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(ベネズエラ連帯)4/30クーデターの責任追及始まる 国会副議長、国家情報局元局長、軍人55人追放

2019-05-15 | ラテンアメリカ

 5月11日にフアン・グアイド国会議長は、格段に人数が少なくなったカラカスの集会で演説し、米軍に直接協力を求めるために、自分が送り込んだ「米大使」に米南方軍指令部を訪ねるよう支持したと発言した。米南方軍はラテンアメリカを作戦範囲としており、これまでの「軍事介入を容認する」姿勢から更に転落して、南方軍にベネズエラを攻撃し、軍事介入するよう求めたものだ。底なしの転落ぶりである。

 4月30日の失敗したクーデターは、本当に惨めな、人民も、軍もまともに相手にしない杜撰極まりないものだった。しかし、兵士を動員し、実銃で銃撃戦を仕掛け、流血の衝突を作り出すことで米軍介入の機会を作ろうとした責任は、クーデターを準備したもの達に取らせなければならない。

 いま、クーデターの責任者の追及が始まっている。国会副議長、国家情報局元長官、そして一部の軍人たち。これらで誰が計画を立て、実行を命じ、指揮したか事実を明らかにし、最高責任者であるグアイドが逃げられないように包囲が進む。逮捕は遠くないだろう。

 ベネズエラアナリシスが責任者の追及の状況を知らせている。

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venezuelaanalysis 20190509 https://venezuelanalysis.com/news/14477

ベネズエラのクーデター未遂の結果、国会副議長が逮捕され、国軍将校55人が追放

--水曜日には、さらに3人の議員が起訴免責を取り消された。

 2019年5月9日、メリダ(venezuelanalysis.com) - ベネズエラ当局は、エドガー・ザンブラーノ国会副議長を4月30日の軍事クーデターで果たした役割について、陰謀と反逆罪で逮捕した。

  ザンブラーノは、自称「暫定大統領」フアン・グアイドと逃亡した野党党首レオポルド・ロペスを支持して、マドゥーロ政府を追放するための軍事的蜂起を支持した最初の政治家の一人だった。

 この民主行動党の議員は、水曜日の18時30分頃にカラカスのラ・フロリダ地区にある党の本部を出るときに国家情報局(SEBIN)によって拘束された。

  車から降りることを拒否したために、当局者はザンブラーノをヘリコイド拘置所に連行するためにレッカー車を使わざるを得なかった。そして彼はまだそこに拘留されている。当局は、彼が党の事務所から出るときにポケットに9千ドル以上持っていたという。

  ザンブラーノは最高裁判所の判決を受けた憲法制定議会(ANC)によって前日に議員の免責特権を取り消されていた。反逆罪や陰謀以外にも、ザンブラーノは、市民の反乱、責任の侵害、犯罪の共謀、法律不服従の公的扇動、及び「継続的な憎しみ」についても訴追された。

  ザンブラーノの逮捕から数分後に、憲法制定議会議長のディオスダード・カベロはTVの実況放送でザンブラーノの拘留を確認した。

 「クーデターの主な共謀者の一人が逮捕されたばかりだ(…)[ザンブラーノと彼の同僚]は裁判所で尋問に答える必要があるだろう(…)そこには正義があるだろう」とカベロは視聴者に語った。

 自称「暫定大統領」で国会議長のフアン・グアイド氏もまた迅速に反応し、国会の指導性の解体を目的とした逮捕を「誘拐」と呼んだ。ベネズエラの国民議会は、選挙違反の捜査中に3人の議員を解任するという最高裁判所の命令の拒否したことを受けて2016年以来法廷で軽蔑されてきた。

  火曜日に、クーデターで果たした役割から他の6人の野党議員の免責特権が憲法制定議会によって剥奪された。水曜日には、議員のフレッディ・スペルレノ(Barinas State)、フアン・メジア(Miranda State)、セイルジオ・ベルガラ(Tachira State)が剥奪リストに加えられた。3人全員がグアイドとロペスの極右政党である大衆意思党に属していた。フアン・グアイド議長も4月に免責を取り消けされ、現在合計11名の野党指導者が潜在的に刑事訴追にさらされている。

  ザンブラーノの逮捕は、4月30日のクーデター失敗に続く最初の法的措置を示している。追及されている何人かは逃亡することに決めた。リチャード・ブランコがアルゼンチン大使館に、マリアネラ・マガラーネス・ロペスとアメリコ・デ・グラツィアがイタリア大使館に逃げ込んだ。レオポルド・ロペスも4月30日のクーデターで新たに起訴される可能性を避けるためにスペイン大使館の居住区に逃げ込んだ。

  ザンブラーノの拘束は、米国政府によって直ちに拒絶された。彼らはカラカス(ベネズエラ政府)を「すぐに」釈放しろと脅した。

 「ベネズエラのマドゥーロの抑圧的な治安部隊による副議長の恣意的拘禁は違法であり、許されない。マドゥーロと彼の共犯者はザンブラーノの安全に直接責任を負っている。彼がすぐに解放されなければ、相応の結果をもたらすだろう」とワシントンが管理するカラカスの米国「バーチャル」大使館はツィートした。

    欧州連合(EU)も逮捕に反対し、「政治的な動機によるものだ」として議員免責を尊重するよう求めた。英国外務大臣のジェレミー・ハントも同様に、逮捕は「明らかな憲法違反」であると主張した。

マドゥーロは軍から55人の将校を追放

 水曜日にまたマドゥーロ大統領は4月30日の蜂起に関与したと非難された55人の軍将校を降格させ、追放する大統領令を出した。

  処罰された将校は5人の中佐、4人の少佐、4人の大尉、6人の中尉、そして35人の軍曹だった。企てられたクーデターの敗北に続いて、軍は政府に忠実であることを誓約した。そしてマドゥーロ大統領は次の日に軍事演習を主導し、軍の基地を訪問した。

  追放された者たちの中に2人の著名な将校がいた。4月30日に交代させられるまで国家情報局SEBINの最高責任者であったマヌエル・クリストファー・フィゲロア局長。そして、国家警備隊のイリイッチ・サンチェス中佐。彼は野党が支配する国会の軍事指揮官を担当していた。

  ビデオ映像は4月30日にアルタミラ高架道路でサンチェスが他の兵士たちに「ここに来て私たちに加われ」と呼びかたことを示している。

  フィゲロアについては、昨年10月以降国家情報局SEBINを担当しており、30日朝に自宅拘束されているレオポルド・ロペスの解放を承認したと非難されている。彼は現在所在が不明です。  米のマイク・ペンス副大統領は、火曜日にフィゲロアに対する制裁を解除すると発表した。彼はまた、さらに多くのベネズエラ兵士がフィゲロアの例に倣うよう呼びかけ、彼らが反乱を起こすならば「インセンティブ」を与えると約束した。


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