わたし、教育ママ in Sapporo

自称○○ほど怪しいものはない。札幌在住、自称教育ママが綴る教育の真髄とは!

思春期の気持ち

2015-02-28 | 育児
私は更年期入口にさしかかったところ。何となく、思春期の子どものもやもやがわかるような気がします。

理由はわからないけれど、多分、ホルモンバランスの関係で、イライラする日があります。そういう日には、「何だかわからないけれど、イライラする。何だか今日はそういう日だわ。ホルモンのせいだ~」と家族に宣言すると、不思議と、それ以上、不機嫌になったりしませんし、家族に八つ当たりをすることもありません。

女の子のお母さんなどはすでにそのしくみが自分と同じことがわかっていて、娘さんが興奮しやすかったり、些細なことで激昂したりする時には、「ああ、あれの前か…」と思うそうです。そして、「怒りっぽくなるのは自然なことだけど、それを抑えないといけないよ」と娘さんを諭しつつも、(そういう自分だってできていないだろうに!)と自分自身に突っ込むのだそうです。

男子の場合、どういうリズムなのかわかりませんが、ある程度、エネルギーを発散してきた日の表情は明るいように思います。特に部活の練習で、程よいペースでロングランをした日は楽しそう。気持ちも心もすっきりしているようです。確かに、私も体を程よく動かした日はとっても清々しくて、気分がいいわ~。


思春期は脳を再構成する時期とも言われ、おそらく脳がとても混乱しているのでしょう。子ども自身がそれをどう整理するか、そんなことを、ロングランをしながらあれこれ考えることで落ち着くのかもしれません。

私はそうです。これがアイロンがけなんかしながらだと、ネガティブ思考に陥りやすいのですが、体を動かしながらですと、前向きな思考が何故かできてしまう!それですっきりするのでしょう。

授業の前に、ちょっとランニングをしたら、子どもたちが落ち着いたり、成績があがったりという効果があったという話がありますが、確かに不思議な効果がありそうです。

試合に行く時も、車でドアtoドアよりも、徒歩と公共交通機関の方が、何だか気分がよかったりします。体を動かすこと=リフレッシュできることなので、安易に車で子どもを送っちゃうというのは本当はよくないのかもしれません~。

本の話

2015-02-27 | 国語
息子には小さい頃から読み聞かせをしていました。小4くらいまで読んでやっていたところ、見事に本好きに成長しました。

娘にも同様に読み聞かせをしてきました。しかし、娘は一向に自分で本を読もうとしないのです。

「ママ、読んでよ。自分で読むのめんどくさい」

(ちょっと、本気ですか!?)
と怒り心頭なのを隠し、親子のふれあいタイム、親子のふれあいタイム、親子のふれありタイムと三回繰り返して、心を落ち着かせ、読み聞かせを続けています。

「自分で読めるようになっても、読んであげて下さい。読んであげたからといって、自分で本を読まなくなるということはありません」
絵本の読み聞かせの手引きのようなものにそう書かれていた記憶があるのですが、息子の時は、
(本当にそのとおりだ。この手引きの言っていることは正しい!)と思いました。

しかし、同じ私のお腹から生まれてきたはずの娘は一体…。
(それって本当ですか?)と疑念を抱かざるを得ません~。



娘は漫画が大好きで、漫画は読みます。また、占いなどの本も大好きで、学校の図書館で借りてきては、家のみんなを占っています。

先日は、名前占いの本を借りてきたのですが、今時のきらきらネームにまじって、渋い名前も。かつことか、げんぞうとか、ずいぶん古い名前なんかもあり…。

これはきっと、孫のお世話をする祖父母の名前なんでしょう。
「おばあちゃんと私の相性を占ってみるね」
と孫がおばあちゃんの名前を探した時に、おばあちゃんの名前がなかったら…。そんなことがないように、たぶん、おばあちゃん世代の名前も入っているのでしょう。そんなことを考えながら、名前占いに掲載されている名前をなるほど、なるほどと見ていました。




どんぐり教育研究会

2015-02-27 | 算数
計算を中心に繰り広げられている算数教育の対極に存在するどんぐり教育研究会。添削教材ではなく、学年分の100問プリントを購入して、親子で取り組むという方式ですので、問題プリント分のお金しかかかりません。

教材を見たところ、えっ、これを小1が解くの?と思うような難しい問題でした。絵を描いたり、試行錯誤しながら、時間をかけて一問ずつ解いていくというタイプの問題。

習っていない掛け算問題が出てきますが、掛け算は九九を知らなくても、足し算の繰り返しで解けるということを実践するのが目的のように私には思えました。

一日一枚それで十分なのですが、その一枚がなかなか…。小さい子が一つの問題に長時間取り組むのはなかなか大変。

ということで、どんぐり教育研究会の問題には、子どもが大好きなうんち君及びその関係者たちがたくさん登場します。なんとなく、うんち君たちが問題文に出てくることで、気が楽になるのでしょう。うんち君で気分が思いっきりリラックスしたところで、新たに問題を解く気力が湧いてくるのかもしれません。

そういうネタが子どもは好き♪ということに理解のないお母さんには、どんぐり教育研究会の問題はきついかもしれません~。子どもと一緒にうんちで盛り上がるくらいの覚悟は必要です。

うちの娘もうんち君大好き。でも、うんち君の誘惑があっても、やはりどんぐりの問題は難しかったようで、小1の問題を残したまま、小2に進級してしまいました~。無念にも、どんぐり中退です。

どんぐり研究会の問題ー問題を読み解くことにまずは一苦労なので、気づけば国語の能力もアップしているそうですが、何しろ、娘は無念にも中退ですので、効果のほどは実感できずです。

幼児期のスポーツ

2015-02-26 | スポーツ
幼児期の男子は自由人。ひらがななんて覚えようとせずではなかったでしょうか。うちの息子はそうでした。

(お勉強はいいから、せめてスポーツ!運動のできない男子はいじめの対象になりやすいって、何かの本で読んだ気がする)

しかし、息子は運動も残念。かけっこの最中に、しろくまになったり、イルカに変身してしまうのです…。→まあ、かわいいからいいのですが。

球技はといえば、サッカーも野球も、ボールが飛んでくるのがこわいとのこと。→私も怖かったので、気持ちがわかるのですが。

幼稚園で在園中に取り組んできた縄跳びも残念。→え、私はできたんだけど。

体操発表会の日に跳び箱を選んだものの、跳べないのは息子一人。→できないならば、そんな難易度の高い種目を選ぶな!

もう、本当にため息しかでませんでした。子どもが幼稚園の頃は、自分の子が人並みにできないと、切なくて…。

(運動が苦手なのね)

私も夫も運動が得意だったので、予想外でした。でも、仕方ありません~。などと、そこであきらめるのは教育ママ失格。苦手克服のため、スポーツ教室に通わせなければなりません。

何しろ札幌の子どもは高校進学の際に内申点が必要で、それは体育の成績も含むのですから。

一年生にあがってから、お友達と一緒に行くということで、プール教室に短期で通うことになりました。そこでも、水が鼻に入ったと大泣き。泳げるようにもならず、プールはもう完全にあざらしごっこの場と化していました。私はもう泳げるようにはならないかもしれないと覚悟しました。

泳げるようになった子のママたちの中は、子どもが泣き叫んで、プールに行きたくないと訴えても、腕づくで連れて行っている人もいました。が、私にはできなかったなあ。自分も水が嫌いだったしね。

そんな息子でしたが、友達とプールに遊び行っているうちに、いつのまにか、50メートル泳げるようになっていました。かけっこも成長と共に速くなり、跳び箱も跳べるようになりました。小学校中学年からは球技にも興味が出て、サッカーは人並みに。

人並みにできるようになったサッカーですが、じつは、毎日1時間、近くの広い公園で特訓をしたのです。息子自身が私に練習につき合ってくれるようお願いし、私が応じて練習が始まったのですが、それは3か月間続きました。その後、練習ができた公園の近くから引っ越してしまったので、できなくなってしまいましたが。

おかげで私もアラフォーにして瞬発力がアップしたりして…。体力的にもぎりぎり息子に対応できる時代だったので、今となってはいい思い出ですが、まあ、よくそんなに長いこと、練習が続いたものです。

上達したいという気持ちが一番に必要なのだと実感。サッカーが転機となり、気づけば、息子はスポーツができるということで、小学校では有名になりました。幼児期の残念な運動能力を思うと、このように息子に育ったことがウソのようです。が、ホントのことです。

通っていたスポーツ教室に、たまたま、陸上などの分野で道や全国レベルで活躍できるような運動神経抜群の子たちがいたことが大きかったかもしれません。通っていた当時、彼らは息子よりずっと年上でしたし、雲の上の存在。でも、一緒に活動することで、そういう一流の動きを見て体が覚えたのでしょう。

子どもの成長は予測がつかないものです。スポーツについては一流の動きをする集団に混ぜておくことをお勧めします。

倫理の時間

2015-02-26 | 学校
高校の倫理といえば、大学受験に殆ど関係ない科目ということで、倫理の時間にはほかの勉強をしている人が多数いました。

ある時、あまりにも目に余る状態だったのでしょう。
「どうせ倫理なんて、受験に関係ないもんね。あんたたち、授業聞く気ないんでしょ」
と倫理の担当であるよしこちゃん(55歳位の女性)が静かに怒ったのです。

その時、わたしはというと、別の勉強をしようと思ってはいたのですが、よしこちゃんの倫理の授業って、けっこう面白くて、思わず、聞いてしまっていて…。

他の人もじつは授業を聞いていたのか、あるいは、内職をしていた生徒たちに罪悪感があったのか、わかりませんが、みんな倫理をしっかり理解してテストに臨んだのです。

その結果はというと…。
「このクラスの平均点は他のクラスよりかなり高かったわ。あんたたち、倫理をちゃんと勉強してくれたのね。テスト前にあんなこと言って悪かったわ」
と答案用紙を返し終わったよしこちゃんがぼそっと言ったのでした。

倫理の授業は受験には全く役立ちませんでしたが、人生では時々顔を出します。カント、ヘーゲル、ベンサム、ミルのあたりが特に印象に残っています。

「倫理をちゃんと勉強してくれたのね」というよしこちゃんの声が時折、聞こえてきます。


ところで、ミルといえば、父親から猛烈な英才教育を施され、青年期に精神の危機に陥った人として、早期英才教育は危険であるというような話の際によく登場します。

他方、カール・ヴィッテというドイツ人は、天才で人格も優れているということで、早期教育の分野で日本でちょっとした有名人。カール・ヴィッテ方式とかありませんでしたっけ?

ミルは知っているけれど、誰よ、カール・ヴィッテって?とじつは前から思っていたのですが、これを機にウィキペディアで調べてみました。が、ない…。

Karl Witteを英語で見てみたら、ありました!9歳でドイツ語(←母国語だから当たり前だけど)、フランス語、イタリア語、ラテン語、ギリシャ語を話し、13歳でギーセン大学で博士号を取得したと書かれています。

ヴィッテの父親が、息子の教育についての著書を書いたものの、ドイツでは批判にさらされ、すぐに忘れられたそうです。しかし、中国では21世紀の初めにベストセラーになったといった内容が…。日本語からの翻訳の際、Carl Weterと名前が変わってしまったらしいです…。

ミルにしてもヴィッテにしても、お父ちゃんが教育熱心だったのですね。

さて、ミルはある女性と出会い、精神の危機を乗り越えたとのこと。人妻であったその女性の身辺整理を待っての結婚。そして、その女性の早すぎる死によって、その結婚生活は7年ほどと短いものだったそうです。ミルは死後、その女性の隣の墓に眠っているそうです。そして、なんと、ミルは東インド会社で働いており、職業学者であった時代はないのだとか。

ミルのお父さん、相当、毒親だったのかもしれませんが、ミルはそんな境遇から立ち直って、静かな幸せを得たようです。人妻との恋愛だったので、十分、劇的だったのかもしれませんが。そんな苦悩の人生がミルを哲学者として育てたのかもしれません。ソクラテスには悪妻が、そして見るには強烈な父さんが…。哲学者には苦悩がつきものなんでしょうね。