紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

深海2017

2017年07月21日 | 美術館・博物館
夏休み始まる前に見に行こうと思ってたんですが...遅かった。ガキだらけの「深海2017」です。4年前にも科学博物館で深海展が開催されましたけど、今回は深海調査や海底に眠る資源なども紹介する展示になっています。もちろん人気があるのは深海生物。発光するクラゲやらダイオウイカ、でかいサメなどの標本がずらり勢揃い。でもでもじっくり見てみたい標本に限って子供が群がっています。しかし発光する様子は上の液晶画面で眺め、実物は瓶詰めの死体ってのもどうかと...。

 

しんかい6500や海洋調査船の模型が興味深い。掘削用のパイプや採取された断層なども。

奇声が飛び交う科学博物館を逃げるようにして、次は東京都美術館へ。ここではボストン美術館の至宝展が開かれています。ボストン美術館のなんちゃら展ってのは結構ありがちなんですけど、所蔵品のおもしろさは別格。古代エジプトに始まり、中国や日本美術、その他いろいろという感じで。ミレーの《洋梨》、ジョージア・オキーフの《グレーの上のカラー・リリー》が自分好み。いいのに限って絵はがき売ってないんだからな...。
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アルチンボルド展

2017年07月14日 | 美術館・博物館
アルチンボルドメーカーっていう記念撮影コーナーが人気のよう。展覧会場の入口脇にあるんですけど、何十人も行列が続いてます。野菜や果物で自分の顔を作るというものですが、あんまり似ててもちょっと困りますし。上野の国立西洋美術館で開催中のアルチンボルド展。
動物や植物を組み合わせて描かれた肖像画は、だまし絵や寄せ絵的なものでしょうか。歌川国芳が人や猫で寄せ絵を描いていますが、アルチンボルドが描くそれはものすごくリアル。季節の花々や動物の姿が緻密に描き込まれています。
連作《四季》のひとつ《春》は、何となく明治チェルシーっぽく見えるのは自分だけでしょうか。連作《四大元素》の《水》は、水辺の生き物が集結してできた作品。カニの目がコワすぎます。自然描写の展示室にはアンコウやタイなどの博物画も展示。このアンコウがまたいいんです(この絵はがき熱望)。ちなみに参考作品《蝶々とさまざまな昆虫》という銅版画が精緻で美しい。毛虫の表現がこれまた...。
連作《四季》と《四大元素》が一度に見られる機会は滅多にありません。今度の休みは上野に直行!!
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