DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

禁止令と拮抗禁止令

2012-05-27 23:42:38 | 交流分析
               e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp

 
  私たちは大人になってから、気づくことがある。
 なぜ、私ってこうなんだろう…とか、
 なんで、こう言えなかったのか…とか、
 自分に自信が持てない、自分なんかどうでもいいや。
 私は、だめな人間なんだ、自分が嫌い、などなど。
 
 これらは、禁止令と拮抗禁止令によるものが多い。
 禁止令とは
 0歳からおよそ3歳までに取り込む親からのメッセージである。
 それは 非言語で伝わる。親からの雰囲気、オーラ、目つき、顔つき
 言葉がわからないからといって、赤ちゃんはなにもわからない存在ではなく
 むしろ人の心を読む天才なのだ。10か月頃まで、自分と母親が一緒の
 人間だと勘違いをしているらしい。おなかの中にいるときから
 母親の悲しみ、怒り、脈拍、喜びなどなど、すべてを感じとって
 きているのだから、当然といえば、当然だ。
 他者の心を読む天才は、幼児決断をする。
 この親の元では、こうして生きていこう。と。
 幼児決断とは、幼い未熟なときに、生き延びるために
 無意識下に自ら取り込む決め事である。
 そんな、オーラでなにがわかるか、と思われる方も
 いるかもしれないが、なんと、人の感情の伝わり方は
 ほとんどが言葉以外によるものなのだ。
 
メラビアンの法則
 感情の伝わり方=言葉 +声のトーン +表情、雰囲気
  100%      7%   38%     55%
 
 そういえば、よく背中が泣いている、とか、
 目でものを言う、頭から湯気が立っている、なんて
 聞く言葉だ。
 禁止令は、「~するな」のメッセージで入り込む。
 以前は12個のメッセージ数だったが、今は24個発見されている。
 代表的なものに 存在するな、子どもであるな、お前であるな、
 成長するな、楽しむな、成功を感じるな。などがある。
 これらを聞いただけでも、生きていくのにかなりつらくなりそうだ。
 
 一つ二つ例をあげれば、お前であるな、お前の性であるな、が禁止令で
 入っていると、女性の場合 不妊になりやすい、ということが
 起こってくる。男の子だったらねぇ、と赤ちゃんの前で
 言ってはいけない。といっても思いは伝わるから、無理かもしれない。
 
 子どもであるなが入っている場合
 可哀想な人(世話の焼ける問題児)の世話にあけくれる人生に
 なりやすい。自分が世話をしてもらう赤ちゃんなのに、なぜ、
 と思われることでしょう。この「子どもであるな」が入る家庭は
 アルコール依存症のような、何らかの依存症を抱えた親がいる家庭
 とのことだ。

 この禁止令はかなりやっかいな存在になる。
 言葉で入っていないので、何が入っているかが
 本人にもわからないのだ。
 禁止令は、のちに うつ病、不妊症、DV行動、自殺願望
 小さい子どもしか性の対象としない、などなど
 かなり本人を生きづらくさせてしまう特徴がある。

 3歳までに入ったものは、とれないだろうと(三つ子の魂百まで)
 言われていた。交流分析のエリック・バーンもそういう持論だった。
 しかし、バーンのもとに交流分析を教わりに通った
 ロバート・グールディングがその持論を変えさせた。
 グールディングは精神科医で、バーンが取れないだろうと
 言っていたことに疑問を感じた。
 自分で入れた(幼児決断)ものなのだから、自分でとれるはずだ。と。
 そして、再決断療法を生み出したのだ。
 再決断療法とは、交流分析とゲシュタルト療法の
 両方の良いところを合わせた療法である。
 自分で願うこと、は力となり、無意識下に入れた禁止令を
 決断しなおすことができるようになる。
 すべては自分次第なのだ。一言で言うと
 再決断とは、今の自分のパワーを使って
 過去の幼児決断を変える作業である。
 なんとうつ病でも、禁止令が原因の場合、
 再決断だけで、薬を飲まずに完治するという
 嘘みたいなことまで起こる。再決断の
 詳しい説明は またの時に…
 
 


 

 


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拮抗禁止令

2012-05-27 23:35:09 | 交流分析
                    e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp


 拮抗禁止令とは、禁止令に拮抗して(重なって)かかってくる
 禁止令のことである。
 これが入る時期はおよそ3歳~12歳、親の言葉によって
 子どもは拮抗禁止令を取り込んでいく。
 親は良かれと思っている場合が多い。
 いわゆる、しつけと称される類のメッセージだ。
 「~しろ」のメッセージである。
 禁止令が態度や雰囲気で取り込んだのに比べて、
 こちらは言葉なので、自分に何が入っているかが
 質問紙法でわかる。良いメッセージも
 多いのだが、5つだけドライバーと称される
 厄介なものがある。ドライバーの言葉のとおり、
 自分を駆り立て牛耳られてしまうのだ。
 ドライバー
  ①完全であれ
   なにかをしようとしたときに、繰り返し
   親からもっとちゃんとやるように求められ、認めれず、
   完璧でなければならないと、幼児決断してしまいます。
   自分にも他人にも厳しく、ことさら他人の欠点は
   目につき、指摘をせずにはいられません。
   完全でないと、あせりが募り、ますます、完全から
   遠い状態になりみじめな気分に浸ります。
   この人の特徴はカバンが重いというのが特徴です。

  ②他人を喜ばせろ
   親から繰り返し、親孝行をして親を喜ばせろ!
   と言われ続けると大人になっても、
   他人に親切にして、喜んでもらわなければ
   自分には価値がない、と思うようになります。
   他人の承認と支持が唯一、絶対の価値なので
   他人に嫌われることは大変恐ろしく感じ
   他人の顔色を窺い、自分を犠牲にしてしまいます。
   この人はケアをする職業につきやすいという
   特徴があります。
  ③一生懸命にやれ
   親から繰り返し、何事も一生懸命しなさい!と
   言われ続けると、一生懸命みせることが大切になり
   結果を重視しない人になります。
   この人の特徴は、楽しく力を抜いて生きることは
   いけないと思っているので、楽しそうにできない、
   いつも必死の状態をみせなければいけないので
   人生修行の顔つきという特徴があります。
  ④強くあれ
   親から繰り返し、泣くな!、こらえなさい!
   少しぐらい痛くても我慢しなさい、
   と言われ続けると、大人になっても
   喜怒哀楽を顔に出さない、自分を厳しく
   戒める人になります。
   自分の弱さや、失敗を他人に極力
   悟られないように、絶えず自分を
   鼓舞し、弱さを見せることは
   恥と思っているので、簡単に泣いたり
   頼ったりする人をみると、腹が立ったり、
   軽蔑したりします。
   この人は、男性だと筋肉マッチョ系に傾倒しやすく、
   女性だと、絶対泣かないという特徴があります。
  ⑤急げ
   親から繰り返し、早くしなさい!と繰り返し
   言われ続けると、いつもせかせかとした人に
   なります。人の話をじっくり聞くことが苦手で
   いつも、なにかしていないと落ち着きません。
   自分のスケジュール帳がぎっしり埋まっていると
   安心します。本を読んでいても次に何をするかを
   考えてしまうので、どこを読んでいるかが
   わからなくなったりします。
   この人は 急がなくてはいけない時に
   気持ちだけが先走り、体が追い付いてこれず
   怪我をしやすい、という特徴があります。

  ドライバーは単独だけで入っていることは
  少なく、いくつか重なって、取り込みます。
  すべては自分の幼い幼児決断によるものですが
  これから親になる人、今現在、子育て中の人は
  過度なしつけは、子どもに様々なメッセージを
  届けてしまうという危険性を知っておくと
  よいと思います。子どもがよくなればと思っていたことが
  逆の状態を、その子に与えかねないのですから…
  
  禁止令も拮抗禁止令も、子どもが取り込まないで
  子育てをすることは不可能です。
  では、どうしたらよいのか…
  私はここで、交流分析の上に、アドラー心理学を
  学ぶことをお勧めします。
  アドラーは子育ての成功とは何かを研究した人でした。
  親がどう接したら、子どもがしっかりとした
  大人になるのか、親教育プログラムを作った人でも
  あります。親教育プログラムSTEPは、
  親がどんな言葉かけをしたらよいのかが、
  その場面場面で考えられています。
  


   
   
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構成的グループエンカウンターとは

2012-05-27 22:26:31 | エンカウンター
                e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp


グループエンカウンターには構成的と非構成的とがあります。
*非構成的では言語コミュニケーションが主になり、
 ファシリテーターは介入をあえて控えます。
 グループの流れに任せます。
*構成的ではファシリテーターは指導介入をして
 グループが心と心の交流をできるように導きます。
 人工的・契約的なグループの中でホンネの自分を
 発見しそれに従って生きる練習をする場です。
  
 エンカウンターをすると体験することとは…
①ホンネを知る(自己覚知)
②ホンネを表現する(感情表現)
③他者のホンネを知る(他者覚知)
④他者のホンネを受け入れる(他者受容=傾聴訓練)
⑤他者の行動を信じる(信頼感)
⑥他者とのかかわりをもつ。(役割遂行)

 
エンカウンターを体験していくと、鎧を脱いでいく
自分を感じることができます。
こんなに重いものを身に着けていたなんて…
エンカウンターを体験した人のよく言われる感想です。
自分が重いものを背負ったままでは、他者に優しく
することは難しいですよね。
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グループ日程、他

2012-05-27 13:00:20 | グループ日程
  日曜日グループ
    ① 16時から18時
    ② 19時から21時
  木曜日グループ
    ③ 19時から21時
  場所 主に調布市教育会館(調布駅下車徒歩3分)

取手グループを始めました。
  茨城県取手市新取手近辺にて、取手グループを始めました
  
  土曜日グループ
    ① 16時~18時
    ② 19時~21時
  
  質問や面談希望者は、メールもしくはTEL/FAXにて連絡をお願いします。
      e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp
     TEL&FAX:042-426-8059

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今、なぜ、DV加害者更生プログラムなのか?

2012-05-27 11:48:54 | 設立の動機
                   e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp

 
  いつから新聞やニュースなどで、ストーカーによる事件が目につくように
 なったのだろうか。本当はもっと昔から起きていたことだったのかもしれない。
 それが、今までは事件化されていなかっただけなのかもしれない。

  皆さんは毎年夫に殺されてしまう妻の数をご存じだろうか?答えは
 毎年、平均120人。(平成12年134人、平成13年116人、平成14年120人、
 平成15年133人…平成20年126人、平成21年99人、平成22年114人警視庁資料)
 私たちはこんなに死んでいる事実をニュースで聞いた覚えがない。

 では、虐待で亡くなっている子どもの数はご存じだろうか?
 平成22年では 答えは27人(警察庁)、しかし、厚労省の発表は49人。
 心中で親に殺された数も含めると、なんと88人となる。(警察庁56人)
 不思議なことに心中を含めた数は純粋?に
 殺されてしまった数のおよそ倍化するのだ。
 
 ではなぜ平成22年のように27人と49人の差が起きるのだろう。
  警察庁発表の方は、加害者が検挙されている事件に基づいていると思われる。
 厚労省の方はどうも加害者が曖昧な数も含まれているようだ。
  警察庁平成22年1月~12月、厚労省平成22年4月~平成23年3月の12か月間という
 差もある。
  でも事実は 子どもが厚労省の発表の数だけ亡くなっているということである。
 やはり私たちは、こんなに亡くなっている事実をニュースなどで聞いた覚えがない。

  加害者の内訳はこの平成22年 1位が実父109人、2位実母106人、3位と4位の
 養父、継父(内縁を含む)を合計すると 150人となり1位の実父、2位の実母
 を大きく上回る。これから推測されることは、血の繋がりのないお父さんからの
 虐待死が増えているということである。 これは警察庁の発表であるが、厚労省
 では、また変わってくる。なんと1位はずっと実母(約6割)であるということだ。
 真実はどこにあるのか。どれも真実であり、見方の差かもしれない。
  でも、いま 何とかしなくてはいけないことは、加害者を減らすことではないだろうか。
 毎年、同じような数の死亡者が出ている事実は驚愕に値する。

 平成23年の虐待死亡者数 31人  心中含めると 61人
 加害者内訳 1位実父134人 2位実母119人 3位養継父82人 4位内縁の夫60人
 3位と4位を足すと142人、やはり血の繋がりのない父親が1位になる。これは
 警察庁だ。 厚労省は1位を実母と発表している。

 (お父さん、お母さん、僕を私を守ってよ。僕はもっと生きたいよ。)
 声にならない声が私の中で響いてくる。
 1歳の誕生日までに、虐待死する子が多い。この子たちは、
 いったい何のために生まれてきたのだろうか?
 苦しんで死ぬためではないことは確かだ…


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