DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

危うい選択

2018-12-02 01:22:16 | 【DV加害者更生教育プログラム】


危うい選択(50代男性投稿)

リエゾンに新たに参加された方々は、別居状態のことが多い。
DV加害者更生プログラムに通い始めたことで、妻も別居の解消を視野に入れ本人もそれに期待している。
別居の解消は良いことだが、夫側に十分な準備が出来ていないと、最悪の状態に進むことがあり心配している。
妻は夫がDV加害者プログラムに通い始めたことで改善を期待し、夫は座学で自分は分かったつもりになっている。
私も通い始めたときは、「3ヶ月で卒業してやる。」と思っていたが、真面目に通っても12回程度の勉強でしかなかった。
今通い始めた方々は、仕事の都合などで月2回程度しか通っていない。知識は十分だろうか?本当に知識を実践できるだけの力を付けているだろうか?
同居を再開した妻から、過去のDVのことを激しく詰め寄られたら、冷静に対応できるか心配してしまう。
そこで切れたら妻は「DV加害者更生プログラムは役に立たない。」と思い、夫婦関係修復の手段を失ってしまう。

それでも、同居を急ぎますか?
卒業するのに1年3ヶ月勉強を続けた方がいますが、彼は早く卒業した方です。
(2015年12月の記事参照)

もし、同居の再開を急ぐならば、妻は夫が更正したとは思わないで欲しい。スタートラインに立っただけだから。
夫が同居の再開をゴールと思い違いをしていたら、別居を続けることを勧める。今のままでは、これ以上の改善が無いから。
同居の再開が離別の始まりに成らない様に、慎重に判断することを望みます。  






リエゾンからのコメント

別居している男性は、何とかして女性に戻ってもらおうとします。初めのうちは
「誰が迎えに行くものか。帰ってこなくていい。」とばかり、ぞんざいな態度を取ってしまいます。どうも相手に帰る気がないと分かると慌ててしまいます。
最初から間違った対応を取りがちなのです。

まず妻に対して、泣き言を言い続ける夫がいます。妻はやむにやまれぬ事情で出ていっているのに、そこを解決しないで泣き言を言うことは 妻に対して責めている事と同じです。

同情を引いて自分の思いを通そうとするなら、それは妻もうんざりして、あきられている部分なのです。効果はありません。それどころか、怒りを相手に感じさせることになりかねません。

別のパターンとして、夫がもう問題が解決したような言動をすることがあります。
これは妻に「もう何が問題なんだ?」、「まだ言っているのか。」「謝ったし、二度とやらないのに、まだ問題にして、大きくするのか。」というものです。

何もなかったことにしたいのは夫だけだということに、恐ろしく気が付いていません。
妻は、そんな姿を見ると、「ああ、まだ本気にならないのか。」「やはりだめなのかも」と思うだけです。

妻側に立って物事を考えることができないと、本当に一人になる日が間近になってしまいます。

あなたに期待してくれている妻を軽くみないことが大切なのです。

いつまでも期待してくれる人だと思ってはいけないのです。





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