紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

特別展「はにわ」

2024年10月22日 | 美術館・博物館
東京国立博物館で気になる展覧会あり。その名も特別展「はにわ」です。「挂甲の武人」が国宝に指定されてから50周年ということで、それを記念した展覧会なのだそうです。ちなみに一部の展示物を除いて写真撮影可。これはアガる...。



「埴輪 踊る人々」が初めの展示室でお出迎え。埴輪は常設展示室で見ることが多いので、平成館の特別展示室にいる間は、埴輪たちも鼻高々でありましょう。



顔あり。



馬形埴輪の造形美。



なんとも言えない表情。



「挂甲の武人」はすべて群馬県から出土。引っ越し先はバラバラ。



こちらが国宝の「挂甲の武人」



国宝の「挂甲の武人」がもうひとつありまして、朝鮮半島風の飾りをつけたかぶとを被っています。



こちらの「挂甲の武人」も素晴らしいお姿。



顔面両面。



興奮の坩堝。



「かわいい」が詰まってる。



はにわ展のあとは常設展示室へ。根付コレクションで気になるもの発見。ネズミがチーズ食ってますよ。



外国人観光客の多いこと。KATANAも興味津々。



建築物も素敵な空間多し。



法隆寺宝物館は落ち着いた雰囲気。静寂...。
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オラファー・エリアソン展

2024年03月05日 | 美術館・博物館
開業して幾らか経ちますけど、何かと話題の麻布台ヒルズに行ってきました。3月末までは麻布台ヒルズギャラリー開館記念として「オラファー・エリアソン展」が開催中です。数年前にもオラファー・エリアソンの展覧会を見たことがありますが、環境問題を考えさせられる展示物が面白かった覚えがあります。今回はあくまでも開館記念として「ほんの少しだけお披露目します」と思えるレベルの展示内容ですので、前回のオラファー・エリアソン展のようなインスタレーションを期待していると、「はぁ?」となりますのでご注意ください。
作品自体は大変に素晴らしいものばかりで、期間限定ではなく常設展示だったら嬉しいんですが…。



蛍の生物圏(マグマの流星)》、《ダブル・スパイラル》



暗闇にのたうち回るホースから水ほとばしり、ストロボライトが光り輝くその瞬間、出現するかたち在り。



麻布台ヒルズ内にある坪庭のような空間。天井に吊り下げられたオラファー・エリアソンの常設インスタレーション。



森JPタワー展望フロアからの眺め。東京タワーが目の前に。ちなみにこの展望台は4月17日で一般開放を終了するそうです。



低層部の建築は英国のヘザウィック・スタジオがデザイン。緑あふれる中央広場にもアート作品が。



いちいちお洒落な意匠。



330mの超高層ビルは今のところ日本一(2024年現在)



東京タワーは徒歩圏内。いつの時代にもその姿はカッコ良き。
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展覧会 岡本太郎

2022年12月16日 | 美術館・博物館
「芸術は爆発だ!!」
文字通り色彩の洪水、混沌、もう何だこりゃ的絵画満載の展覧会 岡本太郎です。
先日再放送された「TAROの塔」も見て、とりあえずは予習してきました。



会場入口から濃口のガツン系絵画だらけ。映像作品以外ほぼ写真撮影可ですので、バイキングで何を食べようか迷う宿泊客のように場内をうろつきます。あれもこれも気になる絵ばかり。



ふと見上げれば柱に時計が掛かっています。



何じゃこりゃ。




パリ留学中に岡本太郎が描いたであろう絵画が発見されました。まだ「爆発」していない素のままの画風。異国の地で独り手探り、もがき、苦しみ...のちに爆発する「岡本太郎」になる前の作品です。



壁の色との対比が美しい。



生命の樹。



丹下健三の建築に大穴を開けさせた太陽の塔。




《明日の神話》の下絵。坐ることを拒否する椅子。



《雷人》絶筆となった未完作品。最後の最後まで突き抜けた岡本太郎。
「芸術は爆発だ!!」
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ゲルハルト・リヒター展

2022年06月25日 | 美術館・博物館
美術手帖のTwitterでも推し推し、ゲルハルト・リヒターの展覧会を見に行ってきました。リヒターといえば何年か前にある作品を見たことがあります。このピンボケ写真は何ぞ!?と思ったものですが、あれは写真ではなく油彩画だったんですね...冷や汗。
東京国立近代美術館で開催中のリヒター展ですが、会場内に順路は存在せず、気の向くまま自由に見て回ることができます。最初のエリアにあるのがアブストラクト・ペインティング。ヘラで絵の具を延ばしたり削ったりした作品です。偶然の産物or緻密な計算のもとに成り立っているのか存じませんけど。



ガラスを数枚組み合わせた作品。



灰色の絵の具で塗りつぶすグレイ・ペインティング。



鏡。そこに映り込む景色も作品のひとつになるんでしょうか。



細い色の帯。



グレイの鏡。



写真に絵の具を塗りつけたオイル・オン・フォト。



塗料の上からガラス板を押し付けたアラジンという名の作品。
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KAWS TOKYO FIRST

2021年09月10日 | 美術館・博物館
KAWS...河津!? 読み方はカウズだそうで。こちらの方はニューヨークで活躍するアーティストとのこと。それ以上のことはわかりません。国内初の大型展覧会が、森アーツセンターギャラリーで開催されています。



展示室の入口からこんなデカい彫刻が。人体模型なんでしょうか。



ブルックリンのスタジオを再現したコーナー。



広告のポスターを描き変えるストリートアートで、KAWSは一気に注目を浴びます。



KAWSが生み出すキャラクターは目がバツ印で頭にホネ。ほぼガイコツ。



どこかで見たことのあるキャラもガイコツ化。



初めはかなり小さめの作品を作っていましたが、次第に巨大化。



ほぼスヌーピー。



KAWSはこのような彫刻作品を“COMPANION”と呼んでいます。コンパニャ〜のねーちゃんという意味ではなく「仲間」や「連れ」の意味らしいです。こんな仲間が部屋にいたらいいですねぇ。



ARアプリでスマホに浮き出るフィギュア。ちゃんと影も付いてます。



KAWSのペインティング作品はどれも色鮮やか。おまけに塗り方がとても綺麗。



タッチスクリーンで自分で絵を描いてKAWSのキャラと共演。
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古代エジプト展

2020年11月27日 | 美術館・博物館
江戸東京博物館で「古代エジプト展 天地創造の神話」が開催されています。国立ベルリン・エジプト博物館の所蔵する約130点の展示物が、何と撮影可能だそうです。エジプト関連の特別展で撮影もできるってのは、あまりないような気もしますが。



ネコの女神。躍動感あふれるデザインのレリーフ。



江戸時代の根付っぽい守護神。



人間とフンコロガシが合体すると神さま。



なんてお美しいんでしょう...。




死者の書の間。



パレメチュシグのミイラマスク。横から見ると憂いを湛えたような表情。



細かな文様が描かれているカルトナージュ棺。



畏怖さえ感じる巨大な人型木棺。三匹の魚とロータスを描いた浅鉢。
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オラファー・エリアソン展

2020年06月27日 | 美術館・博物館
東京都現代美術館で、「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が開催されています。本来ならばすでに終了している展覧会ですが、開催前から臨時閉館という事態になったため、期間を大幅延長して展示しています。
環境問題をテーマにインスタレーションを作り上げるようなイメージがあるエリアソンですが、表題の「ときに川は橋となる」にはどんな意味が込められているのでしょうか...。



移動中の揺れなどの動きを記録する装置で描かれた作品のひとつ。展示物の多くはドイツから日本まで鉄道と船で運ばれたようです。



ガラスでできた多面体が煌びやか。床や天井に映る色も美しい作品。



後ろに置かれた照明を横切ると影が動く動く。後ろに下がったり前に行ったり影絵遊び。




《サステナビリティの研究室》と題された作品は、エリアソンが日々研究しているモノがいろいろ。なんだかセレクトショップにしか見えません。



階段の上から覗き込むと...。



スチールとレンズと光だけでこんな図柄が現れるなんて。



ゆっくり回るガラスに光が差し、壁に色が映し出されています。赤と黄色と青の円がひとつになった時、壁に現れるものがあるというのを、家に帰ってから知りました(冷笑)。



暗闇の中央には水盤。いくつもの光の筋が静かに水面を照らしています。
水面にさざ波が立つと、その動きが天井のスクリーンに映し出されます。
静寂とゆらぎの世界に引き込まれる《ときに川は橋となる》。



細かな霧が降り注ぎ、虹色の光がかすかに見える空間。
外の暑さを忘れられるひと時を過ごしました。



続いてカディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展「もつれるものたち」も鑑賞。世界的に高く評価されているアーティストを日本で初めて紹介する展覧会だそうで。
リウ・チュアンの映像作品《ビットコイン採掘と少数民族のフィールド・レコーディング》が好み。
お次は「MOTコレクション」展。「見る、読む、笑う絵画」の岡本信治郎。こんなに鮮やかに描かれているのに、よく見ると戦争や空襲のことがたくさん描き込まれています...。



宮島達男のデジタルカウンターの作品です。うるさいような光の点滅ですが、妙に心が落ち着きます。

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ピーター・ドイグ展

2020年02月28日 | 美術館・博物館
「画家の中の画家」と評されるピーター・ドイグの展覧会が、東京国立近代美術館で開催されています。水面に映る風景が描かれた《のまれる》という作品。辺りに漂う静けさや、何となく不穏な空気に包まれている感じがします。
現代アーティストの展覧会であれば、わけのわからないオブジェなどありそうですが、こちらのピーター・ドイグは全て絵画作品。それも大きなものばかりで見応えあります。近代画家の作品の構図や、いろいろなイメージなどを組み合わせた作品が多いようです。どこかで見た覚えはあるけれど...見たこともない不可思議な光景にのめり込んでしまう、そんな魅力がピーター・ドイグにはあります。



《ロードハウス》



《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》
色石のモザイクタイル模様が美しい。



何とも不思議な絵。



バスキアっぽく見えたり。



《赤い男(カリプソを歌う)》と対になった作品が好み。



最後のポスターコーナーにヤバイもの集合。



ちなみにピーター・ドイグ展は2月26日に開催されたばかりですが、新型コロナの影響により2月29日から3月15日まで東京国立近代美術館は臨時休館となります。この展覧会は落ち着いた頃また見に来たいですね...。
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2度目の工芸館

2020年02月18日 | 美術館・博物館
閉館迫る東京国立近代美術館工芸館、2度目の所蔵作品展鑑賞です。つい先日見に来たばかりなんですが、今更ながらこんな歴史ある素晴らしい場所が移転してしまうなんて...。この建物は一体どうなってしまうんでしょうか。



人間国宝の志村ふくみが紡ぐ着物。



平田郷陽が生み出す人形はありえないほどリアル。



重要文化財、鈴木長吉《十二の鷹》は圧巻。



螺鈿細工が煌びやか。バーナード・リーチの作品もあり。やはり焼き物系が自分は好きらしい。



和室にあるのは何じゃこりゃ。



このデザインにはしびれる。



さらば工芸館。金沢の地で再び...。
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パッション20

2020年02月14日 | 美術館・博物館
東京国立近代美術館は何度か訪れたことはありますが、工芸館まではちょっと...。その工芸館がこの春金沢に移転するということで、最後の展覧会「パッション20 今みておきたい工芸の想い」を大慌てで見に行ってきました。重厚な赤レンガ造りの工芸館。もともとは近衛師団司令部庁舎として建設されたものだそうです。



2階の吹き抜け部分。歴史が感じられる館内。



日本各地の布で作ったクッション。実際に生地の手触りを楽しめる場所。



大きな赤い手が壁から出現。巨人だ!!



鈴木長吉《十二の鷹》造形の細かさにびっくり。どう見ても羽毛。



焼き物は興味をそそる形が多し。こりゃヘソなのか!?



芹沢銈介のうちわ。濱田庄司の作品もあり。



モダンデザインの椅子に座ることもできます。



日本趣味再考のエリア。このヘンテコなものは花瓶です。黒い《面-MAN-面》はクールすぎ。



黒田辰秋《赤漆流稜文飾箱》の造形美。



四谷シモン《解剖学の少年》、留守玲《冬芽》



展示室の最後にさらばの文字が。
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