DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

これからの予定

2015-05-05 01:43:29 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 平成27年予定

 1月3・4・10・11・24・25
 構成的グループエンカウンター・加害者プログラム
 1月18日 自立訓練法とコラージュ療法 櫻井真澄先生をお招きします。
 1月31日 デートDVとは何か パワーポイントによる授業
 
 2月7・8・14・15・21・22・28
 構成的グループエンカウンター・加害者プログラム

 3月7・8・15・21・22・28・29
 構成的グループエンカウンター・加害者プログラム

4月4・5・11・12・18・19・25・26
 構成的グループエンカウンター・加害者プログラム

 5月2・9・10・16・17・23・24・30・31
 構成的グループエンカウンター・加害者プログラム
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あてがいぶちの件

2015-05-05 01:42:41 | 【DV加害者更生教育プログラム】

  現在在籍中の男性からのメッセージ

 先日のエンカウンターで家計管理を夫が行っていることが話題になりました。

共働きのときは、夫婦が別の財布を持つのが普通ですが、妻が専業主婦の場合、夫婦のどちらが家計管理をするかの話題です。
夫が家計管理をして食費や衣料費を妻に渡すのを、あてがい扶持と言うそうです。
最近では光熱水道費や公共料金などは銀行引き落としが主流なので、妻に渡すのは食費程度で妻の裁量は食事のおかず選び程度となってしまいます。

家庭では、子供の教育費や子供関係の交際費等もありますし、臨時出費もあります。それらが発生するたびに夫と交渉するのはストレスと思います。
夫の側も、度々の追加予算では先が見えず不安になります。
そのことが夫婦間の亀裂になるようです。

我が家は、給料全額を妻に渡し定額のお小遣いを貰っています。
ボーナス時の増額もありません。

家族で外食したときの支払いは妻の担当で、財布を持ってレジの前に立つのは妻です。
多くの家族連れは夫がレジの前に立ちますが、我が家は家計管理をしている妻の担当です。
最終的には臨時出費の帳尻合わせは家計管理者の負担になるので、妻が支払うことに異存はありません。

大口出費に関する相談は来ますが、衣料費、教育費、レジャー費、交際費は家計から出るので、小遣い管理だけで済んでいることを有り難く思っています。
妻の金銭感覚に不安を持つ方もいるとは思いますが、予算配分の概要を話し合いで決めて妻に任すことで夫婦の金銭感覚が一致してくるので良いことのように思っています。




リエゾンからのコメント

 現金でお給料が渡されなくなって通帳に振り込まれるようになってから、時が経ちました。
 妻にお給料袋をそのまま渡す男性も今やいなくなりました。では、妻に何を渡すのかというと、
 通帳の管理を担った夫が食費と称したいくばくかのお金(家族3人で6万円くらいが多いです)
 を妻に渡すようになりました。
 ここから、目に見えない経済的DVが起こるようになりました。夫は言います。食費以外で
 足りなくなったら、言ってくれればいいからと。レシートを渡せばお金を引き換えに渡すのだそうです。
 
 何かを買った時、夫はレシートと一緒に文句や嫌味を言うようになります。
 お前達はいいなあ、俺が一生懸命働いているときに、ママ友とランチかよ、この時間になにしてたの?
 公園で一日気楽だな、などです。
 レシートは日時、時間が記載されていますから、妻の動きが手に取るようにわかるようになります。
 缶ジュースなどは、レシートがないので、面倒なことになります。レシートがないと出してもらえない
 ことも起きてきます。いちいち自分の動きを説明することも起きてきます。
 トイレットペーパー、雑貨など買う頻度が早いと嫌味になります。
 子どもの習い事にまつわる費用も良い顔はされません。
 化粧品、金額の高さ等は男性は理解しません。そんなものなにつけても変わらない、と言われます。
 自分に合うもの、欲しいものより、安いものを選ぶようになります。
 洋服は買えなくなっていきます。実家に帰る費用も高いなあなんて言われると
 肩身の狭い思いをします。足が遠のいていきます。彼は実家に帰る費用を出してあげるという言い方を
 します。あげるって…なに?
 何かを習いたいと思っても、結果に出さないと何を言われるかわかりません。
 あきらめていきます。
 買い物の時、彼は買いたいもの、食べたいものを買い物かごにポンと入れてきます。精算は食費
 からです。ああまた、切りつめないといけなくなる。葛藤が起きます。
 何かを買おうと思う時に、彼の文句が、一つ一つ 思い浮かぶようになります。
 こう言われるだろうと自然に頭の中に聞こえてきます。これが買い物の度に起こるとどうなるか…

 妻は知らず知らずのうちに自己肯定感が大変低くなっていきます。稼げない私、収入のない私
 お伺いを立てないとお金がもらえない私。自由になるお金のない私。自由のない私。
 家事、育児を頑張っていても価値のない私だと感じています。
 はじめからもらえるものは、食費のみですので食費を使う時にもこの声は聞こえてきます。
 妻はそのうち、レシートで精算をすることをあきらめていきます。面倒くさい、何か
 言われる、いやだ、と、自分の結婚前からの貯金を使うようになっていくのです。
 
 夫はこれを望んでいる場合もあります。彼女の貯金が減ることを密かに期待しています。
 いざという時でさえ、逃げる資金もない人になっていてほしいからです。
 貯金が減り続けるのは心細くなりますから、妻はパートなどに出たりします。
 そうすると、ますます彼は、お前も働いているのだからという理由でお金を出さない人に
 なっていくのです。

 この経済的DVは大変厄介です。なぜなら、夫はDVをしているなどゆめゆめ思わないですし、
 妻でさえDVを受けていると思わないからです。
 でも、この妻の状態は冷静に見たら、月々何万円(6万円位が多い)で、性生活のついた
 お手伝いさんになっていると気づいてほしいのです。自己肯定感がどんどん低くなるのは
 当然の結果と気づいてほしいのです。

 お給料ごと渡されていた一昔の専業主婦の妻たちは、へそくりをしたり、
 自由な裁量のできるお金がありました。
 そのことは、彼女たちの自己肯定感を上げていたのです。夫にはおこずかいを渡して
 残りは妻の裁量で行うというものです。
 そこには妻を信頼するという目に見えない信頼感が存在していたのだと思われます。
 
 でも、あてがい扶持をする男性たちは一様に言います。
 妻の金銭感覚を信じられないんだと。
 なぜ、おれの稼いだお金を渡さないといけないの?
 妻が浪費家だったら、どうするの?と。
 
 
コメント (1)
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