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ここがアブナイ!!共謀罪(12) 共謀罪で冤罪や誤認逮捕の危険性が増す

2017-05-12 | 共謀罪

 「実行前に自首ならその刑を軽減・免除する」規定により、うその供述で他人に罪を着せる「引っ張り込み」が生じると国会で追及されています。
※【衆院法務委】「冤罪の危険が増える」と階議員が指摘
https://www.minshin.or.jp/article/111622

 無実の人が罪を着せられる誤認逮捕や冤罪の危険性が極めて高くなります。供述だけにとどまりません。一般の人が巻き込まれていく恐れがいくつもあるのです。
 犯罪の実行前に処罰するのですから、計画があるのかの捜査は、供述、密告、通報(告げ口)、インターネット上のうわさなどによって警察などの捜査機関が開始します。他にも計画がないか広くメールなどを盗み見し、会話などを通信傍受します。
 下見などの準備行為がなされていないか日常生活を見張ることも行われていきます。少しでも不審なところを見いだすと捜査に乗り出すのです。
 あるいは、適当な理由を付けて職務質問し、任意同行の上で事実上強制的にメールやラインをチェックすることも考えられます。
 これらは、誤認逮捕・冤罪・不当捜査・でっち上げにつながっていきます。

 罪を犯したものを罰する現行の犯罪捜査ですら誤認逮捕や冤罪事件を引き起こしています。明確な証拠もなく決めつけや思い込みで捜査を行うことで無実の人を巻き込んでいっているのです。

●2013年1月には堺市のセルフ式ガソリンスタンドで盗難品の給油カードが使われる事件が発生し、防犯カメラに写っていたA氏が逮捕されました。いくらやっていないといっても警察は犯人と決めつけて取り調べ、捜査を尽くさず起訴したのでした。実は防犯カメラの時刻がずれていたのでした。高速道路入り口の通過記録を調べればすぐに犯人ではないとわかったはずです。
※犯人をデッチ上げるのは簡単です 大阪府警の「誤認逮捕」被害者男性の告白(週刊現代)
http://www.asyura2.com/13/senkyo153/msg/406.html 

●現場付近で似た車を見たという目撃証言や、顔が犯人と似ているという被害者の証言だけで誤認逮捕されることもしばしば起こっています。
2010年に、大阪で発生した強制わいせつ未遂事件でB氏が逮捕されます。現場付近で被疑者のものと似た車が目撃されていたことや、被害者女性の"この男性の顔が犯人に似ている"という証言だけで大阪府警は逮捕しましたが、数日後に、事件発生時刻に医療機関に行っていた記録からアリバイが成立し、釈放されました。
※善良な市民が危ない!? 「冤罪・誤認逮捕」はこうして起こる!
https://taishu.jp/detail/7373/

●HPに小学校を襲撃する殺人予告を書き込んだ威力業務妨害の疑いでも誤認逮捕は起こっています。実は他人のIPアドレスを使ったなりすまし犯罪で、パソコンやスマホを使う人は一瞬のうちに冤罪被害者になる危険性を持っています。
※ネットなりすまし殺人予告 誤認逮捕の被害者が「恐怖の取調室」を語った
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33978

●警察組織には「強いタテ社会」が存在し、検挙率至上主義が蔓延していると言われています。ノルマとも言える「目標数値」が存在し、実際の検挙数は警察白書で公表され敏感に反応します。検挙率アップが至上命題の警察は強引な捜査で逮捕に踏み切り、誤認逮捕や冤罪を引き起こしているのです。
※善良な市民が危ない!? 「冤罪・誤認逮捕」はこうして起こる!
https://taishu.jp/detail/7373/

 その数は1ヵ月に4件とか、一説には全国で1日に1件とか言われています。2013年7月から2014年3月まで9か月で8件大阪府警が誤認逮捕したとの報道があります。

 これらのえん罪・誤認逮捕事件は、それぞれ真犯人の逮捕やアリバイ、物証などで無実が証明されていますが、計画しただけで罪に問われる共謀罪は、アリバイも物証も無実の証拠にはなりません。

 このまま、罪を犯していないものを罪に問う、277もの共謀罪が成立したら、捜査機関は強力な権限を手にすることになります。自分の都合の良いように法を拡大解釈し、恣意的な捜査を行うことにより、新たな冤罪、誤認逮捕を生み出していくのは目に見えています。人権侵害もはなはだしい法律をつくってはいけないのです。冤罪をつくりだす共謀罪を法律にすることに反対します。


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