紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

oasis LIVE AT KNEBWORTH:August 10th, 1996

2024年10月21日 | 写真・映画・音楽
英国のロックバンド、オアシスが開催した伝説的なライブイベントが映画館で見られるなんて...。1996年8月10日と11日に、イギリスのネブワース・パークで行われた野外ライブには、2日間で25万人が世界中から集結したと言われています。その鼻血噴出の興奮ライブをお席に座ったまま、立つこともなく(逆に立たないで下さい)、何ならポップコーンをお召し上がりいただいても。鑑賞料金はちょいお高いとは思いますが、映画が始まればそこは28年前のネブワース。圧倒的な熱量のサウンドが観客席を包みます。
初めから名曲だらけのセットリスト。Whateverからの「聴かせる演出」はいいですね。ノエル劇場の始まり。
リアムの歌い方はカッコ良すぎ。
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シビル・ウォー

2024年10月08日 | 写真・映画・音楽
日本公開前から何かと話題の「シビル・ウォー アメリカ最後の日」ですが、ブラックジョークが効いたA24らしい映画だと思いました。IMAXレーザーの12chサウンドシステムで鑑賞するならば、テキサスとカリフォルニア州同盟「西部勢力」と、連邦政府軍が武力衝突を繰り広げている地域に、あなたは座席に座ったまま(ポップコーンと共に)放り込まれることになります。
この映画はぜひIMAXレーザーかDolby-ATMOSでご覧ください。銃撃音にびっくりしたシーンがいくつかありました(汗汗)古っ。
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犯罪都市 PUNISHMENT

2024年09月30日 | 写真・映画・音楽
2017年に公開されたマ・ドンソク主演の『犯罪都市』から続くシリーズ4作目、『犯罪都市 PUNISHMENT』がいよいよ日本公開されました。前回は青木崇高がジャパニーズヤクザの殺し屋として出演していましたが、今までの大暴れに比べるといささか失速気味かなと個人的には思うとこもしばしば。さて今回の作品はどんな感じに仕上がっていますやら。
マ・ドンソク演じるマ・ソクトは悪の根を見つけるや否や的確に間合いを詰め、相手が刃物を構えていても特に気にもせず、超極太の腕から繰り出されるクソ重いパンチで相手を吹っ飛ばし瞬時に悪を制する凄腕刑事。ある日麻薬密売に絡むアプリ作成者の怪死事件が発生。その裏ではフィリピンに拠点を置くオンラインカジノ組織がうごめいていた...。
この組織のリーダー的存在の元傭兵ペク・チャンギを演じているのは、映画『悪人伝』でマ・ドンソクと共演経験もあるキム・ムヨル。『悪人伝』では刑事役のキム・ムヨルですが、今回は真逆ともいえる設定での出演です。キレッキレの乱闘シーンにほれぼれすることでしょう。そして今作品は原点回帰のようなユーモア感が戻ってきたような気がします。やはりGUCCIには笑。
入場者プレゼントでマ・ソクト刑事のカードをいただきました。
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ソウルの春

2024年09月02日 | 写真・映画・音楽
1979年に韓国で起こった軍事クーデターがモチーフの映画『ソウルの春』。
ファン・ジョンミンが保安司令官チョン・ドゥグァン役、チョン・ウソンが首都警備司令官として共演しているこの作品。
ファン・ジョンミンは頭ハゲハゲの特殊メイクで、秘密組織「ハナ会」の連中と徒党を組み、独裁者の座を狙う男として描かれています。『新しき世界』のカッコ良すぎなファン・ジョンミンしか見たことがなかったので、この変わりようにびっくりしました。
あれやこれやと因縁をつけ、のらりくらりと議論をかわし、着実に権力の亡者となっていくチョン・ドゥグァン。参謀総長からチョン・ドゥグァンの暴走を止めてくれと頼まれたイ・テシン司令官。
この映画は実際の事件をもとに一部フィクションを交えて描かれた作品となっています。チョン・ドゥグァンは後のチョン・ドファン大統領のことでしょう。すでに権力の頂点に君臨していた事実を知りながらも、スクリーン上ではイ・テシン司令官が着々と反乱軍を追い詰めようとしていますが...ハナ会の妨害はとどまるところを知りません。
幾度も計画失敗の危機に見舞われながらも、ギリギリですり抜けていくチョン・ドゥグァン。独裁者の道へひた走るその狂気に駆られた姿と、イ・テシン司令官の「祖国を守る」その一心で反乱軍に立ち向かう力強さに圧倒されまくりの142分。ぜひ最後まで便所に駆け込むことがないよう願っております。
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血糊マシマシ

2024年05月21日 | 写真・映画・音楽
毎週月曜日はau割で東宝系の映画料金がお得ということで、昨日は『鬼平犯科帳 血闘』と『ボブ・マーリー ONE LOVE』を見に行きました。

鬼の平蔵といえば中村吉右衛門さんが思い浮かびますが、残念ながら鬼籍に入られたため、松本幸四郎さん演じる新たな鬼平が生み出されました。『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』が先日テレビで放送され(知らなんだ)、今回の作品はこのシリーズの劇場版だそうです。少しだけメイキング映像を見てみましたが、長谷川平蔵が持っている煙管や刀の鍔(つば)は、中村吉右衛門さんの鬼平時代に実際に使われていたものを、小道具として使用しているとのこと。松本幸四郎さんは平蔵を演じるにあたって、非常に感慨深いものがあったかと思います。そして鬼平犯科帳の原作者である池波正太郎先生が、特に気を遣っていたこと...それは料理。この作品にも五鉄の軍鶏鍋を皆でつつく場面がありますが、ちゃんと料理監修の先生もいらっしゃるようで、新しい鬼平になっても昔から続く流儀が守られているのがいいなと感じました。でもまあ食べるシーンはほんの少しですが。映画の製作スタッフも若い世代が入り込んでいるようで、これからの時代劇を大いに盛り立ててくれるのではないでしょうか。
鬼平犯科帳になくてはならないもの...それは悪。今回の首領には網切の甚五郎に北村有起哉...これが見事にハマり役です。あんなのが江戸の町にいたら枕を高くして眠れません。そして斬り合いのシーンにストリングスが奏でるBGMが何だか妙にマッチ。これが令和の時代劇か血煙あげて斬り殺される盗賊たち。血糊もマシマシで個人的には好感が持てます(冷笑)。出演者もなかなか素晴らしいキャスティングです。くだくだ書きませんが、これからの鬼平犯科帳が楽しみであります。

鬼平の上映が終了してから5分後に『ボブ・マーリー ONE LOVE』が始まります(忙しすぎ)。映画の予告編を見た時に面白そうだと思いました。これはボブ・マーリーの伝記映画なんでしょうな。
70年代のジャマイカがこれほど政情不安になっているとは知りませんでした。慈善コンサートの練習中に銃撃を受けたボブ・マーリー。まだ癒えぬ傷を観衆に見せつけて、コンサートは無事に終了。その後家族をアメリカに移住させ、単身イギリスに渡ります。彼の地で20世紀最高と言わしめるアルバムを発表。ボブ・マーリーはスーパースターへの道を歩み出しました。
エチオピア帝国最後の皇帝を神の化身と崇め、スパスパとタバコらしきものを吸い…あれはもしや草ですか!?

ギターを爪弾きながら、愛するひとに語りかけるように歌うレゲエ界の神。
「ドレッドヘアは銃弾よりも強し」
映画を見終わってからSpotifyでEXODUSを追加したことは言うまでもありません。

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オッペンハイマー

2024年04月02日 | 写真・映画・音楽
原爆の父と言われた『オッペンハイマー』が、ようやく日本で公開されました。唯一の被爆国である日本で上映するのは、難しいのではないかと思われていた作品です。海外で公開されたのちに、アカデミー賞最多7部門受賞という快挙を成し遂げた『オッペンハイマー』。いよいよ我が国で見られる日が来るとは。
クリストファー・ノーラン監督といえば、『テネット』のような時間枠がぐにゃぐにゃして難解というイメージが付きまといます。おまけに上映時間が180分などとお漏らし寸前を前提としている今作品。監督お得意の「時間概念」は時間枠というか、カラー映像とモノクロ映像で描く人物の視点を変えているようです。
孤独で繊細な神経の持ち主、まばたきを忘れたかのように遥か遠くを見つめる若きオッペンハイマー。その青い瞳の奥に浮かぶのは、広大な宇宙のような空間で、原子核のまわりをせわしなく回る電子の姿...。その後「マンハッタン計画」に参加したオッペンハイマーは、世界初の原子爆弾の開発に成功します。
この原爆が広島と長崎に投下されてから、世界は大きく変わりました。より強力な水爆など大量破壊兵器が作られ、あっちがやるならこちらもと核兵器開発合戦が始まり、やがて指先ひとつで地球滅亡をいつでも迎えられる世界になってしまいました。日本に原爆が投下された後の状況を見ている様子はありますが、実際の映像では映っていません。唯一の被爆国である日本の観客が、この『オッペンハイマー』を見て何を感じるか...不協和音が絡み付くような音楽と圧倒する映像美と共に、天才科学者の生きた時代を追体験できるIMAXシアターで、ぜひご覧ください。
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君たちはどう生きるか

2024年03月15日 | 写真・映画・音楽
先日アカデミー賞を受賞した『君たちはどう生きるか』を、ようやく見に行きました。この映画が公開されてからの評判に、「何が言いたいのか意味わからん」とか「?!」とか「ぽかーん」とか、散々なことばかり書かれていたこの作品。見ようかどうしようかグズグズしているうちに、今回のアカデミー賞受賞ということで、やっと重い腰を上げて映画館に足を運んだ次第であります。
宮崎監督の最後の作品と称した『君たちはどう生きるか』でありますが、事前情報は一切入れずに見た感想は…インコかわいいに決定しました。ワラワラもいいんですがね(居酒屋の名前?!)。ちなみに集合体が苦手な方はちょっと注意が必要かもしれません。
スタジオジブリの作品をすべて見たわけではありませんが、いろんな宮崎映画のエッセンスがうまく融合した作品かと思います。そんなに堅苦しく考えずに、スクリーンに映し出される世界を楽しめばいいんじゃないでしょうか。
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DUNE デューン 砂の惑星 PART2

2024年03月08日 | 写真・映画・音楽
『デューン 砂の惑星 PART2』がいよいよ日本で公開されますが、3月8日〜10日の3日間限定で先行上映されることを、きのう知りました(行動が遅い!!)。これはIMAXとドルビーシネマ限定ですのでお間違いなきようお願いします。ちなみに入場特典としてポスターが配られました。砂で形取られたIMAXの文字が、風に吹かれてサラサラと崩れゆくさまは、何かの暗示なのでしょうか。
ティモシー・シャラメ演じるポール・アトレイデス、その端整な顔立ちとスラリとした姿は健在。PART1で毒を吹きかけられたハルコンネン男爵は、タールの沼みたいな浴槽で未だデトックス中でしょうか。ハルコンネンの陰謀により滅んだとされるアトレイデス家。ポールはアラキスの公爵としてハルコンネン家に聖戦を仕掛けます。
惑星アラキスは、どこまでも続く砂漠の世界。その砂地を叩くと鼓のような音がする場所もあります。興味本位でドンドン叩いたら要注意。それは砂漠に潜むバカでかい砂虫(サンドワーム)を呼び寄せているんですよ。IMAXの大画面でこちらに押し寄せるサンドワームの迫力ときたら...ビリビリと体が震えるほどの重低音で、あなたをどこまでも追いかけ回します。

この迫力は映画館でしか体験できません。ぜひIMAXシアターでご覧ください。
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コヴェナント

2024年02月26日 | 写真・映画・音楽
サバゲー好きにはタマらない映画と紹介されていた『コヴェナント 約束の救出』。サバイバルゲームはやってませんが、ミリタリー系は嫌いではありませんので。「サバゲー好きにはタマらない」一体何が堪らんのでしょうか。エイムの正確性!? そんな事ではなくて、装填された弾薬の残数を気にして戦闘しているのが、とてもリアルに描かれているのだそうです。
2018年のアフガニスタンが舞台のこの映画。タリバンの爆発物兵器工場を発見する任務に就く米軍曹長は、アフガン人の通訳を雇います。それらの通訳にはアメリカへの移住ビザが約束されるのです。米軍基地からかなり離れた地で爆発物工場を発見し、曹長率いるチームは探索を開始しますが、多数のタリバン勢に狙撃され、曹長とアフガン人通訳の他は犠牲となってしまいました。荒涼なアフガニスタンの地で迫り来るタリバン。ついに曹長はタリバンに捕らえられ半殺しの目に合いますが、身を潜めていたアフガン人通訳に命を救われます。さあここからどう逃げ果せばいいのやら。
ふらっふら状態の曹長がぼんやり眺める情景は、まるでMVを見ているかのような新しい映像体験。どこから敵が出てくるかわからない逃げ惑うシーンにこちらも緊張。神経も張り詰めますが膀胱も張り詰めてくるゾクゾク感。アメリカ人の曹長とアフガン人通訳の運命や如何に...。
[covenant] 約束、絆の意。

3日前に公開されたマ・ドンソク主演の『犯罪都市 NO WAY OUT』も見ております。2017年に公開された『犯罪都市』から好きな作品ですが、今回は青木崇高がジャパニーズヤクザの殺し屋として韓国映画初出演。そしてヤクザの一条組親分として國村隼も出演しています。ちょい役にも関わらず、まわりを震え上がらせるような存在感ある組長を演じています。
マ・ドンソク演じるマ・ソクトは刃物も気にせず犯人に間合いを詰め太い腕から繰り出される重〜いパンチで相手を吹っ飛ばし瞬時に悪を制する凄腕刑事。ある日飛び降り自殺に見せかけた事件が発生。そこには日本のヤクザとクスリが絡んでいるんだとか。そのクスリを横取りした奴を「処理」するためソウルに送り込まれたリキ(青木崇高)は、ギラつく日本刀をぶらり片手に忍び寄り...。
「真実の部屋」は初めの『犯罪都市』が面白かったですねえ。不安レベルは前作の『犯罪都市 THE ROUNDUP』がヤバかったような気がします。でも今回のマ・ソクトもぶん殴るシーンは炸裂絶好調。前作の空港トイレを壊滅させるシーンにはちょい及ばないかもしれませんが。
『犯罪都市4』に繋がるシーン。あれだけで楽しみになってきました。それカツラ!?
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PERFECT DAYS

2023年12月25日 | 写真・映画・音楽
朝、ほうきで掃く音で目が覚める。
薄っぺらい布団を畳んで、もみじに葉水をやる。
台所で顔を洗い、作業着に着替えてアパートの扉を開ける。
空を見上げて...今朝の天気はまあまあか。

自動販売機で缶コーヒーBOSSを一本。道具満載の軽自動車で向かう先は公衆便所。
時折スカイツリーをチラ見しながら運転する主人公。車内から響くのはカセットテープの古い音源。
今日も普段通りの一日が始まる。

カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所広司さん主演作『PERFECT DAYS』です。公共トイレの掃除人役という、何とも想像できない役回りを務められた役所さんですが、これが見事にどハマりの映画になっていました。最近の都内にあるトイレは面白いデザインのものが増えているようで、劇中にもいろんな公共トイレが出てきます。透明ガラスで一見丸見えなトイレが、鍵をかけるとスモークガラスになるものとか。そういったトイレを隅から隅まで徹底的に綺麗にしていく役所さん。見えないところは小さなミラーを駆使して確認する念の入れよう。仕事が終われば銭湯で汗を流し、行きつけの飲み屋でちょいと一杯。夜空に輝くスカイツリーを眺めながらおんぼろアパートに帰り、古本を読みながら眠りへと就く...。言うなればある男の「ルーティン」を克明に記録したような映画かと思います。そんな代わり映えのない毎日にも、時には不協和音のように「乱す」事柄が出没し、主人公の日常を揺さぶることも。それでも軌道修正してまたいつもの生活を続ける主人公。代わり映えのない毎日に見えますが、空の表情や雲のかたちはひとつとして同じものはなく、その一瞬一瞬は儚く過ぎ去っていくんだと、何だか禅のようなお話の映画だと思いました。
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