ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.13
( 2021年8月5日 )
(ペルー要点)
・ カスティージョ大統領が7月28日に就任し新政権が発足したが、社会運動活動家を中心とした閣僚に野党反動勢力が反発している。 / 議会は反動勢力が多数派。さまざまな妨害が予想される。 / 人民大衆の運動がどれだけ政権を支持し支援するかが焦点。 / 右翼暴力分子約300人がカスティージョ宅へ押しかけようとして阻止された。
・ カスティージョは、就任演説で、制憲議会を通じた新憲法制定とあわせて今後実施していく政策を概説した。それをteleSURが詳しく報じたので訳した。主たる内容は次の通り。コロナ対策を優先、保健医療と教育を重視、人民生活の大幅改善、国家主導経済、社会発展に貢献する軍、多民族共生、環境保全、清廉な政治などである。
(コロンビア要点)
・ イバン・ドゥケ政権は、4月28日からの全国ストライキを引き起こした増税法案はすぐに引っ込めたが、7月末になってまた新たに「税制改革法案」を提起した。その議論が沸騰している。
・ 7月20日、抗議行動再開。野党がCOVID-19と闘うための諸法案を提出するのに合わせて、それを支持する街頭行動が全国で行われた。 / 防衛相は、首都に6,000人の警官と2,700人の軍部隊(全国には5万3,000人と3万6,000人)を配備して弾圧。 / 労組指導者たちは、8月6日に次の大規模な抗議行動を予定。
―― ―― ―― ―― ―― ――
(ペルー)
Prensa Latina 2021.8.3
Prime Minister takes office under opposition siege in Peru
(ペルー: 首相、野党の包囲下で就任)
Guido Bellido首相(アンデス語とケチュア語を話す弁護士)は、今日(8/3)、彼に対する圧力の中で就任した後、さまざまな政治勢力との協議を開始した。
teleSUR Published 2 August 2021
Peru: Right-Wing Protesters Besiege Pedro Castillo’s Residence
(ペルー: 右翼抗議者がカスティージョの住居を包囲)
7月31日(土)に暴力的な抗議者のグループ(300人ほど)がペドロ・カスティージョ大統領の住居に到達しようとした後、治安の存在が強化された。わずか数日前の7月28日に就任した新大統領に対する政治的包囲が高まりつつある兆候がすでに存在している。
teleSUR Published 31 July 2021
Peru: Castillo Appoints Economy and Justice Ministers
(ペルー: カスティージョ、経済相と法務相を任命)
金曜日(7/30)、カスティージョ大統領は、ペドロ・フランケを経済相に、Anibal Torresを司法・人権相に任命して、内閣を完成させた。 / 経済相は、この数週間カスティージョの経済スポークスマンだった。以前は世界銀行(WB)で務め、また国際労働機関(ILO)、米州開発銀行(IDB)、国連開発計画(UNDP)のコンサルタントだった。 / ペルーでは、ペルー中央銀行(BCRP)の職員、EsSaludゼネラル・マネージャー(2011-2012)、社会開発協力基金(Foncodes)の常任理事として2001年から02年まで勤務。
teleSUR Published 30 July 2021
Peru: President Castillo Appoints 16 Ministers
(ペルー: カスティージョ大統領が16人の閣僚を任命)
彼の閣僚は、これまで左派政党で活躍し、積極的に進歩的な目標を推進してきた。
Peoples Dispatch July 29, 2021 by Tanya Wadhwa
Pedro Castillo takes office as Peru’s new president
(ペルー: ペドロ・カスティージョ、新大統領に就任)
農民で公立学校の教師ペドロ・カスティージョは、大統領としての最初のスピーチで、彼の政府は歴史的に疎外されたセクターのニーズを優先するということを強調し、国を変革するための一連の進歩的な改革を概説した。
teleSUR Published 28 July 2021
‘Progress and Social Justice for All’, President Castillo Vows
(ペルー: 「すべての人のための進歩と社会正義」と大統領カスティージョは誓う)
【全訳】
就任演説の中で、彼は、勝利に導いた政治的プロセスを想起し、今後数年間に彼の政府が実行する変革について概説した。以下は、左派政府によって推進されることになる主な提案の要約である。だが、それは、伝統的なエリートや議会の多数派の支持は得られないだろう。
保健医療と社会的保護
COVID-19ワクチン接種は、新しいペルー政府の優先事項になる。保健医療への普遍的なアクセスと十分な年金を保証するための政策が作成される。新しい社会的保護システムと統一された保健医療システムが公共部門で確立される。
子ども、高齢者、障がい者の利益のために、被扶養者(dependent persons)のための全国的なケア・システムが確立される。性的暴力の犠牲者の身体的および心理的リハビリテーションの費用を、国家が負担する。
農業と食料
カスティージョは、公的購入のシステムを通じて、栄養失調を可能な限り短い時間で終わらせることを計画している。コミューン的なやり方で食料を調理する人民組織が、公共プログラムに盛り込まれ統合される。
地方の工業化計画が実施される。それには、農民への最先端設備の提供が含まれる。 灌漑が優先され、170万の貧困家族のために家畜が奨励される。
科学技術
ペルーが付加価値の非常に少ない商品を輸出していることを考慮して、カスティージョは、国際市場への国の参入を徐々に変革するために、「科学、技術、革新」の省を創設する。この省は、ペルー国民の人間的才能の活用を確実にするために、若者の間での研究キャリアを促進する。
石油産業
「ペトロペルー」は、最終価格を規制するために、また消費者が独占企業の利益のために収奪されるのを防ぐために、石油バリュー・チェーンのすべてのリンクに参加する。公共政策は、補助金に基づくのではなく、公共部門が市場に参加することに基づいておこなう。旧政府が、主として外国企業に有利になるように設定した天然資源についての契約をもとに戻すための措置が講じられる。
市民の安全と「開発のための軍隊(Army for Development)」
市民の安全システムには、市民が犯罪から身を守るために創設した草の根組織("rondas")が含まれる。勉強も仕事もしない若者は、兵役に行かなければならない。
平和の時代には、軍は、道路やダムなどのインフラの建設に参加することにより、開発促進機能を担うべきである。軍の制度性(institutionality)は、政治的つながりに基づくのではなくメリットに基づく昇進(promotions)を通じて強化される。
異文化共生国家(An Intercultural State)
カスティージョは、国を変革するための異文化共生アプローチを提案している。すべての公的機関は、利用者とのコミュニケーションをその利用者の先住民言語でおこなう必要がある。文化産業や出版産業の救済を促進するために、より多くの予算が与えられる。
環境保護
カスティージョは、多国間環境協定において自国がおこなったコミットメントを尊重し推進する。環境省を変革して、森林破壊を抑制し、環境の質的基準(quality standards)を保証し、低炭素経済を推進し、アマゾンを保護し、環境犯罪者を制裁する。彼は、ペルーが2050年までにカーボン・ニュートラルの国になると約束した。
汚職・腐敗との闘い
新政府は、汚職行為に関わった公務員および民間エージェントに対する制裁を強化するために、法改正を可能にする行動を推進する。公共支出が政治的目的で使用されるのを防止するために、メディアでの国家広告は管理される。
新しい政治
就任演説の終わりに、カスティージョは、フランシスコ・ピサロの家であった建物から統治しないことを発表した。この建物が植民地支配の象徴であるためである。このスペイン時代の建造物は、将来の文化省によって歴史博物館に変換される。
左翼指導者カスティージョは、彼の願望に疑いの余地がないように、大統領任期が終了する2026年に教師としての仕事に戻ると明確に述べた。そして、彼の先祖の先住民言語であるケチュア語を使って、彼のなすべきことをひとつの文に要約した。
「一つの力、一つの心、一つの方向。そしてその方向はすべての人にとっての進歩と社会的正義になる。」
teleSUR Published 28 July 2021
Castillo To Be Sworn in as Peru’s President on Independence Day
(ペルー: カスティージョ、独立記念日に大統領として宣誓)
水曜日(7/28)、ペルーは、この共和党の歴史の中で最初の、教師、労働組合員、農民で大統領に選ばれたペドロ・カスティージョの政府の始まりを期待して、独立の200周年を祝う。 / 国民への最初のメッセージの中で、「ペルー解放党」の指導者は、新憲法の作成のための国民投票の呼びかけを含む構造変化のプログラムを概説する。この提案は、すでに保守的で新自由主義的な政治家の間で抵抗を生み出している。
Prensa Latina 2021.7.28
Peru's President ratifies goal of constituent assembly
(ペルー: 新大統領、憲法制定議会という目標を確認)
憲法制定議会を推進する意志を確認し、健康と教育を優先することを確認した。
Prensa Latina 2021.7.28
Castillo sworn in as president of Peru, for a new constitution
(ペルー: カスティージョ、新憲法へ向けて大統領として宣誓)
農村教師で労働組合員のペドロ・カスティージョは、2021年から26年にかけて「ペルーの人々のために、腐敗のない国のために、そして新しい憲法のために」新大統領として今日(7/28)宣誓した。
teleSUR Published 26 July 2021
Peru: Pedro Castillo to Give Up His Salary as President
(ペルー: カスティージョ、大統領としての給与を放棄)
日曜日(7/25)、左翼のペドロ・カスティージョ大統領は、平等を目指して闘うために、大統領としての終身給を放棄し、小学校教師としての給料でやっていくと発表した。
(コロンビア)
Prensa Latina 2021.7.29
New tax reform in Colombia raises controversy
(コロンビア: 新たな税制改革が論争を引き起こす)
イバン・ドゥケ政府によって新たに推進されている税制改革法案は、過去70年間で最大の社会的抗議行動の爆発を引き起こしたものに取って代わって、今日のコロンビアで新たな議論を燃え立たせている。【4月28日からの全国ストライキを引き起こした増税法案は引っ込めたが、また新たな増税法案を提起している。】
Peoples Dispatch July 26, 2021 by Peoples Dispatch
Paramilitary violence spikes in Colombia (コロンビア: 準軍組織の暴力がスパイク)
INDEPAZによると、7月25日の時点で、コロンビアで活動するさまざまな違法武装グループによって今年102人の社会指導者と30人の元FARC戦闘員が暗殺された。
teleSUR Published 22 July 2021
In Latest Series of Colombia Protests, At Least 70 Arrested
(コロンビア: 最新の抗議行動で少なくとも70人が逮捕された)
コロンビア警察当局によると、最新の反政府デモで少なくとも70人が逮捕された。
teleSUR Published 21 July 2021
Colombia: New Protests Announced for August 6 in Bogota
(コロンビア: ボゴタで8月に新たな抗議行動)
複数の労働組合の指導者たちは、ボゴタ市の483周年記念に際して、8月6日に彼らの要求を満たすよう求めるもうひとつの抗議行動を発表した。
teleSUR Published 21 July 2021
95 Colombian Municipalities Protested on Independence Day
(コロンビア: 95の地方自治体で独立記念日に抗議行動)
独立記念日の祝祭の間に、26の県の95の自治体で119の集会、58のデモ行進、および18のmobilizationsが行われたことを、内務相が認めた。 / 公式データによると、国防相は53,000人の警察と36,000人の軍隊を配備し、正義、平和、雇用、健康、教育を要求するために主要な労働組合によって呼びかけられた抗議行動を封じ込めようとした。
teleSUR Published 20 July 2021
Colombians to Resume Protests Against President Duque
(コロンビア: ドゥケ大統領に対する抗議行動を再開)
防衛省はボゴタ市に6,000人の警官と2,700人の部隊を配備する。 / コロンビアの全国ストライキ委員会(NSC)は、イバン・ドゥケ大統領に抗議し、COVID-19大流行の結果と闘うことを目的とした10の法案を支持するために、火曜日(7/20)に街頭に出るよう市民に要請した。 / 独立記念日の祝賀行事に合わせて7月20日の抗議行動には、35の平和的な座り込み、行進、文化活動などが含まれる。 / NSCはコロンビア人民に対し、重大な人権侵害で非難されている反暴動機動部隊(ESMAD)から身を守るために、ヘルメット、マスク、盾でデモを行うよう呼びかけた。
Peoples Dispatch July 07, 2021 by Tanya Wadhwa
10 weeks of national strike in Colombia and the state violence continues
(コロンビア: 10週間の全国ストと国家暴力が継続)
teleSUR Published 7 July 2021
OAS Commission Issues Report on Colombian National Strike
(コロンビア: OAS人権委員会がコロンビアの全国ストについて報告)
国家のテロと準軍組織の行動の結果、178人の抗議者が死亡し、1.113人が負傷し、7,400人のコロンビア人が強制的に排除された。
Prensa Latina 2021.7.7
Organizations urge to dialogue to solve social crisis in Colombia
(コロンビア: 社会的危機を解決するために諸組織が対話を促す)
水曜日(7/7)、いくつもの国際機関が、全国ストライキが始まった4月28日以来悪化しているコロンビアの社会危機を解決するために対話が重要であることを主張。
teleSUR Published 6 July 2021
Colombian Court Accuses Army Members of 120 Civilian Deaths
(コロンビア: 裁判所、民間人120人の死者について軍のメンバーを告発)
裁判所は、被告が主に2007年1月から2008年8月の間にNorte de Santander州のCatatumbo地域で戦闘死として報告された120人の暗殺に関与したと説明した。
( 2021年8月5日 )
(ペルー要点)
・ カスティージョ大統領が7月28日に就任し新政権が発足したが、社会運動活動家を中心とした閣僚に野党反動勢力が反発している。 / 議会は反動勢力が多数派。さまざまな妨害が予想される。 / 人民大衆の運動がどれだけ政権を支持し支援するかが焦点。 / 右翼暴力分子約300人がカスティージョ宅へ押しかけようとして阻止された。
・ カスティージョは、就任演説で、制憲議会を通じた新憲法制定とあわせて今後実施していく政策を概説した。それをteleSURが詳しく報じたので訳した。主たる内容は次の通り。コロナ対策を優先、保健医療と教育を重視、人民生活の大幅改善、国家主導経済、社会発展に貢献する軍、多民族共生、環境保全、清廉な政治などである。
(コロンビア要点)
・ イバン・ドゥケ政権は、4月28日からの全国ストライキを引き起こした増税法案はすぐに引っ込めたが、7月末になってまた新たに「税制改革法案」を提起した。その議論が沸騰している。
・ 7月20日、抗議行動再開。野党がCOVID-19と闘うための諸法案を提出するのに合わせて、それを支持する街頭行動が全国で行われた。 / 防衛相は、首都に6,000人の警官と2,700人の軍部隊(全国には5万3,000人と3万6,000人)を配備して弾圧。 / 労組指導者たちは、8月6日に次の大規模な抗議行動を予定。
―― ―― ―― ―― ―― ――
(ペルー)
Prensa Latina 2021.8.3
Prime Minister takes office under opposition siege in Peru
(ペルー: 首相、野党の包囲下で就任)
Guido Bellido首相(アンデス語とケチュア語を話す弁護士)は、今日(8/3)、彼に対する圧力の中で就任した後、さまざまな政治勢力との協議を開始した。
teleSUR Published 2 August 2021
Peru: Right-Wing Protesters Besiege Pedro Castillo’s Residence
(ペルー: 右翼抗議者がカスティージョの住居を包囲)
7月31日(土)に暴力的な抗議者のグループ(300人ほど)がペドロ・カスティージョ大統領の住居に到達しようとした後、治安の存在が強化された。わずか数日前の7月28日に就任した新大統領に対する政治的包囲が高まりつつある兆候がすでに存在している。
teleSUR Published 31 July 2021
Peru: Castillo Appoints Economy and Justice Ministers
(ペルー: カスティージョ、経済相と法務相を任命)
金曜日(7/30)、カスティージョ大統領は、ペドロ・フランケを経済相に、Anibal Torresを司法・人権相に任命して、内閣を完成させた。 / 経済相は、この数週間カスティージョの経済スポークスマンだった。以前は世界銀行(WB)で務め、また国際労働機関(ILO)、米州開発銀行(IDB)、国連開発計画(UNDP)のコンサルタントだった。 / ペルーでは、ペルー中央銀行(BCRP)の職員、EsSaludゼネラル・マネージャー(2011-2012)、社会開発協力基金(Foncodes)の常任理事として2001年から02年まで勤務。
teleSUR Published 30 July 2021
Peru: President Castillo Appoints 16 Ministers
(ペルー: カスティージョ大統領が16人の閣僚を任命)
彼の閣僚は、これまで左派政党で活躍し、積極的に進歩的な目標を推進してきた。
Peoples Dispatch July 29, 2021 by Tanya Wadhwa
Pedro Castillo takes office as Peru’s new president
(ペルー: ペドロ・カスティージョ、新大統領に就任)
農民で公立学校の教師ペドロ・カスティージョは、大統領としての最初のスピーチで、彼の政府は歴史的に疎外されたセクターのニーズを優先するということを強調し、国を変革するための一連の進歩的な改革を概説した。
teleSUR Published 28 July 2021
‘Progress and Social Justice for All’, President Castillo Vows
(ペルー: 「すべての人のための進歩と社会正義」と大統領カスティージョは誓う)
【全訳】
就任演説の中で、彼は、勝利に導いた政治的プロセスを想起し、今後数年間に彼の政府が実行する変革について概説した。以下は、左派政府によって推進されることになる主な提案の要約である。だが、それは、伝統的なエリートや議会の多数派の支持は得られないだろう。
保健医療と社会的保護
COVID-19ワクチン接種は、新しいペルー政府の優先事項になる。保健医療への普遍的なアクセスと十分な年金を保証するための政策が作成される。新しい社会的保護システムと統一された保健医療システムが公共部門で確立される。
子ども、高齢者、障がい者の利益のために、被扶養者(dependent persons)のための全国的なケア・システムが確立される。性的暴力の犠牲者の身体的および心理的リハビリテーションの費用を、国家が負担する。
農業と食料
カスティージョは、公的購入のシステムを通じて、栄養失調を可能な限り短い時間で終わらせることを計画している。コミューン的なやり方で食料を調理する人民組織が、公共プログラムに盛り込まれ統合される。
地方の工業化計画が実施される。それには、農民への最先端設備の提供が含まれる。 灌漑が優先され、170万の貧困家族のために家畜が奨励される。
科学技術
ペルーが付加価値の非常に少ない商品を輸出していることを考慮して、カスティージョは、国際市場への国の参入を徐々に変革するために、「科学、技術、革新」の省を創設する。この省は、ペルー国民の人間的才能の活用を確実にするために、若者の間での研究キャリアを促進する。
石油産業
「ペトロペルー」は、最終価格を規制するために、また消費者が独占企業の利益のために収奪されるのを防ぐために、石油バリュー・チェーンのすべてのリンクに参加する。公共政策は、補助金に基づくのではなく、公共部門が市場に参加することに基づいておこなう。旧政府が、主として外国企業に有利になるように設定した天然資源についての契約をもとに戻すための措置が講じられる。
市民の安全と「開発のための軍隊(Army for Development)」
市民の安全システムには、市民が犯罪から身を守るために創設した草の根組織("rondas")が含まれる。勉強も仕事もしない若者は、兵役に行かなければならない。
平和の時代には、軍は、道路やダムなどのインフラの建設に参加することにより、開発促進機能を担うべきである。軍の制度性(institutionality)は、政治的つながりに基づくのではなくメリットに基づく昇進(promotions)を通じて強化される。
異文化共生国家(An Intercultural State)
カスティージョは、国を変革するための異文化共生アプローチを提案している。すべての公的機関は、利用者とのコミュニケーションをその利用者の先住民言語でおこなう必要がある。文化産業や出版産業の救済を促進するために、より多くの予算が与えられる。
環境保護
カスティージョは、多国間環境協定において自国がおこなったコミットメントを尊重し推進する。環境省を変革して、森林破壊を抑制し、環境の質的基準(quality standards)を保証し、低炭素経済を推進し、アマゾンを保護し、環境犯罪者を制裁する。彼は、ペルーが2050年までにカーボン・ニュートラルの国になると約束した。
汚職・腐敗との闘い
新政府は、汚職行為に関わった公務員および民間エージェントに対する制裁を強化するために、法改正を可能にする行動を推進する。公共支出が政治的目的で使用されるのを防止するために、メディアでの国家広告は管理される。
新しい政治
就任演説の終わりに、カスティージョは、フランシスコ・ピサロの家であった建物から統治しないことを発表した。この建物が植民地支配の象徴であるためである。このスペイン時代の建造物は、将来の文化省によって歴史博物館に変換される。
左翼指導者カスティージョは、彼の願望に疑いの余地がないように、大統領任期が終了する2026年に教師としての仕事に戻ると明確に述べた。そして、彼の先祖の先住民言語であるケチュア語を使って、彼のなすべきことをひとつの文に要約した。
「一つの力、一つの心、一つの方向。そしてその方向はすべての人にとっての進歩と社会的正義になる。」
teleSUR Published 28 July 2021
Castillo To Be Sworn in as Peru’s President on Independence Day
(ペルー: カスティージョ、独立記念日に大統領として宣誓)
水曜日(7/28)、ペルーは、この共和党の歴史の中で最初の、教師、労働組合員、農民で大統領に選ばれたペドロ・カスティージョの政府の始まりを期待して、独立の200周年を祝う。 / 国民への最初のメッセージの中で、「ペルー解放党」の指導者は、新憲法の作成のための国民投票の呼びかけを含む構造変化のプログラムを概説する。この提案は、すでに保守的で新自由主義的な政治家の間で抵抗を生み出している。
Prensa Latina 2021.7.28
Peru's President ratifies goal of constituent assembly
(ペルー: 新大統領、憲法制定議会という目標を確認)
憲法制定議会を推進する意志を確認し、健康と教育を優先することを確認した。
Prensa Latina 2021.7.28
Castillo sworn in as president of Peru, for a new constitution
(ペルー: カスティージョ、新憲法へ向けて大統領として宣誓)
農村教師で労働組合員のペドロ・カスティージョは、2021年から26年にかけて「ペルーの人々のために、腐敗のない国のために、そして新しい憲法のために」新大統領として今日(7/28)宣誓した。
teleSUR Published 26 July 2021
Peru: Pedro Castillo to Give Up His Salary as President
(ペルー: カスティージョ、大統領としての給与を放棄)
日曜日(7/25)、左翼のペドロ・カスティージョ大統領は、平等を目指して闘うために、大統領としての終身給を放棄し、小学校教師としての給料でやっていくと発表した。
(コロンビア)
Prensa Latina 2021.7.29
New tax reform in Colombia raises controversy
(コロンビア: 新たな税制改革が論争を引き起こす)
イバン・ドゥケ政府によって新たに推進されている税制改革法案は、過去70年間で最大の社会的抗議行動の爆発を引き起こしたものに取って代わって、今日のコロンビアで新たな議論を燃え立たせている。【4月28日からの全国ストライキを引き起こした増税法案は引っ込めたが、また新たな増税法案を提起している。】
Peoples Dispatch July 26, 2021 by Peoples Dispatch
Paramilitary violence spikes in Colombia (コロンビア: 準軍組織の暴力がスパイク)
INDEPAZによると、7月25日の時点で、コロンビアで活動するさまざまな違法武装グループによって今年102人の社会指導者と30人の元FARC戦闘員が暗殺された。
teleSUR Published 22 July 2021
In Latest Series of Colombia Protests, At Least 70 Arrested
(コロンビア: 最新の抗議行動で少なくとも70人が逮捕された)
コロンビア警察当局によると、最新の反政府デモで少なくとも70人が逮捕された。
teleSUR Published 21 July 2021
Colombia: New Protests Announced for August 6 in Bogota
(コロンビア: ボゴタで8月に新たな抗議行動)
複数の労働組合の指導者たちは、ボゴタ市の483周年記念に際して、8月6日に彼らの要求を満たすよう求めるもうひとつの抗議行動を発表した。
teleSUR Published 21 July 2021
95 Colombian Municipalities Protested on Independence Day
(コロンビア: 95の地方自治体で独立記念日に抗議行動)
独立記念日の祝祭の間に、26の県の95の自治体で119の集会、58のデモ行進、および18のmobilizationsが行われたことを、内務相が認めた。 / 公式データによると、国防相は53,000人の警察と36,000人の軍隊を配備し、正義、平和、雇用、健康、教育を要求するために主要な労働組合によって呼びかけられた抗議行動を封じ込めようとした。
teleSUR Published 20 July 2021
Colombians to Resume Protests Against President Duque
(コロンビア: ドゥケ大統領に対する抗議行動を再開)
防衛省はボゴタ市に6,000人の警官と2,700人の部隊を配備する。 / コロンビアの全国ストライキ委員会(NSC)は、イバン・ドゥケ大統領に抗議し、COVID-19大流行の結果と闘うことを目的とした10の法案を支持するために、火曜日(7/20)に街頭に出るよう市民に要請した。 / 独立記念日の祝賀行事に合わせて7月20日の抗議行動には、35の平和的な座り込み、行進、文化活動などが含まれる。 / NSCはコロンビア人民に対し、重大な人権侵害で非難されている反暴動機動部隊(ESMAD)から身を守るために、ヘルメット、マスク、盾でデモを行うよう呼びかけた。
Peoples Dispatch July 07, 2021 by Tanya Wadhwa
10 weeks of national strike in Colombia and the state violence continues
(コロンビア: 10週間の全国ストと国家暴力が継続)
teleSUR Published 7 July 2021
OAS Commission Issues Report on Colombian National Strike
(コロンビア: OAS人権委員会がコロンビアの全国ストについて報告)
国家のテロと準軍組織の行動の結果、178人の抗議者が死亡し、1.113人が負傷し、7,400人のコロンビア人が強制的に排除された。
Prensa Latina 2021.7.7
Organizations urge to dialogue to solve social crisis in Colombia
(コロンビア: 社会的危機を解決するために諸組織が対話を促す)
水曜日(7/7)、いくつもの国際機関が、全国ストライキが始まった4月28日以来悪化しているコロンビアの社会危機を解決するために対話が重要であることを主張。
teleSUR Published 6 July 2021
Colombian Court Accuses Army Members of 120 Civilian Deaths
(コロンビア: 裁判所、民間人120人の死者について軍のメンバーを告発)
裁判所は、被告が主に2007年1月から2008年8月の間にNorte de Santander州のCatatumbo地域で戦闘死として報告された120人の暗殺に関与したと説明した。