わたし、教育ママ in Sapporo

自称○○ほど怪しいものはない。札幌在住、自称教育ママが綴る教育の真髄とは!

長期休みの自由研究

2015-01-31 | 理科
札幌の長期休みは、夏と冬の二回。夏は三週間ほどで、高校野球が終わる頃に学校が始まります。冬はクリスマスの時期から約三週間。このように長期休みが二回あることが、札幌の小学生、いや、保護者?を苦しめているのです~。

何がというと、それは自由研究!本州の子達は夏休みオンリーだというのに、札幌の子は年に二回も自由研究をしなければならないのです~。

この自由研究、子どもが一人でやるわけではありません。一人でやらせてくださいという担任もいますが、出来上がった作品は明らかに一人でやったとは思えないものばかり…。たまに、本当に一人でやった子がいて、「漢字の練習」という漢字をひたすら練習したという内容の自由研究をもってきます。こんな兵、そうはいません。

真の教育ママは、漢字ちゃんの親のように、自分でやらせるべきだと私は考えます。親が手伝えば、よい作品が仕上がるかもしれません。しかし、それではいつまで経っても、子どもが自分の力でやり遂げるという体験は先送りとなってしまうではありませんか!

などと持論を展開し、自由研究は子ども任せの(だった)私。息子が2年生の時、ある楽器を製作するという講座に申し込み、そこで仕上がった作品を自由研究として学校に提出したところ、創意工夫展に入選してしまったのです。

「息子さん、作品展に入選しました。すごいことです。お母さん、褒めてあげて下さい」
って、先生からお電話が。

「えっ、でも、あれはキットがあって、それを組み立てただけなんですが。そんなのインチャンじゃないですか」
と私。

「いいえ、素晴らしい作品だから評価されたんですよ」
と先生。

(ま、いいか。私、嘘ついていないし。本当のこと言ったのに、先生がいいっていうんだから)と引き下がったのですが…。

息子が、完成した楽器に描いたサバンナチックな絵は、確かに迫力があり、私もうまいと思いました。が、これは創意工夫展なのだから、やはり、楽器の制作が評価されるべきでは?しかし、楽器はキットで作ったもの。別に息子が考案したわけではないんです。絵を評価するならば、それは別のところでやるべきでは?

そんな思いを抱きつつも、もらえるものはいただきます!と、表彰式に行くと、そこには、いかにも夏休みの自由研究という本に載っているような作品がずらり。「先生に設計図をいただいて、これを作れって言われたの。そして、作ったら、賞をいただいてしまい…」などと知人に恐縮して話している保護者もいました※1。
※1教育ママは、自由研究を自ら考え、凝ったものにして、周りを圧倒させなければなりません!

そんな現状で、表彰する側の講評には失笑せざるを得ませんでした。講評者は、現況を知らないのか、知っていてもそこは大人、知らぬふりをしているのか。←不明。

そんな体験から、私は今後も子どもの自由研究は手伝わないぞ!と決意し、小学生活通算12年間(息子プラス娘)にわたり、自由研究を手伝わないという極楽な長期休みを過ごすはずでした。

しかし、問題は自由研究だけではありませんでした。学校側は決して保護者を甘やかしたりはしません。それは、いやはや、日ごろ、煩くて偉そうにしている保護者への先生からの仕返しなのかもしれません~。

長期休みの問題集(先生方が作る)の答え合わせは、一般に親の仕事。解答を見て○をつければいいと思っていたのですが、私は偶然発見してしまいました。一部解答が間違っているのです。しかも、毎年!

おそらく、子どもが解答を丸写ししないように仕組んだものと思われますが、その仕組みは親の怠慢を見破る機能も果たしており…。

「なに?!これって、親もちゃんと問題をやって、○つけしなくちゃいけないんじゃないの!」
というわけで、私も長期休みの問題集をしっかりやらされています。

スポーツエリート教育

2015-01-31 | スポーツ
札幌はスポーツをするのによい環境が整っているせいか、スポーツですごい子たちが周囲にたくさんいます。

全日本代表だったとか、オリンピック選手とかが普通に子どものクラスメートの保護者だったりします。

そして、彼らのご子息はやはりサラブレッド。優れた運動遺伝子を持たないうちの子たちなんかと比べたら、もう血筋が違うとしかいいようのない身のこなしで、周囲を圧倒します!

サラブレッドの話はここでおしまい。次からは、一般市民の子どもにおけるスポーツエリート教育についてのお話です。

ほぼ毎日、スポーツというくらいの熱の入れようというご家庭もあり、それに応える子どもたちがいます。夜7時くらいまで練習をするとしたら、その後、帰宅して、ご飯→お風呂→宿題をこなしてから就寝なわけですから、時間を一秒たりとも無駄にせず過ごしているのでしょう。

うちの子たちだったら、まず、夜7時までスポーツをしたら、もうご飯→お風呂で止まってしまいます。宿題は明日の朝に持ち越し※1で、「疲れた~。頭が働かない~」と、テレビを見てぼーっとして、就寝となってしまうでしょう。いや、実際、7時までスポーツをしていたことがあった時(しかしたった週一)はそうでした。親も、運動して疲れているのだから仕方がないと、それを放置。明日、元気に起きてくれればそれでいいじゃないかと思ってしまうのです。
※1札幌の教育ママは、スポーツだけではダメ。オールマイティーを要求されるので、宿題をやらないのはもってのほか。その他、ピアノなど音楽もしっかりやらせます。

思うに、夫も私も、子どもの頃、習い事に連れ回されるという経験がなく、小学校のうちは、スポーツなど学校の体育か遊びの中でするくらいだったので、わが子が夜7時まで練習している!という状況を目の前にして、「すごい!頑張っている。そのうえ、宿題は無理」と思ってしまうのです。何しろ、自分たちが無理なもので(※2)。
※2教育熱心な人は、自分ができないことでも、子どもはできると信じるものです。親自身の低いレベルで子どもを甘んじさせるなどもってのほか!

企業が何社かで主催している子どものマラソン大会は、かつて、一部速い子はいるけれど、あとはのんびりした雰囲気でしたが、ここ数年は、マラソンに強い陸上クラブチームなどが立ち上がり、健康マラソンのはずが、競技マラソンになっていて、上位の子たちの速さや美しいフォームで走る姿など圧巻です。マラソンの練習って、小さい子どもにとって、なかなかきつと思うのですが、子どもたちは日々練習し、結果を出しています。いや、本当にうちの子たちと同じ日本人の子どもなの?と思うくらい、彼らはすごいです。

では、サポートする親はというと、それも大変。毎週末、試合に連れて行ったりするわけです。私なんかもう二週連続で試合というだけでくらくら。その後は二週間休まないと再起不能という体たらく…。こういうエネルギーの出ない親のもとに生まれた子どもは、環境的にも一生芽がでないと実感します。やはり、私と同じ日本人?本当に同じお米を食べているの?と思うほど、みなさん、パワフルです。

すごいなあ。あんな親だったらいいなあと憧れますが、私の幸せは、ちょっと頑張って、あとは休むのようです。私に似ている息子も同様。夫と娘は、全力で立ち向かい、疲れすぎてダウンです。いずれにせよ、みな、あまりパワーがない※3ので、無理は禁物な一家です。
※3パワーがないというのは、すでに教育ママではありません。

小学校入学準備

2015-01-30 | 算数
どこまで準備してから小学校に入学したらよいのか?各家庭により見解がわかれるところです。

①幼稚園の頃から公文などに通い、もう計算はすらすらできる。ひらがなはもちろん、漢字まで読めてしまう。

②幼児期は遊ぶことが大事。幼児期に文字を覚えてはいけないという主義の下、絶対に文字を教えない。

③ひらがなや簡単な計算くらいはできるよう準備して小学校に入学したい。→A 成功する。ひらがな、計算OKで入学
                                  →B 失敗する。あきらめて、小学校でひらがな、計算を学ぶ。

④方針が決まらず、右往左往。

私はといえば、④だったのです。正確に言えば、年長の始め頃に、③を試みたのですが、Bという結果に終わっていました。

東京からの転勤族も多く、比較的教育熱心な地域だったので、ほとんどは①か③を選択。入学予定の学校では、みんなひらがなが読めるから、ひらがななんてすっとばして教えているから、準備をして入学しないとだめだという噂も飛び交っていました。

しかし、仲の良い友人は、②の方針で、その開き直りぶりといったら、堂々たるものでした。本当に文字を教えられないまま入学したのでした。

私は、周囲の多数派と仲の良い友人の間で、心が揺れ動いたまま、気づけば、幼稚園の卒園式。涙、涙の卒園式の間も、どうしようか思案し、結果、なんと、素晴らしいアイディアが浮かんだのです。それは卒業式の最後に歌った「♪忍たま乱太郎の100%勇気♪」がヒント。忍たまに登場するきり丸という守銭奴の忍者を思い出し、「これだ!」と。

(やはり、銭勘定になると、人は変わる。必死だから、計算もできるようになってしまうだろう)そんなことを企んで、出かけた先はおもちゃ売り場。そこで人生ゲームを買ったのです。

おかげで息子は、五ケタの暗算ができるようにまでなりました。→「給料日 10,000ドル」+「臨時収入 20,000ドル」

しかし、そんなつけ刃では、やはり通用しませんでした。2学期後半から始まった百ます計算を高速でするという宿題を前に半泣き状態。未だに、息子は計算ミスが多くて、代数で点を落としています。

因みに、小学校では、ひらがなをとても丁寧に教えてくれました。入学前に広がるうわさを安易に信じてはいけませんね。

実験教室

2015-01-30 | 理科
小2の娘とクイズごっこをした時のこと。

「恐竜って何の仲間でしょう。次の3つのうちから選びましょう。①哺乳類 ②爬虫類 ③昆虫」という問題を出しました。

鳥類だという説もあるのですが、子どもにわかりやすい爬虫類を選択肢として出しました。
ひっかけに哺乳類、そして、絶対違うとわかる昆虫も入れておきました。

①か②で迷うだろうけれど、恐竜好きな兄をもった娘は、赤ちゃんの頃から恐竜の話題は聞かされているわけだし、正解を出すだろうと思っていたのですが、何と、娘は、「えっーっと、③の昆虫かなあ」と!

えっ?!こ、こん虫って、虫のことだよね。それは知っているはずだよね。かぶと虫とか、わらじ虫とか、身近にいるよね。それと恐竜が同じ仲間だって言うのかい?

このままではいけない!あまりにも理科への関心がなさすぎる。私は危機感を覚え、実験教室に申し込むことにしました。その前に一応、聞いてみました。

「実験教室へ行ってみる?」

「何それ?私、バレエの方がいいって前から言ってるでしょ」

「バレエは冬は連れていけないって言ったでしょ。※1雪道の運転はできないのよ」
※1札幌の教育ママで車の運転が苦手という人は致命的。車を駆使して、教育に駆け回るのが教育ママの基本です。

娘、仕方なく、行ってみると渋々承諾。


そこで、実験教室へ行ってみました。
初日は体験ということで、私も一緒に見学。

教室の時間、あんまり楽しそうではない娘の姿を見て、
(やっぱり、理科には興味がないみたい。無理強いはかわいそうだから、やめよう)
と思ったのですが、終わってみたら、
「た•の•し•い。通いたい!」
と、意外な言葉が娘から返ってきたのです。

こうして、娘は毎回楽しみに実験教室へ通うようになり、毎回、理科的なもの、たとえばプリズムを利用した虹が見えるコップとか、を制作しました。

終わった後、本日の実験に関する理科的なことを質問してみても、「わかんない」と。
確かに、初回の時に先生、あんまり説明していなかった。
小2や小3相手に説明は難しいだろうけれど、そこはプロ。わかりやすく説明してくれると期待していたのに…。

ある日、娘はついうっかりと本音を…。「今日、工作教室だよね」
こ、こうさく教室?やはり娘にとっては、そういうことだったのか…。リケジョへの道は相当遠し。