・腕がないといい句にならない

・昔の人は修練があるからいい句が多い

・技術力がないと難しい


「二物衝撃」

例)十二月真っ逆さまに堕ちていく  山崎聰

(「十二月」と「真っ逆さまに堕ちていく」は関係ない)



・現代人の微妙な心理にはこちらが向いている

・今は心象・心のことを云うから

・離れ具合が難しい

・付き過ぎても離れ過ぎてもだめ

・俳句になるが、いい句にするのは難しい



「三物は俳句にならない」・・・三段切れ



今月の講義は実践的でとても面白かったです

「皆さんは無意識にやっていると思うが・・・」

という前置きでの講義でした

「一物仕立」の技術力

「二物衝撃」の付き過ぎず、離れ過ぎず具合

習得したいものですね




では皆さんの句をお一人一句ずつご紹介します


蠟梅やここより発ちし遣唐使  薫 

(蠟梅と遣唐使の関わりが感じられる)


夕凍の庭をあかるく青木の実  光子

(一物仕立)


雪降ってぬっと恐竜あらわれる  真代


(「ぬっと」だとリアル感で出てしまう)


「早春賦」歌えばふふむ庭つばき  レイ子

(「早春賦歌えば庭つばきふふむ」と添削)


雪止んで星の正しく輝けり  多恵子  

(「星の正しく輝けり」がいい。「雪止んで」は情景設定)


茅葺の山門くぐり初御空  史

(ひとつひとつの言葉が選ばれている)


雪だけのふるさとの川鐘の音  やよい

(「雪だけのふるさとの川」はとてもいい。「鐘の音」はもう少し抽象的なものに)



寒卵抱きたるごとく「玉三郎」観る  麗子

(「寒卵抱きたる心地玉三郎」と添削)


屋根滑る雪の塊静夜裂く  かんな

(「静夜裂く」を違う言葉に)


雪晴れをペンギン歩き集積所  峯子

(「ポストまで」と添削)




今月の主宰の言葉より

・十云いたかったら二云う。あと八はわかるよう

・理屈を云わない

・否定は肯定に

・俳句は感覚で伝わるかどうか

・事実にこだわらない

・説明は俳句では致命傷

・かつては花=梅

・最初の思った言葉にこだわらない



「最初の思った言葉にこだわらない」

俳句を作るときには

何かあって作っていくわけで

その取っ掛かりとなった言葉は

どうしても活かしたくなるものですよね

その言葉を使いたくて色々考えて

でもどうしてもいい句ができない時には

思い切ってその言葉を捨てる!

そんなことも大切なのかもしれませんね

創作するというのは

そういうことなのでしょう



千葉新人句会・1月

2018年02月01日 | 俳句
昨夜の皆既月食はご覧になりまして?

千葉は曇りの予想でしたが幸いに晴れて

最後までしっかり見えました

寒いので

家と外を出たり入ったりしながら

左下から欠けていく月を見ていました

とても神秘的でしたね




今年最初の千葉新人句会のご報告です

まずは主宰の特選句から



枯萱の一本バスに吹かれくる  真代

(いいところを云っている。他の植物ではだめなのか?「~くる」がわかりにくくしている)



雪降る日古里少し近づいて  ユキ

(「雪が降る」と添削。こういうのがいい句。「古里」「少し」はひらがなの方が・・・)



房総の一月空の青さから  モニカ

(実感として納得。詩としても配置が良い)


※(   )内は主宰の講評



次にアドバイザーの川嶋悦子さんの特選


雪降るや私ひとりが消えていく  真代




私は真代さんの



小正月灯をつけぬまま夕暮れて



を、特選にいただきました

主婦にとっては忙しいだけの年末年始

小正月の頃にはほっと一息つけます

はっと気が付くともう夕方!なんてこともありそうな時期でもあり

もしかすると少し休みたい心が

灯りをつけることを拒んでいるかもしれない

そんな心が見えて

それを上手く俳句にされているなと思いました

主宰も並選に採られています

「灯をつける」は俗語ということで

「灯ともさぬまま」と添削されています






主宰の言葉より

・実際の景を云ったときは、自分の感想を云わず景のみでうたった方が良い

・動詞は必要なければ消す

・説明はいけない

・如し俳句は「え!?」と思わせないと

・俳句では俗語はだめ

・俳句は語るものではない。物語にしない

・内容が優しいときはひらがなを多用したい

・事柄を云うと季語が動く(事柄を云おうとしているから)

・常識的な取り合わせは×

・俳句は「切れ」はひとつ

・名詞→連用止め(名詞~おり× 名詞~いて○)

・俳句で一番大切なのは切れ。どこに切れをもっていくかで句が変わる

・言葉は配列も大事



今月は沢山の言葉が・・・

切れの位置とか

言葉の配列とか

句を作ったあとの推敲がいかに大事かがわかりますね

細部にまで気を配ってこそ

いい句ができるのですね




私の句ですが

主宰から特選はいただいたものの

「房総の」が消えれば尚良い、と云われました

まだ実感がともなうのでもっと抽象の言葉を・・・

とのことです

・・・・・・・・・・・・

主宰が云おうとしていることは頭ではわかります

そりゃあそれが出来たらいいでしょうよ~

最近、そういう「更に云えば」的な講評が多くなり

いつも云われたあとに

「そこが難しいのよ・・・」

と、

口を尖らせ眉をハの字に目は左上をみている私がいます




俳句って難しい~


何に見えますか?

靴、です