12月10日(土曜日)、米国15州目、デラウェア州のリホボスビーチマラソンを走る。
今年で第2回目。フルの参加者600人台というローカル大会だが、いわゆるマニアックなランナーの間では人気があり、コースと運営に関してはmarathonguide.comのレヴューで★5つの高評価を得ている。実際、ロードとトレイルがうまくMIXされたコースは今までに参加したレースの中で間違いなく5本の指に入ると思えるほどの素晴らしさだった。
スタート時の気温6~7℃。薄曇りで絶好のコンディション。問題があるとすれば中盤で予想される向かい風との闘いだった。
Mile 01: ******(07分33秒)・・・表示見当たらず。
Mile 02: ******(15分06秒)・・・表示見当たらず。
Mile 03: ******(22分39秒)・・・ここまで22分39秒。ということは平均7分33秒(驚)
Mile 04: 8分29秒(31分08秒)
Mile 05: 8分28秒(39分36秒)
Mile 06: 8分30秒(48分06秒)
夏はデラウェア州有数の観光地としてにぎわうレホボスビーチのボードウォーク付近の広場からスタート。おしゃれなレストランやショップの建ち並ぶまっすぐな目抜き通りを走り、北に折れて住宅地のコースへ。海岸近くのオーシャンドライヴを北上していくが、なかなか距離表示が見当たらないまま10分、20分が過ぎていく。ローカルレースではこういうこともあるので、とにかく体感を頼りにしながらペースを刻む。やがて最初の折り返しを過ぎて、ここでようやく3マイルの表示を発見。22分39秒。なんとマイル平均7分33秒で突っ込んでいることに気がついた。身の程知らずに前の方からスタートしたので、速いランナーのペースに煽られたのだろう。ハーフマラソンではあるまいし、こんなペースでは撃沈必至なので、4マイル目以降は自分の力に見合ったイージーなペースに引き下げて走ることにする。
Mile 07: 8分35秒(56分41秒)
Mile 08: 8分21秒(1時間05分02秒)
Mile 09: 8分34秒(1時間13分36秒)
Mile 10: 8分49秒(1時間22分25秒)
Mile 11: 8分37秒(1時間31分02秒)
Mile 12: 8分36秒(1時間39分39秒)
Mile 13: 8分23秒(1時間48分02秒)
中間地点通過: 1時間48分54秒
6マイルを過ぎたところでCAPE HENLOPEN州立公園のトレイルに突入。実は3マイルあたりから右のアキレス腱に軽い違和感が出てきたので、足に負担のかからない土のトレイルはありがたかった。牧草地を抜けるとまっすぐに続く木立の道。途中、クリークにかかる木造の橋を越えたりしながら美しい自然を存分に楽しむ。9マイル付近で再びアスファルトの道に出てハーフのランナーと別れたあと、NJ州CAPE MAYへのフェリーが発着しているLEWESの街へ。このあたりで北東からの向かい風が強くなり、足が思うように進まなくなる。通りすがりの大柄なランナーたちを風除けに利用しつつ、忍耐の闘い。「とにかく後半勝負。急がない、あわてない」と自分に言い聞かせながら、足に負担をかけない省エネ摺り足走法で乗り越えるよう心がけた。
ハーフの通過タイムは1時間48分54秒。後半の落差を2分以内に抑えれば3時間40分を切れるペース。最後まで気を抜けないギリギリの闘いになるだろう、という予想通りの展開となった。
Mile 14: 8分24秒(1時間56分26秒)
Mile 15: 8分32秒(2時間04分58秒)
Mile 16: 8分36秒(2時間13分34秒)
Mile 17: 8分31秒(2時間22分05秒)
Mile 18: 8分24秒(2時間30分29秒)
Mile 19: 8分32秒(2時間39分02秒)
Mile 20: 8分29秒(2時間47分31秒)
中間地点を過ぎると風光明媚なHENLOPEN岬をめぐるコースに突入。ここからの約3マイルは多少起伏のあるところ。できるだけイーブンペースを保つようにしながら小刻みなローリングヒルを走っていく。道はアスファルトのままだったが、歴史のある灯台をはじめとして次々と変化する景色が素晴らしい。特に14マイル過ぎの坂を上りきったところで一望のもとに見渡せるデラウェア北岸の絶景は感動ものだ。
15マイルあたりからはロックンロール・フィリーの青いシャツを着た男性ランナーとその連れ(こちらも男性)をペースメーカーにして走った。16マイルでエナジーグミを補給。17マイルの給水所で男性2人組をかわし、若干ペースを上げていく。ここからは中間地点まで走った道を引き返すコース。18マイルから20マイルにかけての「30km越えの山場」を無難に切り抜け、いよいよ勝負どころのラスト・クウォーターに突入していく。
Mile 21: 8分22秒(2時間55分53秒)
Mile 22: 8分17秒(3時間04分10秒)
Mile 23: 8分15秒(3時間12分25秒)
Mile 24: 8分11秒(3時間20分36秒)
Mile 25: 8分05秒(3時間28分41秒)
Mile 26: 7分52秒(3時間36分33秒)
さて、ここからがミナコ史上永遠に残るであろう激走。前半を走っている時は「勝負は後半」と言い聞かせ、中間地点を過ぎてからは「勝負は最後の10km」と言い聞かせながらあくまで8割の力で闘ってきたが、ここからは文字通り全力投球。温存してきたエネルギーを全開しつつ、21マイルから思い切ってペースを上げていく。
22マイルで再び州立公園のトレイルに突入。ここからの区間は紫色のウェアを着た大柄な女性ランナーがいいペースメーカーとなった。一度追い抜いたものの、すぐに抜き返され、明らかに相手もこちらを意識している様子。できるだけ引き離されないように、すぐ後ろを追いかけていく。23マイルでさらにペースアップ。何人ものランナーを追い抜きデッドヒートを繰り広げながら、トレイルを抜ける直前の24マイルでついに女性ランナーを振り切った。この時点で「勝った!」と思った。残り2マイル、まだまだ余力がある。なんと38km過ぎになって、いまだかつて経験したことのないようなランナーズ・ハイが訪れた。
まさに異次元空間を飛翔する火の鳥のごとく! 人知を超越するような力が体の奥底から湧き出てくる!
そして25マイル。勝利を確信したウイニング・マイル。目抜き通りの大声援に後押しされ、歴史的なゴールを目指しての全力疾走。万感の思いがあふれ出てくる。
長年待ちわびていた1日! ついにその日は到来したのだ!
Finish Time 3時間38分07秒(自分の時計では3:38:09)
10月のデトロイトマラソンのタイムを3分16秒上回る自己ベスト!
そして・・・2013年ボストンマラソン(レース時55歳)のQualified Timeに到達!
足かけ8年。通算34回目のフルマラソンでようやくここまで来た。
3時間41-49分台でゴールすること17回。
若さや体力などのアドヴァンテージもなく、ひとつの壁を越えるのに膨大な時間がかかったが、地道に走り込んだ距離だけは裏切らなかったということだろうか。
成長が遅いのも、ある意味、亀ランナーの勲章かもしれない。
デラウェア州は建国にかかわった13州の中で1787年12月にアメリカ合衆国憲法を最初に批准した州であることから「First State」と呼ばれるが、自分にとっても念願のBQを最初に達成した州として忘れられない場所となるだろう。
★スタート地点にて。NJ州在住の某「謎のランナー」に撮影してもらう。
★州立公園のトレイルを走る。(オフィシャルフォトによる撮影)
★後ろに「SAVANNAH RD」という表示が見える。おそらく20マイルを過ぎたあたり。
(オフィシャルフォトによる撮影)
★ゴール手前の力走。(オフィシャルフォトによる撮影)
★ゴールの瞬間、手元の時計は3時間38分09秒を示す。2年後の2013年ボストンマラソン出場が確定した歴史的瞬間。
★完走メダルを手に、リホボスビーチのボードウォークで記念撮影。
★特定の時間のみオープンしている「サンタクロースの家」の前で1枚。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
11月19日(土曜日)、この時期恒例のNYRRレース「Knickerbocker 60K」に初参加。
これまで33回のフルマラソンを完走してきたが、フル以上の距離を走るレースは今回が初めてなので、「とにかく完走」という目標で、すでに参加経験のあるMiho姫と一緒にスタートまでの時間を過ごした。
コースはまずセントラルパーク90丁目のゲート近くのスタート地点から北に向かい102丁目で折り返して南に向かう往復1.5マイルの序走区間があり、再び90丁目を越えたところから時計回りに4マイルループを9周するというもの。合計で60km(約37.5マイル)の長丁場となる。
天候は快晴・最高気温10℃程度のラン日和。
後半は日差しが強くなり、日なたのコースに出るとやや暑いくらいだった。
以下、ループごとのラップタイム。
■102までの往復(Mile 1.5) 14分58秒
■4マイルLOOP
LOOP 1(Mile 05.5) 38分06秒/53分04秒
LOOP 2(Mile 09.5) 38分39秒/1時間31分42秒
LOOP 3(Mile 13.5) 39分26秒/2時間11分08秒
LOOP 4(Mile 17.5) 40分35秒/2時間51分43秒
LOOP 5(Mile 21.5) 42分55秒/3時間34分38秒
LOOP 6(Mile 25.5) 49分24秒/4時間24分01秒(トイレ休憩含む)
LOOP 7(Mile 29.5) 49分41秒/5時間13分42秒(エイド休憩含む)
LOOP 8(Mile 33.5) 49分36秒/6時間03分18秒(エイド休憩含む)
LOOP 9(Mile 37.5) 46分28秒/6時間49分45秒
なにしろ初体験の距離ということで、どのくらいのペースで走ればいいのか見当がつかなかったので、とりあえずマイル10分を目安に走ることにしたが、どうしても想定よりスピードが上がってしまう。LOOP 2まではマイル約9分30秒のペース。案の定30kmを過ぎるLOOP 5あたりでかなり落ち込むようになった。フルマラソンの場合でも序盤戦の飛ばし過ぎは禁物だが、それ以上にペースを抑えていかないと、フルを越える長丁場を乗り切るのは厳しい。
LOOP 6のスタート時、トイレ休憩を入れて仕切り直し。ここからはLSD並みのペースでレースを再開する。
LOOP 6の後半で1周先んじていたMiho姫に抜かれる。その後、LOOP 2の途中から応援ランで伴走していたKPさんと再び合流。そしてLOOP 6が終わる直前、ちょうど1位のランナーがゴールテープを切るシーンを前方で見た。トップランナーは自分より3周先んじていたことになる。
フルの距離を越える最後の3周は完全にマイペース。エイドステーションでバナナやベーグルを頬張りながら、エネルギー補給を最優先して走る。LOOP 7の後半でKPさんと別れたあと、LOOP 8の途中72丁目で馬次郎さんとすれ違い、エールをもらう。最後のLOOP 9は意外に元気になり、落ちてくるランナーを何人か拾いながらゴール。自己最長距離37.5マイル、最長走行時間6時間49分45秒の長い旅を終えた。
初めてフルを越える距離を走って実感したのは「ゆっくりだから楽とは言えない」ということ。
走るスピードにかかわらず、歩数が多ければ徐々にダメージが積み重なってくる。
特に着地の衝撃の大きさはフルの比ではないので、なるべく厚底のシューズを履き、地面を蹴らない走法で乗り越えていく工夫をしたほうがよさそうだ。
それに、まだ2週間前のフルの疲れが残っていたせいもあり、途中から股関節がキツくなった。
「あと40km走れるか?」と問われたら、今の段階ではちょっと自信が持てない。
少なくともレース時に走る距離の4倍の月間走行距離(100km走るならば400kmのLSD)が必要になってくるのではないだろうか。
★写真はゼッケンと、完走者全員にもらえる記念の盾。
8年連続のニューヨークシティマラソンに参加。
開催日は、2005年と同じ11月6日。
あの日に起きた出来事は一生忘れることができないだろう。
それだけに、6年後に巡ってきた同じ日付の大会に向け、万全の準備をしてきた。
そして今、期する思いでスタートラインに立つ。
地元の難コースで悲願の3時間40分切りを達成してやろうと。
Mile 01: 9分15秒(09分15秒)・・・ヴェラザノブリッジ上り
Mile 02: 8分01秒(17分16秒)・・・ヴェラザノブリッジ下り
Mile 03: 8分27秒(25分43秒)
Mile 04: 8分27秒(34分10秒)
Mile 05: 8分21秒(42分32秒)
Mile 06: 8分20秒(50分52秒)
Mile 07: 8分20秒(59分12秒)
Mile 08: 8分20秒(1時間03分32秒)
ニューヨークのコースでは3つのスタートグループ(青、オレンジ、緑)が合流する8マイル地点までが序盤戦。今回は昨年と同じ青グループの第1ウェーブで、いつものように大砲の音に続いて流れる「ニューヨーク、ニューヨーク」の音楽を聴きながらスタートした。昨年はヴェラザノブリッジの途中で風が強く吹き荒れていたが、今年はそれほどでもない。温暖で快晴、なかなか良好なコンディションといえる。
ブルックリンを真っ直ぐに北上する4番街ではあわてず騒がず8分20秒台をきっちりと刻み、ほぼ想定通りのペースで進む。
Mile 09: 8分30秒(1時間16分02秒)・・・上り
Mile 10: 8分15秒(1時間24分17秒)・・・下り
Mile 11: 8分32秒(1時間32分49秒)・・・上り
Mile 12: 8分17秒(1時間41分06秒)・・・下り
Mile 13: 8分29秒(1時間49分35秒)
中間地点通過: 1時間50分34秒
合流後、クリントンヒルの上りでは、ややピッチを上げてペースを落としすぎないようにし、それに続く下りでは反対に飛ばしすぎないようにリラックスして駆け下りる。レース全体を通して気をつけたことは、大振りせずにコンパクトな腕のスイングでリズムを保ち、体力を温存すること。上り下りで緩急をつけてペースコントロールしていけば、後半それほど落ちることはないはず・・・という考えで走った。
10マイル過ぎで予定通りエナジーグミを補給。暑くなりそうな気候だったので、給水所でも小まめに補給することを心がけた。
この区間は途中でロックンロール仲間のMieさんと並走した。中間地点までは彼女のほうが先行するペースだった。その後、いつのまにか追い抜いたようだったけれども。
中間地点での通過タイムは1時間50分34秒。
ここまで1時間49分台を想定していたので、ややビハインドになった。
後半をイーブンで走ったとしても3時間41分を越えてしまう。
十分承知していたのだが、やはり記録を狙うにはタフなコースだ。
しかし、まだあきらめるのは早い。できるだけ粘って大逆転のチャンスを待とう。
そう自分に言い聞かせて、後半戦へと向かった。
Mile 14: 8分33秒(1時間58分08秒)
Mile 15: 8分42秒(2時間06分50秒)・・・クイーンズボロブリッジ上り
Mile 16: 8分46秒(2時間15分36秒)・・・クイーンズボロブリッジ下り
Mile 17: 8分29秒(2時間24分05秒)
Mile 18: 8分24秒(2時間32分29秒)
Mile 19: 8分27秒(2時間40分56秒)
Mile 20: 8分46秒(2時間49分42秒)
クイーンズに入ってからの後半戦。14マイル過ぎで会社の同僚からチョコレートの補給食を受け取り、ほおばりながらクイーンズボロブリッジへ。ここも上りでピッチを上げ、下りではリラックスするという走法で乗り越え、嵐のような大応援が待ちうける1番街に突入する。ここからはマイル8分20秒台に復活。それほど疲れを感じることもなく、終盤の勝負どころに突入していく。
Mile 21: 8分40秒(2時間58分22秒)
Mile 22: 8分51秒(3時間07分13秒)
Mile 23: 8分40秒(3時間15分53秒)
Mile 24: 9分04秒(3時間24分57秒)・・・5番街最後の上り
Mile 25: 8分43秒(3時間33分40秒)
Mile 26: 8分05秒(3時間41分45秒)
ブロンクスに入る橋の影響で、ややペースが落ちてきたものの、まだ脚は生きているという感覚。今年も和太鼓の応援で元気をもらい、最後の橋を渡ってハーレムに突入する。
35Kの壁も無難に通過し、5番街の直線コースへ。やや下り勾配の23マイル目で大逆転を目論み8分40秒台に持ち直す。そしてミュージアムマイルの上り。ここが本当の意味で最大の難所だが、「上りは90丁目で終わる」と知っているのは地元の強みで、9分をわずかに越えたものの最小限の落差で乗り切ることができた。
セントラルパークに突入して、いよいよ最後の2マイル。ここで再びマイル8分台に復活。25マイルを過ぎ、セントラルパークサウスの通りに出ると全力疾走に近い速度にペースアップした。すると左手前方に日本の国旗を持って走るまっくマンを発見。追いつけーっ!とばかりにさらに速度を上げ、26マイル直前でまっくマンをかわし、最終マイルとは思えない猛烈なスピードでゴールゲイトに飛び込んだ。
Finish Time 3時間43分26秒(8:32/mile)。
最後は文字通り火の玉になって玉砕。
悲願の3時間40分切りはならず、自己ベストにも届かず、8回目のニューヨークシティマラソンを終えた。
昨年のコースレコード(3:45:39)を2分13秒上回ったのが唯一の救いだろうか。
しかし力一杯闘った。最後まで全力を尽くした。
いつもならゴール後に写真を撮ってもらうのだが、とてもそんな余力はなく、精根尽き果て、ふらふらとした足取りで荷物を受け取り、レース後のシャワー用に確保してあった安ホテルのベッドに倒れ込むと、そのまま動けなくなった。
気がつくと打ち上げの時間が迫っていた。
40名近くのラン仲間が待つ打ち上げ会場。飲み放題のワインとサングリアでいつしかほろ酔い気分になり「今日は何の日でしょう?」というクイズの時間になる。その質問が自分に振られ「それはもちろん・・・」
と切り返した瞬間、突然、聞き覚えのある音楽が始まった。
な・なんと、仮設ステージに本田美奈子が登場!
飲み過ぎて、ついに幻を見てしまったのか・・・
一瞬そう思ってしまうほど、あざやかな演出だった。
あれから6年。ふたたび巡ってきた11月6日。
「そうだ」と思い、あらためて心に誓う。
わざわざ自分にエールを送るために天国から舞い降りてくれた彼女のためにも、
あきらめずに頑張らなくては。
生きていれば、無限の可能性があるはず・・・
一つの闘いが終わり、また新たなチャレンジが始まる。
★国際色豊かなEXPO会場では「いらっしゃいませ」という日本語の垂れ幕も。
★EXPO会場では毎度おなじみ、RUN DISNEYの完走メダル・コレクション。
★カラフルで機能性豊かなアイテムで人気のあるZENSAHの出店。
★アディダスの出店では、今年亡くなった偉大なランナー、グレテ・ワイツ選手(ニューヨークシティマラソンで9回優勝!)のトリビュートVTRを上映していた。
★3時間40分のペースを刻んだハンドテープ。いつもいいところまで行くのだが・・・
★スタート会場にて。レース前の補給に余念のない快速ミニーちゃん(右)と、同じくミニーちゃんの仮装でおめかしするMiho姫(左)。
★ヴェラザノブリッジの手前でスタートを待つ。最も高揚するひととき。
★今年のベストショットはこれで決まり! naokop姫が演じる魅惑のマリリン。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
10月16日(日曜日)、米国14州目のフルとなるミシガン州のデトロイトマラソンを走る。
デトロイト到着は前日の正午近く。ニューヨーク~デトロイトの距離は、普通なら飛行機で移動するところだが、今回は経費削減のエコ遠征を目論んでいたので、グレイハウンドの夜行バスを利用することにした。
まず、金曜日の夜10時にニューヨークを出発し、翌土曜日の朝7時にオハイオ州クリーブランド到着。ここまでが9時間。クリーブランドでデトロイト行きのバスに乗り換えて4時間。だいたいお昼頃に到着するので、EXPOにはちょうど間に合うという計算である。
そうしてEXPO会場に向かいゼッケンを受け取り、会場で地元MJR(ミシガンJランナーズ)のコスメル前村さん夫妻、Yoshiさん、Opa!さん、ニューヨークから遠征のMiho姫(もちろん飛行機で到着)と合流。グリークタウンでのランチに始まり、MLBデトロイト・タイガースの本拠地コメリカパーク→うわさのYoshiミュージアム、と中味の濃いデトロイト観光を満喫し、上々の盛り上がりのうちにレース当日の朝を迎えた。
コースの途中で国境を越えるフルマラソンということで、カナダ、アメリカ両国の国歌が斉唱され、午前7時、まだ暗い中をスタート。今回の作戦は途中までマイル8分20秒程度のペースで様子を見て、中盤から8分~8分10秒台のロングスパートをかけて逃げ切る、という青写真だった。
Mile 01: 8分30秒
Mile 02: 9分30秒(18分00秒)
Mile 03: 8分56秒(26分56秒)
Mile 04: 7分04秒(34分00秒)
Mile 05: 8分21秒(42分21秒)
まずは序盤戦。1マイル目の入りは想定通り。2マイル目で時間がかかっているが、体感ではほとんどイーブンだったので、おそらく距離表示がずれていたのではないか、と思われる。3マイル目はデトロイト・リバーを越えるアンバサダー・ブリッジの上り。かなり大きな吊り橋で、ニューヨークのヴェラザノ・ブリッジに匹敵するイメージ。この橋の頂上が「ご来光ポイント」。曇り空だったが、遠くの地平線が赤く染まっている光景はなかなか幻想的だった。4マイル目は橋の下り。あまり脚を使わないように気をつけたつもりだったが、7分04秒。こんなに速いはずはないので、おそらくここでも距離表示のずれがあるかもしれない。橋を渡っている間は、かなりの強風が吹いていた。
橋を渡り切ったところで、カナダ側の街ウィンザーに入る。ここからデトロイト・リバー沿いを東に向かうコースとなるが、早朝にもかかわらず、カナダならではのマイルドでアットホームな応援で盛り上がっていた。5マイルの通過タイムは42分21秒。マイル8分20秒台ということで、ここまでは青写真通り。
Mile 06: 8分00秒(50分21秒)
Mile 07: 8分04秒(58分25秒)
Mile 08: 8分01秒(1時間06分26秒)
Mile 09: 8分09秒(1時間14分35秒)
Mile 10: 8分14秒(1時間22分49秒)
Mile 11: 8分11秒(1時間31分00秒)
Mile 12: 8分03秒(1時間39分03秒)
Mile 13: 8分10秒(1時間47分13秒)
HALF: 1時間48分05秒
6マイル目ですこし小雨がパラついてきたがすぐにおさまる。天気予報では雨だったが、レース中はおおむね曇りで、本格的な雨にならなかったのは幸いだった。
7マイル過ぎでウィンザー・トンネルに突入。思い切り下っていくので、ここでも脚を使いすぎないようにリラックスして走る。トンネルの途中でカナダとアメリカの国境を示す両国の国旗が描かれた壁を過ぎると、今度は上り。ものすごく湿度が上がり、汗だくになりながら、デトロイト側の地上に脱出した。
トンネルを出てからの応援はなかなか賑やかで気分も盛り上がり、このまま快調に飛ばしていく。中盤からロングスパートのつもりが、実際はすでに6マイル目から8分に近い速度でペースアップしており、ちょっとスパートのタイミングが早すぎるようにも思えたが、勢いも大事ということで、このままのペースで中盤を押し切ることにした。ハーフの通過タイムは1時間48分05秒。このままイーブンなら3時間36分台、と上々のペース。
Mile 14: 8分06秒(1時間55分19秒)
Mile 15: 8分02秒(2時間03分21秒)
Mile 16: 8分11秒(2時間11分32秒)
Mile 17: 8分19秒(2時間19分51秒)
Mile 18: 8分13秒(2時間28分04秒)
Mile 19: 8分19秒(2時間36分23秒)
Mile 20: 8分18秒(2時間44分41秒)
ウィンザー・トンネルを越えてからのダウンタウン地区、およびハーフを過ぎて東側の近郊住宅地をまっすぐに伸びるコースはほとんどフラットなので、脚が生きてさえいればイーブンに近いペースを維持できる。インディアンヴィレッジを通過する17~18マイルでやや疲れを感じ始めたため、ここでエナジー・グミを補給。ベルアイルという川中島へつながるマッカーサー・ブリッジを渡り終える20マイルまで、8分10秒台のイーブンペースで押していった。
もしこのままのペースで最後まで押し切ることができたなら、少なくとも3時間39分台は出ていただろう。そうなれば2013年、55歳でのボストン・クウォリファイが確定・・・ということになっていたはずだが、そうはうまくいかないのがマラソンの難しさ。試練はあまりにも急に訪れた。
Mile 21: 8分35秒(2時間53分16秒)
Mile 22: 8分53秒(3時間02分10秒)
Mile 23: 9分01秒(3時間11分11秒)
Mile 24: 9分10秒(3時間20分21秒)
Mile 25: 9分44秒(3時間30分05秒)
Mile 26: 9分25秒(3時間39分30秒)
21マイル目で突然やってきたエネルギー切れ。それまでのペースは決して飛ばし過ぎとは思えなかったのだが、あるいは一瞬そう思ったように、仕掛けるのが少々早すぎたのかもしれない。せめて10マイルくらいまで我慢したほうがよかったのかもしれないが、こういうペースコントロールはプロでさえなかなか上手くいかないのだから、素人が失敗しても仕方がない。過ぎた時間は戻らないので、ここからどれだけ粘れるか、そのことだけに集中する。
ベルアイルを1周して、帰りのマッカーサー・ブリッジの苦しいこと。たいした坂ではないはずなのに、拷問のように感じる。橋を渡ると西に折れて、デトロイト中心街に向かうホームストレッチ。24マイルの表示を過ぎると私設のビールエイドに出くわす。もちろん、手にとって味見する余裕などまったくない。25マイル。短くも急な坂を上る途中で、一瞬脚が止まりかける。なんとなく意識も朦朧としてくる。いつ倒れてもおかしくないような精神状態。そして最後の1マイル。もう時計を見るゆとりもなく、何を思うこともなく、上がらない脚で必死にゴールに向かっていく。もしかしたら、もしかしたら、最低限自己ベストは確保できるかもしれないという、かすかな望みを命綱にしながら・・・
Finish Time 3時間41分23秒。
自己歴代1位。
どうにか逃げ切った!
わずか13秒だが、2009年10月シカゴマラソンの自己ベスト(3:41:36)を2年ぶりに更新!
それにしても危なかった。10点差のリードを1点差まで追い上げられたような気分。
フルマラソンというのは、最後まで何が起きるかわからない。
・・・と、32回もフルを走っていながら、改めて思い知らされた。
さて、3週間後はニューヨークシティマラソン。
正直言うと、今年はお祭りを楽しむ気分ではない。
悲願の3時間40分切りは、ぜひとも今年中に達成したい、という強い気持ちがある。
余興はほどほどに、あくまでレース本番を最優先して、調整していくつもりだ。
★EXPO会場でゼッケンをP/U後、参加賞シャツを着て記念撮影。
★アメリカ、カナダ両国の国旗を背景に1枚。スタートまで、あと14時間37分52秒・・・を示すカウントダウンのデジタル時計が見える。
★スタート会場にて。それにしても濃い面々が集まったものだ。
★アメリカ、カナダ両国の国旗が掲げられたフィニッシュ・ゲート。
★バンクーバー以来、5ヶ月ぶりのフルマラソンを完走。
★デトロイトを象徴するGMルネッサンスセンターのビル群を背景にデザインされた完走メダル。
★デトロイト・タイガースの本拠地コメリカパークにて。テキサス・レンジャーズに敗れ、ワールドシリーズ出場は逃したものの、今年はア・リーグ中地区を制覇。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
9月18日(日曜日)、「ハーフのワールドメジャー」といわれるロックンロール・フィラデルフィア・ハーフマラソンに2年連続4回目の出場。ハーフの世界記録が5回生まれている屈指の高速コースだけあって、過去3回の出場はいずれも好タイムを叩き出している。
Qちゃんも出場した2006年の大会(当時の大会名は「Philadelphia Distance Run」)では当時の自己ベスト、1時間47分22秒を樹立し、翌2007年は1時間41分59秒まで短縮した。そこから2年の空白があり、2010年にロックンロールの傘下に入ってから3年ぶりの出場。春から夏にかけてあまり調子が良くなかったものの、この大会に関しては1時間42分54秒と健闘し、復活の狼煙を上げるきっかけとなった。
そういうわけで、ある程度の好記録は期待できる大会なのだが、4回目の出場となる今回は予想をはるかに上回る大飛躍が実現したのである。
当日は快晴で湿度も低い絶好のコンディション。スタート前に軽くウォーミングアップした後、コラル1のYuさんと健闘を誓い合い、自分のポジションであるコラル3で待機する。やがて同じコラルにNYCのラン仲間みえさんも合流。ロッキーのテーマが轟然と鳴り渡る中、お互いにエールをかけ合って、フィラデルフィア美術館前の広場をスタート。朝日に輝くダウンタウンの市街地に向かっていく。
Mile 01: 7分30秒
Mile 02: 7分38秒(15分08秒)
Mile 03: 7分38秒(22分46秒)
Mile 04: 7分33秒(30分19秒)
Mile 05: 7分31秒(37分50秒)
1マイル目のラップが7分30秒を示していたのが最初の驚き。8分を少し切るくらいから徐々に上げていくことを想定していたので、これにはびっくりした。気合が入り過ぎてロケットスタートしてしまったのではないか、と心配になり、あとで撃沈してはまずいので、2マイル目からはやや抑え気味に調整して走る。しかし抑え気味でも7分30秒台を維持できるということは、かなり調子がいい。これはちょっと行けるのでは、と期待を抱かせる序盤戦となった。
Mile 06: 7分36秒(45分26秒)
Mile 07: 7分35秒(53分01秒)
Mile 08: 7分37秒(1時間00分38秒)
Mile 09: 7分40秒(1時間08分18秒)
Mile 10: 7分32秒(1時間15分50秒)
市街地のコースから一度美術館に戻り、大歓声を浴びて川沿いのほうへ上っていく5マイル以降の中盤戦。上流に向かっているはずなのにコースは下りに見えるという不思議な現象が6マイル、7マイルと続く。こういう異次元空間のような体験は他の大会ではなかなかできない。全体的に見ても明らかに下りのほうが多いのに元のスタート地点に戻ってくるという現代物理学を超越したミステリー。よほどコースのレイアウトが優れているのだろう。
10km地点での通過タイムは今年の10Kレースのタイムより速い。そして15km地点での通過タイムは15Kレースの自己ベストを上回っている。これは大変なことになってきた。現在の自分の力では、ありえないようなレース展開。疲れるよりも先に興奮が止まらなくなってきた。
Mile 11: 7分27秒(1時間23分17秒)
Mile 12: 7分36秒(1時間30分53秒)
Mile 13: 7分42秒(1時間38分35秒)
エネルギー全開で最後の追い込みをかける終盤戦。9マイルの手前で唯一の上りともいえる橋越えがあり、ここで初めて7分40秒台に落ちたが、橋を越えてから下流に向かうコースでは再びテンポを上げ、11マイルでは7分27秒の最速ラップを記録した。残り2マイル、特に最後の1マイルではさすがに脚が重くなる。このペースで走り続けるのは、このあたりが限界。まさにギリギリの闘いだったが、これが今年最後の全力疾走! と自分に言い聞かせ、渾身の力をふりしぼり、フィラデルフィア美術館前に立つゴールゲイトを駆け抜けた。
Finish Time 1時間39分20秒。
自己歴代 ぶっちぎりの1位!
な・なんと! 2007年9月の同大会以来4年間破ることのできなかったハーフマラソンの自己ベスト(1時間41分59秒)を一気に2分39秒更新した。
そして・・・夢と思っていた♂50+のNYCMギャランティ圏(1時間40分以内)に到達!
ミナコ王国史上、最もドラマティックな大記録が誕生した。
これは現実なのだろうか? と自問自答するような陶酔感。茫然として言葉も出ないような感覚と余韻が、いつ果てることもなく続く。やはり、この大会は素晴らしい。おそらくこのコースでなければ、ここまでの神風は吹かないだろう。
★前夜祭は北イタリア&シーフードのレストランで英気を養う。
★6種類の生牡蠣が並ぶ。ついさっきまで生きていたような新鮮な味。
★いずれも好タイムでゴールしたらっきさん、Yuさん、きよけんさんと記念撮影。
★無料ビールがふるまわれるビアガーデンで、みえさんも加わって1枚。
★自由の鐘をデザインした完走メダルと参加賞のハイテクTシャツ。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
9月4日(日曜日)、アメリカ西海岸の街アナハイムで開催されたディズニーランド・ハーフマラソンに参加。今は世界のあちこちにディズニーランドがあるが、自分の子供のころは、ここだけが正真正銘のディズニーランドだった。ウォルト・ディズニーが長年描いてきた夢が最初に実現した街。ここを舞台とした大会となれば、せめて一生のうち一度は、走ってみないわけにはいかない。
午前4時30分、隣りのホテルに宿泊していた快速みに~ちゃん+お友だちと待ち合わせて、ディズニーランド・ホテル北側のスタート会場に移動。コラルAの最前列で日本から来たランナーたちとも合流する。打ち上げ花火を背景に国歌斉唱が終わると、ステージ上にミッキー&ミニーが登場。そしてまだ夜も明けきらぬ午前6時にハーフマラソンがスタートした。
Mile 01: 7分59秒
Mile 02: 8分08秒(16分07秒)
Mile 03: 8分06秒(24分13秒)
Mile 04: 8分05秒(32分18秒)
Mile 05: 8分18秒(40分36秒)
最初の1マイルは想定通り7分台で入る。2マイル以降も8分切りのラップを維持していくつもりだったが、どうもそのペースだと苦しい、ということが走っているうちにわかった。まだまだマイル7分台のスピードに体が慣れていないようだったので、ここは8分をちょっと越えるペースで様子を見ることにした。
1マイルの表示を過ぎて、4マイルまでがディズニーランドのパーク内。開園前で、まだ動いていないアトラクション風景を見ながら走る。4マイルを過ぎると一般道路に出ていくコース。5マイル目に高速道路越えの上り坂があり、ここでちょっとペースダウンを強いられた。ということで、忍耐の序盤戦。
Mile 06: 7分48秒(48分24秒)
Mile 07: 8分14秒(56分38秒)
Mile 08: 8分04秒(1時間04分42秒)
Mile 09: 8分04秒(1時間12分46秒)
Mile 10: 8分11秒(1時間20分57秒)
5マイル過ぎで1時間45分のペーサーに抜かれる。ここでズルズル引き離されると1時間50分台まで落ちてしまうと思い、必死でペーサーを追いかける。その頑張りもあって6マイル目は7分台。しかしこのペースを維持するのは苦しい。7マイルからは再び8分を越えるペースに落ちる。それでも1時間45分のペーサーを命綱と思い、視界から逃さないように必死についていった。
8マイル過ぎ、ホンダセンターでのおびただしい数のチアリーダーの応援が圧巻。ここだけではなく、随所にチアリーダーやブラスバンドが用意されており、応援の面で寂しく感じるところはなかった。
最大のハイライトは9マイル過ぎに通過するMLB天使軍の本拠地エンゼルスタジアム。ライト側から球場内に突入し、ホームベースに向かう途中で名前がアナウンスされる。そしてレフト方向に抜けていくまでの数分間は、文字通り天使が舞い降りたような至福の感覚を味わった。
Mile 11: 8分13秒(1時間29分10秒)
Mile 12: 7分58秒(1時間37分08秒)
Mile 13: 7分36秒(1時間44分44秒)
10マイル過ぎ、ゴールまでの追い込み。走りそのものは相変わらず重く、ペースを維持することで精いっぱいだったが、カリフォルニア・アドベンチャーの裏側に突入する12マイル過ぎからは、最後の力をふりしぼって全力疾走。スタート前に知り合った浦和ランナーを追い抜き、大歓声の中、お馴染みのディズニーファミリーのキャラクターたちに迎えられてゴールに到達した。
Finish Time 1時間45分30秒(8:02/mile)
自己歴代9位。当初の夢だった4年前の自己ベスト(1時間41分59秒)には遠く及ばず、現在の実力を見せつけられた形になったが、レースに至るまでの走り込みも含めて、自分にできるかぎりのことはすべてやったので、これはこれで納得のできる結果ともいえるだろう。
ともかく、これで1月のグーフィーズ・チャレンジに続き同一カレンダーでの東西ディズニー制覇=COAST TO COAST CHALLENGEを達成し、特製のメダルをゲットすることができたのは、何よりの収穫だった。
★ディズニーランド・ホテルで行なわれたHEALTH & FITNESS EXPO。
★ティンカー・ベルに扮した女性販売スタッフ。
★最近人気のサイケデリックな色彩のウェアも豊富にそろっている。
★おしゃれな女性に人気の「runningskirts.com」の売り場。
★スタート前の1枚。赤・黒・白の「みにーちゃんカラー」でそろえる。
★スタート直前、大歓声に迎えられてステージ上に登場したミッキー&ミニー。
★お馴染みのミッキーマウス・ファミリーがゴールでお出迎え。
★ゴール後、COAST TO COAST CHALLENGEを制覇した仲間たちとともに。
★行きずりの女性に写真をせがまれて1枚。
★金色に輝くディズニーランド・ハーフの完走メダル(左)とCOAST TO COAST CHALLENGE達成の特性豪華メダル(右)。
★午後はダウンタウン・ディズニーのレストランで、哲也さん、ぴーち姫、あんずさん夫妻と打ち上げランチ。LA周辺のマラソン情報など、貴重な話題を楽しむことができた。
★打ち上げランチの会場となったHOUSE OF BLUESの前で記念撮影。
★レースの翌日はMLB天使軍エンゼル・スタジアムの写真を撮るためにリカヴァリー・ジョグを設定。ホテルとの往復距離は約5.5マイルで、おはようランには手頃だった。
★赤い帽子とバットとボールを組み合わせたデザインが目を惹くエンゼル・スタジアム。
★いつもは混み合うであろう球団のマスコット、ミッキーとの2ショットもすんなりゲット。いい記念になった。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
7月16日(土曜日)、隣り街で開催される7月恒例のレース、テタボロー空港5Kに参加。
炎天下の滑走路を往復する超フラットコース。多額のPrizeも出るということで、ローカル大会ながら人気が高く、今回も800名以上のランナーが集まった。
男女1位はニューヨークからの遠征ランナー。上位入賞者もちらほらと州外からの遠征組が名前を連ねていた。圧巻なのは自分の属するエイジグループ(♂50-54)のレベルの高さで、今年は1~3位までが17分台。ということは、なんとマイル5分台の速さ。
これではちょっと上位に食い込むのは難しい。
スタート前にnew york KPさんと落ち合って前のほうに並ぶ。号砲が鳴ると、弾丸のようにエリートランナーたちが飛び出していき、そのあとをトコトコ追いかけるような形でついていった。前半は無理をしない作戦だったので、適度に突っ込みながらも息の上がらない程度のスピードにおさえ、最初のマイル表示を通過。
7分36秒。
速すぎず、遅すぎず、なかなかいい感じ。このペースを維持するような感覚で、2マイル目に入った。折り返しを通過して、new york KPさんもすぐ後ろについていることを確認。後半も無理のないナチュラルビルドアップを意識し、80%から90%のジェット出力に上げるイメージで、やがて2番目のマイル表示を通過した。
6分47秒。
一瞬、自分の目を疑う。なんとマイル6分台を計時!
この数字を見たのはいつ以来だろうか?
それほど飛ばしているつもりはなかったのだが、思いがけず調子がいいことを確認し、最後の追い込みに賭ける。
脚は決して疲れていないのに、息が苦しい。究極の無酸素運動という感じだ。
1人で走ったら、絶対こんなスピードは出ない。先に行くランナーを必死で追いかけることによってのみ、潜在的な力を引き出すことが可能になる。
ゴールまであと少し。離陸しそうでなかなか飛び立てないジェット機のごとく、ヘロヘロになりながらも、最後の力を振り絞ってゴールゲイトに到達した。
Finish Time 22分30秒(7:15/mile)。
自己歴代1位。
な・なんと2年前の同じレースで出した自己ベスト(22:38)を8秒上回った。
長らく忘れていたPRの感触。
これは素晴らしい。われながら「すごい」の旗を何本も立てたいようなレース。
最初の1マイルの入りが絶妙だった。速すぎず、遅すぎず、適度に突っ込みながらも、余力を残す。いつもこういうレースができればいいのだが、滅多にうまくいかない。速すぎるか、遅すぎるか、どちらかのケースが多い。
今回は滅多にない奇蹟的な成功例として、ミナコ史に残ることだろう。
ゴール後は、new york KPさんの他、なぜかゼッケン「375」をつけた飛脚さん+ご主人とも落ち合い、豊富なリフレッシュメントでひと休み。飛行機のポーズで写真撮影などをして楽しんだ。
★片足立ちなので、バランスを取るのが難しい。
★New York KPさん、飛脚さんご夫妻と記念撮影。
6月25日(土曜日)、今年で第30回目を迎えるゲイ・プライド・ランに参加。
セントラルパークの北側2/3のLoopコースを反時計回りに走った。
毎年6月第4週目の土曜日(ゲイ・パレードの前日)に行なわれる恒例の5マイルレース。
このレースは、以前はNYRRの大会の中では比較的参加者が少ないほうだったのだが、最近は他のレースと同様に人気が上昇し、今年は5000人を越えるランナーが出場した。
しかも、前日ニューヨーク州で同性愛者の結婚が正式に合法化されるという歴史的ニュースがあり、そのことがレース前にアナウンスされると、大歓声と割れんばかりの拍手で盛り上がった。世界最大(といわれる)ゲイのランニング・クラブ「Front Runners」のメンバーたちも、ウエディング・ドレス姿で参加したり、背中に「Just Married」という文字を貼っていたり、とお祭りモード全開の雰囲気だった。
さて、レースであるが。
最近の短距離では序盤に突っ込んで2~3マイルから失速する展開が多かったので、今日は最初の1マイルを「捨てマイル」に設定し、わざとゆっくり入ることにした。レースモードに移行するのは2マイル目からということで、「序奏付きの4マイルレース」というイメージを描きながらスタートしたのである。
しかし、いざスタートしてみると、周りのランナーも全力で走っているので、こちらもあまりのんびりペースというわけにはいかない。当初は8割程度の力で勝負・・・と思っていたものの、息が上がらない程度のスピードを維持しながら、下り坂はリラックス、ノースヒルの上りでは少しピッチを上げて頑張る、という展開で最初の1マイルの表示を通過した。
-01mile 8分12秒
8分を少し越えるくらいが理想と考えていたので、上等の滑り出し。ここからレースが始まると考え、少しづつペースアップしていけばいい。
ということで、以下2マイル目以降のラップ。
-02mile 8分04秒(16分16秒)
-03mile 7分36秒(23分52秒)
-04mile 7分52秒(30分44秒)・・・猫坂上り
-05mile 7分23秒
Finish Time 39分07秒(7:50/mile)
後半から日差しが強くなるとともに息苦しさも増してきたので、無理にPUSHすることなく、全力疾走の一歩手前に踏みとどまって走ったのだが、それでも最後の1マイルは思っていたより追い込むことができた。やはり最初の「捨てマイル」が生きたのだろう。夏場は、このくらいのペース配分がちょうどいいかもしれない。
ゴール後は、例年のように、このレース名物の虹色のアイスキャンデーがふるまわれた。
★おそらく、アメリカでなければ見られないような光景・・・
★ゴール後に集まったNYC近辺のラン仲間たち。かなり多いように見えるが、これでもごく一部。
6月5日(日曜日)、リトルフェリーの町内で史上初めて行なわれた5kmレースに参加。
知名度も全くない第1回目のレースで、はたしてどれだけの動員力があるのか、蓋を開けてみるまで全く見当がつかなかったのだが、会場(自宅から徒歩5分のWillow Lake Park)に行くと、意外に多くのランナーが集まっていた。おそらく200~300人の規模だろうか。人気レースのテタボロー空港ほどではないが、着ているユニフォームなどを見ると、それなりのレベルのランナーも多く参加していることがわかる。
(*あとでリザルトを見ると、なんと449名ものランナーが完走・完歩していた。)
ちなみにレース名となっているMatt Fentonは、2006年にイラクでのコンバット活動中に戦死した地元リトルフェリー出身の軍曹(亨年24)。今回のレースは彼のメモリアルとして企画され、遺族の人たちもレースに参加していた。
午前9時、Matt Fenton軍曹のメモリアル・セレモニーに続き、レースがスタート。いつも「おはようラン」で走っているメインストリートを逆方向に進む形で、右手に消防署、左手に教会のチャペル、と見慣れた建物の前を通過し、やがて壮麗なるミナコ王国の宮殿も見えてきた。
メインストリートを左に折れてしばらく行くと1マイルのデジタル時計。7分26秒で通過する。
だいたい7分30秒前後を目安にしていたので、ここまではいいペース。中盤から徐々に加速すべく2マイル目に向かった。
途中で初老のランナーが追い抜いていく。もしかしたら同年代のライバルか? と思いつつ、ここはオーバーペースになるのを避けて、ひとまず先に行かせる。それよりも褐色の肌が目をひくラテン系の女性ランナーがちょうど手頃のペースと思われるスピードで走っていたので、しばらくは彼女の後方についていった。
やがて2マイルの時計。7分51秒。
あれ? と思った。7分30秒以内をキープしていると思ったのに、かなり遅い。
距離表示がずれていたのだろうか? いや、前日にも地図上で確認しているので、表示の位置に狂いはないはず、というのがわかる。
ここまで全力で走っているつもりだったが、3マイル目は挽回を期してさらに気合を入れる。ラテン系の女性ランナーを追い抜き、さらに前を行く4~5人の集団も捕える。体感速度を信じる限りでは、7分台前半のスピードは出しているはずなのだが…
3マイル目の時計。7分47秒。
伸びない。なんでこんなに時間がかかるのか。
ゴールゲイトが見えてからの最後の直線も渾身の力で飛ばす。スタートからゴールまで、一瞬たりとも気を抜いていない。自分としては精一杯の全力疾走でゴールに飛び込んだのだが…
Finish Time 23分47秒(7:39/mile)。
自己ベストから1分以上遅れ、目標最低ラインの22分台にも届かなかった。
それでも貼り出されたリザルトを見ると、年代別4位。
賞品をもらえるのは3位までなので、惜しいといえば惜しいのだが、3位とは30秒くらい差があったので、すんなりあきらめもついた。
コースはフラット、気候も思ったより涼しく、練習の疲れもなく、体調は万全…とコンディション面でのマイナス要素はほとんどなかった。それでもタイムが伸びないというのは、もう「加齢の影響」しか考えられない。結局は、それが今後の人生最大の強敵になっていくのだ。
第1回目の大会ながら、運営は予想以上に素晴らしかった。ぜひ来年以降も、第2回、第3回と継続していくことを切に願わずにはいられない。
★スタート会場には思いがけず多くのランナーが集まっていた。リザルトを見ると、女性の参加者のほうが多い(男性219人、女性230人)。ただし、日本の「美ジョガー」とは、だいぶ趣を異にしている。
★赤いテープが貼ってあるところがスタート地点。年齢制限なし。参加者最低年齢は4歳!
★旗を先頭に集団でゴールするポリス・アカデミーの選手たち。体格もさることながら、団結力がすごい。
★参加賞のハイテクシャツとゼッケン。
★レースの開催を知らせる立て看板。入念な準備が実り、町の歴史に残る大会となった。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。
5月30日(月曜日)、ニュージャージー州の街Ridgewoodで開催された「リッジウッド・ラン(Ridgewood Run)」に参加する。
伝説のランナーFred d'Eliaの名を冠したこの大会は、今年36回目の歴史を数え、5km、10km、エリートマイルなどの部門を合わせると2500人を超えるランナーが出場する。毎年メモリアルデーの祝日に行なわれるということもあり、家族連れでの参加も多い。ローカルレースとしては、かなり大きな規模を誇る大会だ。
今年は10kmの部に出場。実は5kmのほうが年代別で上位に行ける可能性があるのだが、翌週も地元で5kmレースがあるし、この機会にフラットな10kmでどれだけのタイムを出せるか確かめてみたいという思いがあった。が、それを実行するには、天候面でのコンディションが今ひとつだったかもしれない。
この日は朝6時過ぎからサンダーストームに見舞われ、8時40分のスタート直前まで雨が降り続いていた。そのせいか、気温は多少下がったものの、ものすごい湿気で、走る前からすでに汗びっしょりという有様。これではちょっと満足なパフォーマンスは期待できそうもないという感じだった。
それでも当初の予定通り、無謀かもしれないとはわかっていたが、行けるところまで突っ込んでみるという戦法をそのまま採用することにした。
01mile 7分27秒 (最前列の近くに並んでいたため、周囲のランナーに煽られて思い切り飛ばす)
02mile 7分35秒 (ペースを保とうとするが、今一つ体の切れがない感じ)
03mile 7分56秒 (案の定、落ちてきた)
04mile 8分38秒 (上りでもないのにバテバテ。早くも完走狙いに切り替えか?)
05mile 8分26秒 (やや上り坂。これ以上落ちないように気合を入れ直す)
06mile 7分43秒 (下り勾配で起死回生の加速。例によって、最後はストロングフィニッシュ)
Finish Time 49分17秒(7:56/mile)。
どうにか最低ラインを死守。46分台に復帰できれば理想的だったものの、47-49分台なら許容範囲と思っていたので、まぁどうにか形になったかな、という感じのレースだった。
予想通り、比較的フラットに近いコースだったが、展開そのものは起伏の多いセントラルパークの10kmと大差なかった。やはり得意ではない種目なのだろう。コンフィデンス・レベル(自信のレベル)を保つために、当面10kmは封印して、5kmとハーフマラソンで自己ベストを狙うことにしたい。
そしてなんと、この日は10kmレース終了後、日本人初の「夫婦でアメリカ50州マラソン制覇」を達成したお雪さん&内之助さんご夫妻に久しぶりに遭遇した。お二人はそろって5kmの部に参加。あとでリザルトを見ると、お雪さんは年代別2位に入賞していた。
★10kmのゴール手前、最後の直線コースを走るランナーたち。
★地元のランニング・クラブ「North Jersey Masters」による運営も手慣れたもの。
★地元在住の日本人による震災チャリティーのテントも出ていた。
★久しぶりにお会いしたお雪さん&内之助さんご夫妻と、おそろいの「Oリング」のポーズで。
ブログ・ランキングに参加しています。
クリックすると順位が上がっていきます。