Lilac-Garden

写真で綴る日々の記録 & クラギ練習帳

駄菓子屋世代のストーリー …1

2007年03月23日 | 駄菓子屋世代のストーリー


昔、通学路の途中などに駄菓子屋さんがあった。家のすぐ近くのパン屋さんは何故か「駄菓子屋さん」と言われ、小奇麗なパン屋の店奥に雑多な駄菓子を隠すようにして置いてあった。今思えば…である。別に子どもにとって、そんな事はどうでもよく、さっさと店の奥に行って目当ての菓子を選んだ。四角い顔の優しいおじさんと、笑うと目のなくなる丸い顔のおばさんがいた。

少し遠いがお気に入りだったのが、通称「リンゴ屋」。つるんと禿げて小柄だけど、目つきの鋭いお爺さんがいた。お爺さんが恐いんだけど、やっぱり行く。

こちらは年代ものの建物で、木枠で出来たガラス格子の扉をガタガタッと開けると店内は狭く、ちょうど子ども2人が並べる程の土間があった。目の前に置かれた低い台には、それはそれはカラフルなビー玉やおはじきやめんこ、銀玉鉄砲に、マルカワの丸玉風船ガム、ポリ風船などなど。上を見上げれば流行の野球カードや紙のプロペラの模型飛行機が所狭しとぶる下がるから、どれを買いたいのか分からなくなった。そこでお爺さんはジロっと見る。

一通り眺めると、最終目的はやはり駄菓子屋さん特有のあの四角いガラス瓶の中。エンジ色のふ菓子や、割り箸2本でこねる水飴、大きなりんご飴、長いタコ糸につけてあるイチゴやバナナの5円のくじ飴。何でも5円~10円で買えたような気がする。

店内は色とりどりで、皆が大好きで…。お爺さんの顔、恐いよねーと言いながら、やっぱり通うのだ。私が生まれ育った東京杉並の話である。

すごいでしょ?放ったらかしのユキヤナギ、庭の花。空き家の犬小屋を覆いつくしてものすごい勢力です!写真とは全く関係ないけど、犬小屋見てたら何故か思いついた駄菓子屋さんのお話でした。題して「駄菓子屋世代のストーリー」私の原点。長くなりそうだから、次回から単発シリーズにして書いてみようかと思います。

あなたの駄菓子屋さんはどんなでした?



ご実家が造り酒屋さんで、店先で駄菓子を売っておられたという「マロニエのこみち…。」さんが、古い貴重なお写真をアップしてくださいました。木枠のガラス格子の扉は・・・そうそう!こんな感じの扉でしたよ。よろしかったら、 懐かしの扉 を開けて、しばし、あなたのご幼少の思い出など浸ってみませんか。かわゆい「マロニエのこみち…。」さんも必見です!!