わたし、教育ママ in Sapporo

自称○○ほど怪しいものはない。札幌在住、自称教育ママが綴る教育の真髄とは!

北海道の読書感想文

2015-03-22 | 国語
書店に読書感想文の書き方という本が並んでおり、今や読書感想文もハウツー化しているのだなあと。

たまたま、北海道の読書感想文を読む機会がありました。北海道の様々な地域のお子さんの作品が掲載されていましたが、読書感想文ハウツー本に書かれているような技術的なものは少なく、素朴で、大人の手が加わっていないような雰囲気の作品が多いなあと感じました。

北海道最大の都市、札幌であっても、十分に自然を楽しめるところがすごいなあと思います。仙台出身の友人は、「毎日がリゾートよ。朝、窓を開けたら、スキー場のような光景が広がっているんだもの」と言っていましたが、本当にその通りです。

冬の札幌は幻想的な雪の世界。フィンランドのサンタ村の写真とあまり違いがないのは気のせい?夏の札幌はまさに北欧そのもの。もう、一年中がムーミン状態です。

ドイツ人のご主人をもつ友人が、彼を北海道に連れてきたら、「ドイツと変わらないじゃん」と言われてしまったとか。アジアの旅行者が、北海道にあこがれるのはよくわかります。ブラキストン線のむこうである北海道は、もう、アジアではないのです。

文学は北で生まれるとよく言われますが、文章を各北海道キッズたち、将来、美しい文章を生み出すように成長するかもしれません。将来の小説家がこの読書感想文の著者たちの中にいるのかなあ。ちょっとわくわくしながら、続きを読みたいと思います。

縁側

2015-03-14 | 国語
娘は全然本を読まないので、仕方なく、国語の勉強を始めました。彼女は漫画三昧…。

問題集で、読解問題をやっていたら、縁側とか庇とかいう言葉が出てきて、娘はわからずに「これって何なのよ。わかんない~」
と非常に反抗的な態度。

言葉で説明するにも、私にも語彙力なければ、娘もなしで、上手くいかず、インターネットで画像検索して、直接見せてしまいました。

改めて見る縁側。美しい!日本家屋の美しさに魅了されてしまいました。

札幌に来て感じたのは、本州で当たり前のように存在する日本家屋のようなものがあまりないこと。それで、娘は縁側が分からないのか?それとも、もう日本全国、縁側などあまり存在しなくなってしまったのでしょうか。

お城を見に行くのに、松前まで行くんですか~という状況に城好きな息子なんぞは嘆いていました。そんな日本への憧れから、家を持つなら日本建築と息子は思っているようです。この日本文化への思いは、外国人のようです。袴をはいて余暇を過ごしたいとか、結婚式には束帯を着たいとまで言っています。

息子には不満もあるでしょうが、北海道にしかない素晴らしいものも沢山。やはり5月の白樺の美しさは絶句です。夏至の頃の緑の豊かさもまぶしく、この色合いは本州にいたら絶対に感じることはできないと。

そして、氷の世界もまた美しく、裸ん坊になった木々の枝に雪が積もっている晴れた朝などは地球に生まれてよかったと思うような光景です。

そんなわけで、北ヨーロッパの翻訳絵本の方が、共感できたりします。

これからも娘はきっと日本の物が分からず、読解問題では苦しむのでしょう…。

漢字と恐竜

2015-03-01 | 国語
「日本人は漢字を覚えるのに相当な時間を費やしているんじゃないかと思う」
そんなことを海外に住んでいる友人から指摘され、学習するのが当たり前だと思っていた漢字について、改めて考えてみることに。

思えば、アルファベットの国のテストでは、綴りが間違っていたら×だけど、アルファベット自体、例えばAの書き方がちょっとダメということで減点されたりはしないだろうと。他方、漢字はとっても細かく採点され、だいたいあっていても、ここははねないとダメといって×になるのです。

漢字のせいかどうかわかりませんが、日本人はとても細かい!ティラノサウルスの指の数は2本。日本の絵本などではこの辺りにミスはないようです。しかし、海外の絵本なんかだと、平気で3本になっていたりします。この場合、アロサウルス(ティラノサウルスに似ているが、指が3本)と間違えたのではなく、何も考えずに3本描いているように思えます。

どんな恐竜がどんな時代にいたかという点で矛盾しないように、日本の恐竜絵本は作られています。が、アメリカで制作された『リトルフッドの冒険』という恐竜アニメシリーズでは、アパトサウルス(ジュラ紀)とトリケラトプス(白亜紀)が同時に存在しています。そこに何の疑問も抱かれぬまま、何シリーズも作品が作られ…。

日本の恐竜マニアのちびっこだったら、きっと、矛盾を指摘するはずです。アメリカの子どもたちは指摘しないのでしょうか。それとも、そんな指摘に対して、「これはファンタジーだから」とアメリカ人の大人は返しているのでしょうか?

日本の絵本では、時代が異なる恐竜を登場させる際には、時空の穴のようなものを出し、そこを超えて、トリケラトプスとアロサウルスが出会うような設定を作ります。博学の日本の恐竜マニアのちびっこたちも大満足です。

以前、ガソリンスタンドで洗車をお願いしている間、待合室に置かれていた童話賞の作品集を読んだことがあるのですが、そこには小2の男の子によって書かれた恐竜のお話がありました。登場するのは、ティラノサウルス、トリケラトプス、アンキロサウルスとどれも白亜紀の恐竜で時代考証がしっかりなされていました。挿絵は恐竜マニアではなかったのでしょう。時折ティラノの指が3本になっていて、作者の少年がもしここに気づいたとしたら、ちょっとがっかりだったのではないかと思います。

なんで、日本の子はこんなに細かいところに注目できるのか!と息子に聞いたら、
「図鑑じゃないの。充実しているからね」
とのことでした。

なるほど、図鑑ねえ。確かに。

本の話

2015-02-27 | 国語
息子には小さい頃から読み聞かせをしていました。小4くらいまで読んでやっていたところ、見事に本好きに成長しました。

娘にも同様に読み聞かせをしてきました。しかし、娘は一向に自分で本を読もうとしないのです。

「ママ、読んでよ。自分で読むのめんどくさい」

(ちょっと、本気ですか!?)
と怒り心頭なのを隠し、親子のふれあいタイム、親子のふれあいタイム、親子のふれありタイムと三回繰り返して、心を落ち着かせ、読み聞かせを続けています。

「自分で読めるようになっても、読んであげて下さい。読んであげたからといって、自分で本を読まなくなるということはありません」
絵本の読み聞かせの手引きのようなものにそう書かれていた記憶があるのですが、息子の時は、
(本当にそのとおりだ。この手引きの言っていることは正しい!)と思いました。

しかし、同じ私のお腹から生まれてきたはずの娘は一体…。
(それって本当ですか?)と疑念を抱かざるを得ません~。



娘は漫画が大好きで、漫画は読みます。また、占いなどの本も大好きで、学校の図書館で借りてきては、家のみんなを占っています。

先日は、名前占いの本を借りてきたのですが、今時のきらきらネームにまじって、渋い名前も。かつことか、げんぞうとか、ずいぶん古い名前なんかもあり…。

これはきっと、孫のお世話をする祖父母の名前なんでしょう。
「おばあちゃんと私の相性を占ってみるね」
と孫がおばあちゃんの名前を探した時に、おばあちゃんの名前がなかったら…。そんなことがないように、たぶん、おばあちゃん世代の名前も入っているのでしょう。そんなことを考えながら、名前占いに掲載されている名前をなるほど、なるほどと見ていました。