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使用済みMOX燃料の処理方策の説明を国や事業所に求めて下さい!福井県に要望書提出

2009-07-09 | 日々のニュース
7月7日に、福井県に申し入れをした報告です。
稚拙な文ですがよろしくお願いします。

13日の関電交渉も楽しみです。
(先日の関電の株主総会で、なんで2010年頃からの検討開始の準備報告が出ていないのか?を聞いたそうです。すると、「中心は原子力開発機構(旧、動燃)だから!」と開き直った無責任な発言をしたという。その準備は五者協議会がしているもので、原子力開発機構・電気事業連合(現在のトップは関電!)・経済産業省・文部科学省・メーカーの五者でしている。)

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☆若い女性が、要望書を読み上げ、県に手渡ししました♪

福井県庁に行く。初めて別室を用意される。
県からは、原子力安全対策課課長の櫻本さん(ほか2~3人は見守り)。
記者は10人(TVカメラはNHK)。
市民は、福井県から1人、兵庫から1人、大阪4人の計6人が参加。

要望は、プルサーマル開始による使用済みMOX燃料に関して5月18日に国に聞いてわかった事『国のシナリオが破綻している』を伝えた上で、
①使用済みMOX燃料の処理方策について国や関電を呼んで市民に対しても現状説明や質問受付ありみたいな場を設けて下さい。
②使用済みMOX燃料の処理方策が決まるまでプルサーマルを進めないで下さい。
というもの。

【経過】
★4月に県は国のシナリオを信じ永久に使用済みMOX燃料を原発のプールに置かれるのは困るがそんなことはないから、と言いプルサーマル延期はしないと言っていた。国の原子力大綱や原子力立国計画に2010年頃から検討を開始すると書かれている。その検討の準備はされているからと県は信じていたのだ。

★しかし5月18日に明らかになったことは県が信じていた国のシナリオが破綻していることだった。
―実際2010年頃から検討するための準備の中間報告すら出されておらず(計画では2009年3月末に最終報告がでるはずだった)、2045年に稼働するであろう第2再処理工場の建設をするかどうかすら決まっていないというのだ。これでは原子力立国計画自体が疑問である。

ちなみに2010年頃からする検討の準備の報告がいつ出されるのかは「わからない」と言い、なぜ遅れているのかは「言えない」という。どうして言えないのか聞くと、「秘密事項が多すぎてわからないからだ」と答える。それに対して「そんなことは始めからわかっていることではないか」という議員もいた。それだけ国のシナリオは、いい加減で実現性に乏しいものだったのだ。
もともと、六ヶ所再処理工場やもんじゅの進捗状況をふまえて2010年頃から検討を開始するという原子力大綱(最新は2005年、5年毎に出されるもの。原子力委員会で大まかな方針が立てられ、各議決定されたもの…つまり日本政府の政策)があった。その六ヶ所再処理工場やもんじゅは2年遅れ、稼働する目処すら今はたっていない。
2006年には原子力立国計画という資源エネルギー庁が作った原子力大綱の具体的なことが書かれたもの(一部は各議決定されているがどの部分かは不明)が出された。そこには「2045年ころに第2再処理工場が稼働」とまで書かれた。
2006年は再処理工場がアクティブ試験を開始し、イケイケムードだったのだ。

しかし状況は変わっている。再処理工場にいたっては既に2年遅れている上に内部からさらに3年は稼働しないというウワサが聞かれるし、今年6月に5年ごとに出される原子力大綱すら先伸ばしするというニュースまで出た。計画が行きづまり大綱が書けないからのようだ。

★5月28日に14府県が原子力発電等に関する要望書を出した。そこには使用済みMOX燃料に関して重点要望項目とし、長期間の貯蔵を拒みいわゆる第2再処理工場の検討を早期に開始し、具体的な処理の方策を決定することを要望していた。
それに対して国の回答は、2010年頃から検討開始、再処理して再利用する基本方策があり、具体的には今後検討するというものだった。それを聞き、県は基本再処理するから搬出する、永久には当たらないと確認しているところ。だから処理方策が確定するまで、プルサーマルを延期しようとは考えていない。無期限ではなく再処理されまでの間だから…と2010年頃からの検討を信じていた。しかし2045年や第2再処理工場というワードはなぜか発せられなかった。この理由は既に2006年の原子力立国計画が破綻し2005年の原子力大綱にある一般的な部分でしか答えられなかったという背景なのかもしれない。
※県の立場から、地元に安全安心を知らせてもらうよう国に求めたとは言っていた。

【結果】
県は今後国と関西電力に対して十分な説明を求めるという。使用済みMOX燃料の安全性や今後のシナリオを地元にしっかり説明するよう求めるという。安全貯蔵については確認されていると信じている。(その説明の方法は広報などらしい)

しかしその説明を国や関西電力に求める時期は、『検討の具体的な方策がまとまった段階で求めて参りたい』という。…?…ぶっとびだ!
使用済みMOX燃料の処理方策がまとまる前にMOXを装荷する可能性が高いと思う等、小山さんらが普通に言うが、県は市民が聞いた5月18日の国の回答(検討の準備の報告すらまだ、第2再処理工場を建設するかすら決まっていない)が信じられない様子で国に問い合わせるとだけ答えた。

県の立場は、国や電力会社に追従したり要望を伝えるだけではなく、県民の安全安心を毅然と強く求められる立場では?だから強く国や電力会社に要望を訴えてほしいが、県は弱腰で、どうなるかは言えませんが要望があることだけは伝えておきますと力なくいう…。

【その他】
※福井県は1998年に高浜町へプルサーマルの説明を既に済ませているという認識でもあった。
佐賀はMOX燃料の装荷が10月頃と切羽つまっており、その話題すら初めてなので熱気があるらしい。福井では10年程前に話題を経験済みのためか、来年という時間があるせいか、まだ熱気が少ないという。私たち市民や特に地元市民が熱く県に向かわなければ県は動かない…。(どうすればいいの?→今は地道に知らせていくことが重要)

※福井県は北陸電力から電気をまかなっているそうだ。なのに、関西電力があり、大阪にも電気を運んでいる…。祝島といい関西ってどんなけ経済的に弱い地方の人や自然に犠牲を押し付けているのかと思うと嫌になります。

※既に福井県はプルサーマルすると手を挙げたので10億円が入った。MOX燃料を装荷すれば5年間毎年10億円ずつ、合計60億円入ることになるという。6年目からのお金の保障はない。原発に頼る経済は、自立した県政や自治体の政策を考える意欲をも衰退させ、地場産業が廃れ、再起困難に陥らせてしまう。そして原発をやめれず、さらに受け入れる土壌を作るようだ。

●記者会見はソファーにて5人。福井、中日、朝日、読売がいた。
●敦賀での記者会見は、朝日、福井、中日、終了後読売。

【ちなみに】
○ある記者はトウカツ(?保安院から派遣されているもんじゅの監視機関?)に対して怒りをあらわにしていた…(もんじゅ止まってて仕事ないのに給料入るが自分はボーナス三割カット!なんで!)

○もんじゅの職員はペンキを自腹で購入し塗っていた…それを根拠に予算を増額しようとしている。既に今年度200億円もの予算がついているのに…というニュース…。

?金融危機なのになぜか景気がいい原発分野だ。

◆お付き合い下さり、ありがとうございました。
(ほいみィ)


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