昼休み前、お弁当を手にして社用車に乗り込み
Rと一緒に本社まで行った
本社へ行くというのは、口実で
桜並木通りでお弁当を食べるのが目的
雪のように舞い散る花びらに
ため息が出る。
これは日本人だけが持つ感性かと思えば
外国人のRも
「サクラカワイソウネ」
「サミシイネ」
と言っていた

今夜の冷たい雨で散ってしまう。
そんな事も知らず咲き誇る桜は
まるでクスクス笑っているように見える
毎年、同じように咲いてくれる花なのに
その年、その年で違って見えるのは
きっと私の心の在り方が違うからなのでしょう
桜の花は来年もまた、ここへ来れば
出会う事が出来るのに
悲しくなるのは何故だろう
