
君が暮らし始めたのは、道路沿いの小さなレンガ色のアパート。
テラスにはいつも白い洗濯物が揺れている。
道を通るたび、ちらっと見ては、いいなあと思った。
「ああ、いいなあ」と思った。
どんな家庭を作るのかな?うちみたいかな。
それとももっと違う?
それは洗濯物の揺れる白いキャンバス。君の夢はまだこれから。
出発は、輝くように真っ白で、ちょっと眩しいのねと…思ったのよ。

そしてついに、こんな日を迎えることが出来て、
私は元気にしています!
少人数で小さな式でしたが、心のこもった結婚式ができました。
花嫁を迎える君を見て、ふと思い出されたのは、
小さかった頃のニコニコ笑顔と、駄々をこねてる泣き虫の顔。
良かったねえと・・・涙が溢れてくる。
二人は、素直で飾らない、自分の言葉で「ありがとう」を伝え
胸がいっぱい・・・こんな思いは初めてよ。
「まさか息子の結婚式に出るとはなあ・・・」とはお父さん。
なんだかその気持ち、ピッタリなんですよ。
親としてそこにいるのが、そう、なんだかちょっぴり不思議で
ちょっとだけ照れくさくて・・・それから、とっても誇らしくってね。
大きな感動をありがとう!ずっと幸せでいてください。