題:赤ちゃんの入浴(50代男性)
グループエンカウンターの話題で、繁忙期の残業と妻への負担シワ寄せの話がありました。
年末が近づき、残業が増えて赤ちゃんの育児に手が回らないメンバーがいました。
中島さんから「妻の負担を想像してみて下さい。」と言われ、その方は「赤ちゃんの入浴は可能な限り行っている。」と答えました。
そこで、具体的な作業を聞かれ、「自分が体を洗い終えたら、妻から赤ちゃんを受け取り、
赤ちゃんを洗い入浴が終わったら、赤ちゃんを妻に受け取ってもらう。」と説明されました。
中島さんは、「あなたがいない時に、妻は一人で赤ちゃんを入浴させているのよ。
その大変さを考えたことはありますか。」と話されました。
他のメンバーから、「一人で赤ちゃんを入浴させて妻の負担を実感してみては。」との提案がありました。
次の週のグループエンカウンターで、一人で赤ちゃんを入浴させたかが話題になると、妻の苦労の実感を勧めたメンバーが、お子さん二人を入浴させたことを話しました。
お子さんが二人になると一人だったときと比べようがないほど大変だった。
今、妻がどれほど大変だったか分かったと話されました。
一人で赤ちゃんの入浴チャレンジを勧められたメンバーは、妻が普段行っている手順で赤ちゃんを入浴させたそうで、比較的楽だったようです。
苦労していた妻が、工夫して編み出した手順を教えてもらったようで、妻の本当の苦労には迫りきれなかった様に感じました。
一人で入浴させることを勧めたメンバーの方が妻の苦労を強く実感した様に感じました。
でも、二人とも妻の気持ちに寄り添おうとしたのは確かだったと思います。
リエゾンからのコメント
子育てはどっぷり関わっていないと大変だと思えないところがあります。なぜなら子育ては楽しくもあり、かわいくもあるからです。脳の機能で「乳児図式」という赤ちゃんのサイズ形に、小さいものに対して養育をしたくなる、若しくは関わりたい、という機能があるのです。一日の内の大半を赤ちゃんと関わっている専業主婦と違い、夜に帰ってきて少しの時間しか関わらない夫にはこの「乳児図式」が存分に発揮されます。その夫から見たら、「何?こんなにかわいいのに疲弊するわけ?母性欠けてんじゃん?」となるのです。自分が余裕のない時にこそ、子育てに関わった時、子育ての大変さが少しわかってくるでしょう。受け取ってくれる人がいない時、すべて一人でお風呂を入れるという事は、子どもと一緒に出てくる時にどんな格好か想像できると思うのです。間違いなく部屋はビショビショです。試行錯誤を繰り返した妻に感謝ですね。
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