「中国との協力なしに人類的課題の解決はない」
・メデア・ベンジャミンMedea Benjamin
(女性を主体とした反戦組織 CODEPINKの共同創設者)
CODEPINKのメデア・ベンジャミンは言う。「米国が中国を敵視し中国を世界経済から切り離そうとする取り組みは、米国の国際的役割と評判を損ない、すべての国の経済的利益を損ない、結局は北京ではなく米国自身を孤立化させるだろう。米国政府に中国と協力することを要求する」と。
さらに彼女は米中の体制の違い、その性格の違いを明確に意識して問題を取り上げる。米は7400億ドルの軍事予算を持ち、世界支配のために70カ国以上で800の海外軍事基地を有し、巨大な産軍複合体を擁している。米国の新冷戦は、これらの機関全体をフル稼働させ、それによって、コロナ・健康・医療システム、黒人差別、貧困、気候危機に対処するために真っ先に何よりも必要な資金を吸い上げ取り上げてしまうのである。
米国とは対照的に、中国の軍事力は防衛的である。中国は、帝国主義の包囲と不断の侵略の脅威に対して最低限必要な軍事力を保持しながら、何億もの人民、ほぼ全ての人民を貧困から解放してきた。社会主義中国には、戦争によって傷つく全人民はいても、戦争によって巨大な利益を得る勢力は存在しない。だから社会主義は平和を欲し、社会主義と平和は一つなのである。
アジア・アフリカ・ヨーロッパを結ぶ中国の経済外交構想「一帯一路」は、実に138ヶ国が今年3月時点で参加するまでに拡大している。帝国主義による支配・従属関係ではなく、相互の経済的発展と人民生活の向上、平和と主権尊重と平等互恵の国際関係が、帝国主義の誹謗中傷と妨害の下でも信頼を勝ち得ていることの証左である。「アフリカのラディカルな反帝国主義の国際主義勢力は、中国とその人民を、米国とその支配階級とは大きく異なったものとして見ている」とアジャム・バラカは語る。