近くのデパートで和菓子逸品展が開催されていました。そこで目をつけたのが、神田須田町「竹むら」の揚げまんじゅう。ここは池波正太郎先生も通われた甘味処の老舗です。洒落た柄の包装箱を開けると、ごま油の香ばしいかおりがふわり。冷めていたのでレンジですこし温めて...楊枝がプスッと通る生地、中にはアツアツのこしあん。思ったほど油っこくはなく、上品な味でしょうか。でも6個まとめて食べるのはちょっと無理かもしれません。
鬼の平蔵でお馴染み、池波正太郎先生の時代小説「鬼平犯科帳」。これははじめの1巻に手をつけたら最後...全24巻(最後は未完)を読まずにはいられなくなる小説。粋な計らい、気の利いた言動、火付盗賊改方長官・長谷川平蔵の人間性に心うごかされること請け合いです。
日本橋高島屋からの帰り道、徳川家の菓子司である「長門」に立ち寄りました。吉宗の時代に創業というのですから...たいへんな歴史があるお店です。こじんまりとした店内にはくずもちやようかん、半生菓子があります。徳川家に仕えた証に、包装紙には葵が描かれています。久寿もち(くずもち)と表記されていますが、これは本わらび粉を使ったもの。香り高いきな粉と甘さ控えめのわらびもち。お茶請けには最適です。
日本橋高島屋で10月11日から16日まで京都展が開催されています。お目当ては開化堂の手づくり茶筒。ブリキや銅、真鍮で出来た茶筒は、使い続けるうちに金属が色変化を起こして、何とも言えない渋い色合いに変わるのです。実演販売中に茶筒を買うと、茶さじが無料で付いてくる、おまけにその茶さじに名前を彫ってくれます。ブリキの茶筒と真鍮の茶さじ、名前は「紺青」と彫っていただきました。
和服には興味がありますが、はじめのうちは作務衣から入門することにしました。紺色の紬作務衣を着てみると...なんとなく和風ダイニングの店主みたいです。白足袋、さらしの肌じゅばんなども着けると今度は僧侶。誰ですか?と言われそうですが、本人は気に入ってます。
今年の十五夜は10月6日でした。その日は台風通過で、低気圧大暴れ。翌日にはきれいな月夜になったので、一日遅れの月見を楽しみました。前日にスーパーで買った「月見団子20%割引」、イカの塩辛、ハリハリ漬けを酒の肴に熱燗をゆるりと一献...月明かりで飲むお酒は、また格別でござる。(ちょいと江戸ことば調)
りんどう、ほととぎすを徳利に生けました。花を飾るなんて以前では考えられませんでしたが、和に目覚めてからこのような季節感は大切なことだと思うようになりました。花器だと大きすぎて全体のバランスなどいろいろ考えることが多いので、気軽に徳利を使いました。
亀戸に本店がある「はせがわ酒店」に行って来ました(9月中旬のこと)。全国各地のめずらしい地酒が店内にずらりと勢揃い。ひんやりとした専用冷蔵庫の中に入って、以前から気になっていた「醸し人九平次」という銘柄を購入しました。リンゴのような香りが立ちのぼり、口に含むとコクがある旨さ。冷酒でも熱燗にしてもそれぞれの違う味わいが楽しめる...日本酒は奥が深いです。
代官山にある「かまわぬ」という手拭い屋が、8月下旬に開店19周年を迎えました。記念手拭いを配布するということで行ってみました。その日は開店前から行列が出来ていまして、手拭いの配布は先着100名とのこと。数えてみたら30番目くらいでした。いざ開店...店内には色鮮やかな手拭い、小物類が陳列されていました。その記念手拭いは漢字で十と九がデザインされたものでした。毎年どんなデザインになるのか楽しみになりそうです。