
ふと、
船で思い出したのは
心だけがゆっくりとゆっくりと
海に沈んでいくような感覚になり
若かったあの頃の私を思い出す
いくら遠く離れていても会いに行きたい。
そんな思いから、自宅から1時間以上かけ
港まで車を走らせていたあの頃。
今みたいに携帯電話もなく
硬貨を握りしめ港の公衆電話から
あの人に電話をかけてた
別に近所の公衆電話でも
自宅からでも電話はかけられるのに
ただ、少しでもあの人の近くに行きたい
そんな思いから。
もちろん、そんな事は相手は知らず
電話をかけても不在の時もあって
海を眺めあの人の事を考えていた
今思えば
もっと素直になっていれば
また違う人生だったのかな?
恋してたなぁ、あの時の私。と思う
なのに
純粋な心なんてものは
大人になるにつれ失っていき
不誠実で汚れた心になっていく
出来る事ならば
別府の温泉に入って、この汚れた心を
ジャブジャブ洗い流せればいいのに。
と、そんなことを思う