十月は黄昏の国 「愛は雨に」 加川 良
秋になれば 僕は幸せになれるだろうか
僕はコーヒー豆を挽きながら 考える
十月になれば君と結婚できるだろうかと
夏はあまりにもまぶしく輝いている
そう、秋になれば僕の手製のグライダーが
小さな夢を海の向こうまで運んでくれるに違いない
涙ぐみながらぼくは
やはりちっぽけな希望を捨て切れないのだと思う
自由や愛などが僕の心の中で 蛍のように光っている
10月は黄昏の国
そこでぼくは幸せになれるだろうか
だけどぼくの愛はいつも雨に打たれていたようだ
雨に濡れて 過ぎ行く青春に立ちすくむ時
僕はもう一つの時の中の 愛を 思っているのだ
この時代では幸せに満ちた
すべてのものが黄昏ていくような気がする
恋よ友情よ さようならを言うには
夕日があまりにもまぶしく光を放っている。

十月、秋も深まって
たまにはレコードを引っ張り出して
聞いてみたくなりました。
「十月は黄昏の国」 加川 良
詩の朗読になっているこの曲が
何故か今
心の中に すっと溶け込んで
何度も 何度も 繰り返し聞きました。
もうずいぶん昔の歌です。
混沌とした迷いに悩む青年
そのひたむきさが 私の胸を叩きます。
おまえは くたびれてしまったのかと…
秋の夜長、夕食後のひと時でした。
◇
写真:さぬきの風景「高松空港」・「アベリア」
10月31日までは、与島へのUターンが半額だそうです。
オータムイベントもいいですね。
情報はfuifuiさんが提供してくれました。