DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

DVはインナーチェンジングセラピーで解決します。

2017-05-13 00:55:09 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 DVの原因は何か知っていますか。

巷では認知の歪みとか、育てられ方が悪かったとか言われています。

DVは親密な関係な相手への暴力(身体的・精神的・性的・経済的)です。目的はその相手の支配と言われています。
DVをする人はその暴力を誰にでもするのではなくパートナーにだけ振るいます。
ここで疑問を持ちませんか? 何故、親密な相手に対してだけDVをするのか。何故、支配したいのか。

交流分析では、パートナーだけと言うところに着目します。何故、パートナーだけなのか。

いくつか考えられることは、①親子関係 ②社会の情報 ③ジェンダーの3つです。

①親子関係にはまずモデリングがあります。子ども達は家族の中の人間模様、価値観、雰囲気を読み取り学びます。
父親が 母親に対して支配的だったり、尊重していなければ子どももそういう大人になります。親がそういう人だったと言うことです。
このコピー機能は交流分析でいうⒸチャイルドに保存されます。この保存は簡単には無くせません。ずっとその子について回るものとなります。
よく頭で分かっていてもやめられないと言うものがありますね。そういう存在になるのです。父親は母親を支配しようとしていたのです。

そしてもう一つの親子関係に、子ども時代に暴言、暴力を受けていというものから学ぶスタイルがあります。
自分が弱者の時に、力の腕力においても立場においても上回るものが、躾と称して一方的になじられたり、叩かれたりした場合
その体験はやはりⒸチャイルド(心の自我状態の一つ)に保存されるのです。力の上回るものが弱者に対して言い分を聞かず暴力を振っていいと学びます。

保存という言葉を使いましたが、実際は交流分析でいう幼児決断なるものです。自分で決めています。幼児期に決めた自分への約束事ですから
大人になったからといって変えられるものではないのです。ここが加害者プログラムの限界になります。普通の加害者プログラムでは生い立ちに手は届きません。

ここを変えるのは何をしたら良いのか、それが再決断療法なのです。加害者プログラムを行うには再決断療法が必須と私は確信しています。
幼児期に見て学んだものと体験して学んだものとそれを解除するには専門の方法が要ることになります。アンガーマネージメントも選択理論も生い立ちには手が届かないのです。

リエゾンで行っているは倉成央先生が編み出した感情消化型のインナーチェンジングセラピーを行っています。

もちろん、全ての男性達が再決断療法インナーチェンジングセラピーを受けるわけではありません。必要な人だけが受けられたら良いのです。
ではどのような人が必要な人になるのかと言うと、困っていることがあるが、自分で頭で分かっていても直らない、やめられない、変わることができない、などの事由がある人です。
おそらく多くの人がインナーチェンジングセラピーを必要としているといっても過言ではないでしょう。男性のみならず女性もです。
何故かって、自分の中でどうにもならなくて困っている事って誰にでもあるでしょう?それは幼児決断(赤ちゃん、幼児期の時の自分への約束事)という決め事であることが多いのです。

多くの人が困っているけれど、方法が分からない、変えることをあきらめている、そんなところが変わればどんなに楽になれるのか知るよしもないのです。

モデリングや自分が受けた体験を軽く見てはいけません。チャイルドに入り込んだ親のコピーは自分の中で生き続けます。絶大な力を持つようになり
あなた自身がその力に振り回されるのです。今の自分がどんなにやめたいと願っても決めたのは過去の自分ですから変えられません。
過去の自分が決断を変えないと変われないのです。その方法がリエゾンにはあるのです。

リエゾンに訪れる方は様々です。子どもを叱りすぎてしまう、夫の顔色を見てしまう、親に対する恨みがなくならない、親から自立できない,依存症、恐怖症などどうにもできなくてリエゾンに来てくれています。
リエゾンに来ている方がDVの加害者ばかりでない事が、インナーチェンジングセラピーの有効性を物語っています。
海外での情報では再決断療法は愛着の問題には対応できないとも言われていますが、倉成先生の感情消化型のインナーチェンジングセラピーは
その愛着の問題にも対応ができます。私はインナーチェンジングセラピーは万能なんじゃないかとさえ思っています。

②社会の情報は正しいこと、間違っていること玉石混交の状態です。でも、多くの方は丸鵜呑みで信じてしまう傾向にあると言えます。
例えば、専業主婦のことを三食昼寝付きという言葉で比喩されていたこともあります。赤ちゃんを面倒見る事は大変なことだと実感していません。
主婦業を軽く見る情報が流れていた結果ですが、当事者になってみなければ気がつかない事でもあるのです。DVをする男性は自分にとって都合の良い情報を拾います。
妻が育児や家事にヒーヒー言っていることを能力がないとかやる気がないと決めつけたりします。間違った情報を笠に着て責めるのです。
女性は自分が悪い、能力に欠けるとか思い込むのです。正しい情報を拾う力をつけないと都合の良い情報を拾い相手を支配する理由にしかねません。
リエゾンではメディアリテラシーという授業でその力を付けていきます。

③ジェンダーとは男女の性別による役割分担です。
育児、家事は女性が適当とか、介護は女性とかいう思い込みからDVが始まります。
なぜ、ちゃんとできないの?やって当たり前だろ?という決めつけから女性を責め立てていくのです。女性がやるものだと思い込んでいたらDVに発展するでしょう。

①はインナーチェンジングセラピーで解決できますし、②と③においては事例研究を兼ねたグループエンカウンターで解決していくことになります。

加害者プログラムでは事例研究を行っていますから、様々な夫婦のもめ事にどう向き合うかを学んでおくことが大切になります。
事例研究ではどちらも支配のない関係性をもつために必要な事を学びます。

とかく男性は加害者プログラムに来た後、自分という個人の存在意義が失われがちになります。被害を受けた妻からすると、夫の人権なんてないに等しいと思いがちとは
推測されますが、それでは夫婦がお互いに尊重し対等な関係性は築けません。リエゾンが目指す夫婦像は、暴力を手段としない事は当たり前で、相手を尊重し、対等な関係の構築なのです。
交流分析でいう親交親密な関係性の構築です。決して夢物語ではないのです。リエゾンに来て2年経っている夫婦は90%が親交親密(夫婦円満)の関係性にたどり着いています。
暴力暴言においては、3ヶ月から6ヶ月で結果を出しています。

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