今回の公認心理師受験のブログ記事でお約束した「成し遂げるな」の解決についてお話したいと思います。
あと何点かで合格できたのに、を2回以上続けたのならこれは「成し遂げるな」の禁止令を自分で決断している可能性があります。
という事は3回だめだった私は4回目の受験も同じことになりかねません。
「成し遂げるな」の禁止令は、子ども時代に80点取っても、あと20点だったね、と養育者に言われたり、95点取っても、あと5点どうした、と言われたりすることで、
「私は何をやっても達成できないのだ」と幼児決断するのです。
この養育者たちは、100点取っても「1回じゃ駄目よ。有名私立を狙うなら、何回も100点じゃないと」と言い、子どもたちに達成感を与えません。
何故そんなことを言うかというと、達成した気持ちにさせたら、努力を続けることを止めてしまうのじゃないか、と心配して達成させた気持ちにさせないようにするのだそうです。
残念なことに、ここに敗者の脚本が生まれます。
何をやっても私は達成できない、と決めてしまい、努力を止めてしまうか、逆に順調に行くと心配になったり、他の事に興味が湧いてきたりして鞍替えをしてしまい結局達成できないことになります。
私の場合、試験が始まり問題を開いた瞬間から、「絶対無理、解けるわけがない、無理なことに挑戦している、もうやめた方が良い。」と自分に念じていました。
インナーチェンジングセラピーワークはメンタルサポート研究所の丹野ゆき先生にお願いしています。ワークの内容は詳細には書けませんが、
ワークの中で出てきた幼児期の記憶は、父が会社の資格試験を受ける姿でした。
初めは意気込んでいた父が、途中急に止めると言い出しました。
理由は「難しくて無理」というものでした。
小学低学年の私にはそのことが大変悔しく、父にやめないで頑張ってほしいと心の中で叫んでいたことをハッキリ思い出しました。
いつも飲んでいる酔っぱらっている姿しか見ていなかったので、勉強に向かう父の姿が頼もしく、嬉しかったのです。
結局、私はすぐがっかりすることになり、父はすぐさま酔っ払いの姿に戻ってしまいました。
その時の私の落胆の気持ちは今でも思い出すことが出来ます。父の真面目な姿を見たかったのだ、熱望していたのだとも。
倉成先生は、セラピストは何回でもワークを受けなさい、と言います。(インナーチェンジングセラピーを日本に広めている先生です)
確かに60歳を過ぎても、ああまだあるなぁ、と実感した「成し遂げるな」解除のワークでした。
禁止令を12から25個に増やしたマクニール先生は、「禁止令は全く無くなるわけではなく、いかに向き合っていくかだ」と話していたと思います。
本当にそうでした。まだあるのか、とガッカリするのではなく(まだあるかとは正直思いますが)、また一つ楽になれるぞと思うことにしています。