紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

犯罪都市 PUNISHMENT

2024年09月30日 | 写真・映画・音楽
2017年に公開されたマ・ドンソク主演の『犯罪都市』から続くシリーズ4作目、『犯罪都市 PUNISHMENT』がいよいよ日本公開されました。前回は青木崇高がジャパニーズヤクザの殺し屋として出演していましたが、今までの大暴れに比べるといささか失速気味かなと個人的には思うとこもしばしば。さて今回の作品はどんな感じに仕上がっていますやら。
マ・ドンソク演じるマ・ソクトは悪の根を見つけるや否や的確に間合いを詰め、相手が刃物を構えていても特に気にもせず、超極太の腕から繰り出されるクソ重いパンチで相手を吹っ飛ばし瞬時に悪を制する凄腕刑事。ある日麻薬密売に絡むアプリ作成者の怪死事件が発生。その裏ではフィリピンに拠点を置くオンラインカジノ組織がうごめいていた...。
この組織のリーダー的存在の元傭兵ペク・チャンギを演じているのは、映画『悪人伝』でマ・ドンソクと共演経験もあるキム・ムヨル。『悪人伝』では刑事役のキム・ムヨルですが、今回は真逆ともいえる設定での出演です。キレッキレの乱闘シーンにほれぼれすることでしょう。そして今作品は原点回帰のようなユーモア感が戻ってきたような気がします。やはりGUCCIには笑。
入場者プレゼントでマ・ソクト刑事のカードをいただきました。
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ソウルの春

2024年09月02日 | 写真・映画・音楽
1979年に韓国で起こった軍事クーデターがモチーフの映画『ソウルの春』。
ファン・ジョンミンが保安司令官チョン・ドゥグァン役、チョン・ウソンが首都警備司令官として共演しているこの作品。
ファン・ジョンミンは頭ハゲハゲの特殊メイクで、秘密組織「ハナ会」の連中と徒党を組み、独裁者の座を狙う男として描かれています。『新しき世界』のカッコ良すぎなファン・ジョンミンしか見たことがなかったので、この変わりようにびっくりしました。
あれやこれやと因縁をつけ、のらりくらりと議論をかわし、着実に権力の亡者となっていくチョン・ドゥグァン。参謀総長からチョン・ドゥグァンの暴走を止めてくれと頼まれたイ・テシン司令官。
この映画は実際の事件をもとに一部フィクションを交えて描かれた作品となっています。チョン・ドゥグァンは後のチョン・ドファン大統領のことでしょう。すでに権力の頂点に君臨していた事実を知りながらも、スクリーン上ではイ・テシン司令官が着々と反乱軍を追い詰めようとしていますが...ハナ会の妨害はとどまるところを知りません。
幾度も計画失敗の危機に見舞われながらも、ギリギリですり抜けていくチョン・ドゥグァン。独裁者の道へひた走るその狂気に駆られた姿と、イ・テシン司令官の「祖国を守る」その一心で反乱軍に立ち向かう力強さに圧倒されまくりの142分。ぜひ最後まで便所に駆け込むことがないよう願っております。
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