375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

マラソン大会予定

◆2015年1月18日 HOUSTON MARATHON(TX州=2年連続2回目) ◆2015年4月20日 119TH BOSTON MARATHON(MA州=3年連続3回目) ◆2015年10月4日 TWIN CITIES MARATHON(MN州=初出場/米国26州目)

【大会レポート】ロックンロール・ラスヴェガスマラソン(レース編)

2010年12月10日 | 大会レポート 2010



12月5日(日曜日)、今年最後の大会、ロックンロール・ラスヴェガスマラソンに参加する。

ロックンロールシリーズの大会を走るのは、今回で4つ目。フルマラソンではナッシュヴィル(2007年)、アリゾナ(2009年)、シアトル(2010年)を走っており、ハーフではフィラデルフィア(2010年+フィラデルフィア・ディスタンス・ランという名前だった2006、2007年)を走っている。付け加えるなら、ロックンロールになる前のシカゴ・ディスタンス・クラシック(2007年)も走っているので、何かと縁のあるシリーズということになる。

ロックンロールシリーズはその名の通りマラソンとライヴ音楽の融合を売り物にしているので、1マイルごとのバンドサイトを任されるアーティストはそれなりに質が高く、レース後のヘッドライナーコンサートに出演するアーティストはお客を呼べる知名度の高い人が出てくる。

今回のヘッドライナーコンサートはPOISONのヴォーカル、ブレット・マイケルズ。かなり以前から宣伝されていたので、ブレット目当てで参加したランナーも多かったらしく、そのステージはかつて見たことがないほどの盛り上がりを見せていた。そしてレース前のアメリカ国歌斉唱には、なんとシェールが登場。こちらは事前にアナウンスされていなかったので、完全なサプライズとなり、会場はどよめきに包まれた。まさにエンターテイメントの本場ラスヴェガスにふさわしい大物アーティストの競演。これならエントリー費用が高くなるのも無理はないだろう。

当日の朝は5℃前後の肌寒い絶好のコンディション。午前7時、ストリップ最南端に位置するリゾート、マンダレイ・ベイをスタートし、まずはダウンタウンへの片道6マイルのコースを北上した。

01mile 8分10秒
02mile 8分32秒(16分42秒)
03mile 8分13秒(24分55秒)
04mile 8分08秒(33分03秒)
05mile 8分15秒(41分18秒)
06mile 8分15秒(49分33秒)

ストリップ沿いの巨大リゾート群を眺めながら走る気分は、まさに圧巻。巨大なライオンが目印のMGMグランドで1マイル、1940年代にマフィアが巨費を投じて建設したことで知られるフラミンゴで2マイル、贅沢を絵に描いたような高級リゾート、ウィン・ラスヴェガスで3マイル、と地図も頭に入っている。やや下り勾配なので、飛ばしすぎないようにマイル8分15秒前後に調整して走った。ややさびれた雰囲気のサハラを通過するあたりが4マイル。ここからは南国情緒あるれるヤシの木立ちが幅を利かせるようになる。やがてダウンタウンに到達して6マイル。昔のラスヴェガスの雰囲気が今に残る魅力的なエリアだ。

07mile 8分09秒(57分42秒)
08mile 8分17秒(1時間05分59秒)
09mile 8分14秒(1時間14分13秒)
10mile 8分27秒(1時間22分40秒)
11mile 8分27秒(1時間31分07秒)
12mile 8分27秒(1時間39分34秒)
13mile 8分38秒(1時間48分12秒)

ダウンタウンの中心地フリーモント通りのアーケードの入口を通過し、今度は南方向への折り返しコースとなる。いったんストリップウエストに迂回してから8.5マイルあたりで再びラスヴェガス・ブールバードに合流。ここからしばらくは反対方向のダウンタウンに向かっていくランナーがすれ違っていくのを左手に見ながらの展開になる。

10マイル過ぎで、突然ものすごい爆発音が聞こえる。ミラージュの火山噴火のアトラクションだった。通常は暗くなってから行なわれるものだが、マラソンの日に関してはランナーへの景気づけのために特別に日中でも火山を噴火させてくれるらしい。

このあたりから、やや上り勾配になってきたこともあって、ペースが8分30秒近くまで落ちてきた。できればハーフまで8分15秒前後を維持し、前半を1時間47分台でまとめることができれば理想的なのだが。それでも決して悪くないペースで、想定より2分ほど遅い1時間49分09秒で中間地点を通過した。

14mile 8分49秒(1時間57分01秒)
15mile 8分27秒(2時間05分28秒)
16mile 8分42秒(2時間14分10秒)
17mile 8分57秒(2時間23分07秒)
18mile 7分58秒(2時間31分05秒)
19mile 8分16秒(2時間39分21秒)
20mile 8分38秒(2時間47分59秒)

ハーフのランナーはそのまま出発地点のマンダレイ・ベイに戻ってゴールとなるが、フルのランナーはひとつ手前のリゾート、ルクソールの南側を回って、そのまま西方向の郊外へ追い出される形となる。ここからが正念場。13マイル前後で最初の橋越え、14マイル付近でもうひとつ橋越えがある。そこからしばらくは平坦な道が続くが、16~17マイルはだらだらした上り。ペースも9分ぎりぎりまで落ち、気がつくと3:40のペーサーがすぐ後ろまで迫っていた。

そこで折り返してからの18マイル目は下り勾配を利用して思い切りスパート。この日最速ラップの7分58秒を計時し、3:40のペーサーを引き離したように思えたのだが…

21mile 8分39秒(2時間56分36秒)
22mile 8分32秒(3時間05分10秒)
23mile 9分24秒(3時間14分34秒)
24mile 9分27秒(3時間24分01秒)
25mile 8分39秒(3時間32分40秒)
26mile 8分54秒(3時間41分34秒)

18マイル、そして19マイル過ぎまでは、ルクソールの黒いピラミッドをめがけて下っていく気持ちのいいコース。このまま一気にゴールまで飛ばしていきたいところだが、そうは問屋がおろさない。真っ直ぐ行きたいのに突然右へ曲がり、また右へ曲がり…とやたらクネクネしたコースに付き合わされる。それでも22マイルまでは8分30秒台のペースを維持し、自己ベストも狙える範囲に踏みとどまっていたが、23マイル目でついに9分台のデッドポイントを迎えてしまった。引き離していたと思った3:40のペーサーが真横に現われ、すーっと追い抜いていく。必死で食いついて行こうとしたがダメだった。差はみるみる広がり、あっという間に手の届かないところに遠ざかってしまった。「今回もやられたか…」つくづく3:40のペーサーは手ごわいと実感する。

それでも25マイル目は下り勾配だったこともあり、8分台まで息を吹き返した。そして最後の橋越えを経て、ようやく待望の大通りに戻ってくる。マンダレイ・ベイの最後の直線コースを全力疾走。大歓声と自分の名前を呼ぶアナウンスの中、ゴールゲイトに到達した。

Finish Time 3時間43分14秒

自己歴代3位。2010年に関してはナイアガラを27秒上回り、年間ベストとなった。

23~24マイルにかけての失速があったものの、前半ハーフ(1時間49分09秒)と後半ハーフ(1時間54分05秒)の落差は4分56秒に押さえており、一応合格圏内と言えるかもしれない。有終の美というほどではないにしろ、一年最後の「締め」としては満足してもいい結果だった。ただ、3:40のペーサーには勝ちたかったという思いも残るので、嬉しさ半分というのが正直なところだろうか。

大会そのものは予想以上に素晴らしかった。実は全米・全世界のマラソン大会を参加ランナーのコメント付きで紹介している「marathonguide.com」での評価はそれほど高いものではなかったので、過度な期待はしていなかったのだが、少なくとも、運営上での問題は見当たらなかった。スタート会場へのアクセスも近くのリゾートに宿泊すれば楽だし、コースも後半が多少クセ者であるとはいえ、攻略不能というほどではない。何より大物アーティストの登場でこれだけ盛り上がれば、文句のつけようがないだろう。

エンテメ派としては、ぜひとも押さえておきたい大会のひとつであることは間違いない。


★スタート会場に着いたのは、まだ朝焼けの残る午前6時過ぎ。エルヴィス軍団をはじめとして、なぜか仮装ランナーがたくさん集まっていた。


★スタート30分前になると、すっかり明るくなってきた。南国ムード満点の大型リゾート、マンダレイ・ベイの壁面が黄金色に輝き出す。


★アメリカ国歌斉唱で登場したのは、なんと大物歌手のシェール(「VEGAS」の「S」の字の上にいる)。会場はどよめきに包まれ、歌い終わるとひときわ大きな歓声が湧きあがった。


★ゴールに向かうエルヴィス・コスチュームのカップル。


★女性ロックスターも快走。


★フォーマルウェアで走るカップル。


★同じNJ州から参加のアヤ姫&カール王子と記念の一枚。


★エルヴィス軍団に対抗する美ジョガー風ロックンローラーということで、ブラック&ホワイトで決めた。


★レース後のヘッドライナー・コンサートにはブレット・マイケルズが出演。


★熱唱する白いカウボーイハットのブレット・マイケルズ。最後まで手拍子と歓声が鳴りやまない。


★フランク・ショーターのメッセージ入りゼッケンと、トランプ型の完走メダル。

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【大会レポート】ロックンロール・ラスヴェガスマラソン(EXPO編)

2010年12月08日 | 大会レポート 2010

12月4日(土曜日)、ニューアーク空港午前7時発の飛行機でラスヴェガスのマッカラン国際空港へ。到着したのは午前9時半なので飛行時間はわずか2時間半・・・ではなく、実際は3時間の時差があるので5時間半のフライトだった。

到着ゲートでは、早くもスロットマシンの行列がお目見え。飛行機から降りると同時にギャンブルを楽しめるというのも、一獲千金の街ラスヴェガスならでは。

グレイラインのシャトルバンで宿泊ホテルのルクソールへ。部屋はEAST TOWERの11階。古代エジプトを再現したロビーの豪華さに比べると部屋はいたってシンプルで、ある程度のランクのホテルなら置いてあるはずのコーヒーメーカーすらない。コーヒーはロビーのスターバックスで買え、ということなのだろう。このあたり、ビジネス上の協力関係がうまくできている。

カジノの奥にあるカフェで腹ごしらえをしてから、さっそく今回のEXPO会場、SANDS CONVENTION CENTERに向かった。


★カーニバル風のレトロなサインが際立つ、BROOKSのオフィシャルグッズ・コーナー。


★原始人やわけのわからない奇怪な生き物がゼッケンをつけて走る。


★ふと大きな歓声が聞こえたと思ったら、どこからともなくエルヴィスの一団が登場。


★チーム・エルヴィス勢揃い。レース当日もこの衣装で駆け抜ける。


★仮設ステージでは往年の名ランナー、フランク・ショーターも登場。


★ファンが差し出したゼッケンにサインするショーター。気さくな雰囲気に見えるが、膨大な数のファンの要求に応じるのは大変そう。


★そして歴史的な2ショットも実現。福岡国際マラソン4連覇、ミュンヘン五輪金メダル、モントルオール五輪銀メダルの快走は、いずれもリアルタイムでTV観戦したものだった。


★おみやげのテクニカルTシャツ。ギターの形をあしらったデザインがカッコいい。

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【大会レポート】Saddle River Run 15K (@Ridgewood, NJ)

2010年11月24日 | 大会レポート 2010


11月21日(日曜日)、NJ州バーゲンカウンティの街Ridgewoodで開催された15kmレースに2年連続で参加する。昨年は温暖だったが今年は2~3℃と肌寒い。会場に着いてもなかなかジャケットを脱げず、スタート直前まで主催者側が用意した屋外ストーブにあたってぬくぬくと過ごす。
それでも「あと10分でスタートですよー」とボランティアの人にうながされると、ぞろぞろとスタート地点へ。
いかにもローカルレースらしい、のんびりした雰囲気。

コースは野性のカモが多く生息するWild Duck Pondを1周し、Saddle River County Parkのバイクパスをあちらこちら折り返しながら走るという設定。橋越えを含むローリングヒルが数ヶ所ある以外は比較的平坦でタイムも狙える。今回の参加者は209名だったが、地元のランニングクラブ「North Jersey Masters」のメインレースの一つになっており、意外にレベルが高かった。

以下、マイルごとのラップタイム。15kmは9.3マイルに相当する。

01mile 7分57秒
02mile 7分51秒(15分48秒)
03mile 7分52秒(23分40秒)
04mile 7分48秒(31分28秒)
05mile 7分50秒(39分18秒)
06mile 7分57秒(47分15秒)
07mile 7分49秒(55分04秒)
08mile 8分04秒(1時間03分08秒)
09mile 7分35秒(1時間10分43秒)

マイル8分以内を目安にしていたので、ほぼ想定通りの展開。上りは一気に駆け上がり、下りはリラックスして走ることでアクセントを付け、腕ふりは大振りにならないようにコンパクトにまとめ、追い抜けそうなランナーは積極的に抜いていくことを意識して走った。

Finish Time 1時間13分09秒(7:50/mile)

15kmレースとしては2007年12月のNYRR Hot Chocolate(1:11:48)に次ぐセカンドベスト。
年代別8位だった。(賞品がもらえるのは3位まで)

途中12歳の女の子(小学生?)に追い抜かれたが、当然彼女はエイジ1位で表彰されていた。
マラソンブームもそろそろこんな若年層も巻き込むようになったのだろうか。

そしてレースから帰宅後、夕方5時近くになって、あのサルさるマンYoshiさんから携帯に電話。当初の予定よりも早くミナコ宅の駐車場に着いたということで、Yoshiさん+同乗していたMiho姫と一緒に、マンハッタンまでバスで出向き、同じ日に行なわれたフィラデルフィアマラソンの打ち上げに便乗することとなった。

打ち上げには他にかなぶん姫、まっく王子、はるたぱぱも参加。
お馴染みの店で楽しく盛り上がった。



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【大会レポート】第41回ニューヨークシティマラソン(レース編)

2010年11月12日 | 大会レポート 2010



11月7日(日曜日)、7年連続7回目のニューヨークシティマラソンに参加する。
2004年の同じ日に、同じ大会を初マラソンとして完走してから7年目。この間どれだけ自分が成長したか、を原点に戻って確認できる機会が今年もやってきた。毎年欠かさずに参加している唯一の大会。過去の自分に勝つことが、毎回の目標となる。

昨年、6回目の出場では、初めて過去の自分に勝つことができなかった。前年のタイムを下回った。全力を出し切ったのであればそれでもよかったが、やや不完全燃焼気味だったので、今回はエントリーする段階から、いくつかの戦略を考えていた。

第1の戦略は、確実に「WAVE 1」で走れるように、完走予想タイムを高目に設定して申し込むこと。「WAVE 2」だった昨年は、混雑でうまく走れなかった箇所があり、特に8マイルの合流地点を過ぎたところでかなりのタイムロスがあったので、今年はスムーズに走れるように好位置を確保するのが狙い。結果はWAVE 1のコラル10。まさに思惑通りだった。

第2の戦略は、仮装による応援効果でアドバンテージを得ること。派手で目立つだけではなく、あくまで「走りやすさ」を主眼としたコスチュームというテーマで5月のNJマラソンの頃から模索していたが、最近になって、ようやく「これは!」と思えるスタイルが確立してきた。

本番に至るまでの練習も、4週間前にシカゴ、2週間前にナイアガラでフルを走ったことで、距離面での不安は解消。当日の気候も低温で快晴。あらゆる面で絶好のコンディションに恵まれ、レースをスタートすることができた。

以下、マイルごとのラップ。

01mile 9分03秒(09分03秒)・・・ヴェラザノ橋上り
02mile 7分56秒(16分59秒)・・・ヴェラザノ橋下り
03mile 8分24秒(25分23秒)
04mile 8分30秒(33分53秒)
05mile 8分30秒(42分23秒)
06mile 8分28秒(50分51秒)
07mile 8分26秒(59分17秒)
08mile 8分32秒(1時間07分49秒)

まずはヴェラザノ橋の上り。昨年は風が強く、帽子が吹き飛ばされそうになったが、今年はそれを上回る強風。しかし今回は帽子ではなく、飛ばされる心配のないネコ耳付きサンバイザーなので、風を気にすることなく走れた。橋の上りと下りを合わせて、ほぼ17分。予定通りの立ちあがりだ。

ニューヨークシティマラソンでは、8マイルの合流地点(ブルー、オレンジ、グリーンの各グループが一緒になる)までを序盤戦ととらえているが、ここまではスタート時と同じようにマイル8分20~30秒台のペースを維持する。4マイル過ぎからはメキシコ、ペルーなど中南米系の多い地域になり、あちこちで「Hello Kitty, Come Here!」という黄色い声援が聞こえてくる。「Come Here!」といわれてもあまりゆっくりすることもできないので、手を振ったりガッツポーズをしたりしてギャラリーのお相手をしていく。

09mile 8分41秒(1時間16分30秒)
10mile 8分15秒(1時間24分45秒)
11mile 8分43秒(1時間33分28秒)
12mile 8分31秒(1時間41分59秒)
13mile 8分39秒(1時間50分38秒)

8マイルの合流地点以降は、クリントンヒルのやや狭い道からユダヤ人居住地区のウィリアムズバーグを通過し、ポーランド系の多いグリーンポイントに至るまでの第2クウォーターとなる。ここも起伏が多いので、下りで飛ばし過ぎてしまうとけっこう脚に来る。本当ならマイル8分15秒前後が理想と思いつつ、なかなかそこまでのスピードには乗り切れないまま中間地点が近づいてくる。

14mile 8分44秒(1時間59分22分)
15mile 8分56秒(2時間08分18秒)・・・クイーンズボロ橋上り
16mile 8分47秒(2時間17分05秒)・・・クイーンズボロ橋下り
17mile 8分30秒(2時間25分35秒)
18mile 8分34秒(2時間34分09秒)
19mile 8分34秒(2時間42分43秒)
20mile 8分46秒(2時間51分29秒)

プラスキ橋の中間地点は1時間51分36秒で通過。このままイーヴンで行っても自己ベスト更新は厳しい。それならば、ということで、ここからは最低限この大会のコースレコードを上回ることに狙いを定めていく。

14マイル過ぎでは青い幟が目印のH社の声援に応え、後半最初の難所クイーンズボロ橋へ。昨年までは、上りは体力の温存を意識してペースを落としていたが、今年はあえてインテンポで駆け上る。逆に下りは「上りで使った筋肉を休ませる」ことをイメージしながらリラックスして駆け下りていく。その結果、1番街の17~18マイルではフレッシュな脚に戻り、いつもはエネルギーが切れてくる19~20マイルも比較的余裕を持って乗り切ることができた。

マンハッタンからブロンクスに渡るマディソンアヴェニュー橋は、昨年までは足場の良くないカーペットが敷かれていたが、今年は改装工事の結果、ずいぶんと走りやすくなった。

21mile 8分40秒(3時間00分09秒)
22mile 8分39秒(3時間08分48秒)
23mile 8分27秒(3時間17分15秒)
24mile 9分08秒(3時間26分23秒)・・・5番街最後の上り
25mile 8分40秒(3時間35分03秒)
26mile 8分45秒(3時間43分47秒)

21マイル、22マイルと距離が進んでも、不思議と疲れが少ない。なんとなく、今までと一味違うミナコ。やはり2週間インターバルでフルを走ったことが、スタミナアップに役立っているようだ。和太鼓の応援を通過し、ウィリスアヴェニュー橋を渡ってハーレムに突入すると、逆にペースアップ。23マイルを過ぎて、5番街最後の上りにさしかかる。さすがにここはキツいが、それでも例年よりずっとうまく走れている。セントラルパークに突入してからは再びマイル8分台に。仮設スタンドの大歓声の中、最後のスパートをかけて67丁目のゴールゲイトに飛び込んだ。

Finish Time 3時間45分39秒

2008年(3時間47分22秒)を上回る、NYCベストを達成!

前半はそれほどスピードが出なかったが、そのかわり後半になってもそれほど失速せず、前半ハーフと後半ハーフのタイム差が2分27秒とほぼイーヴンな展開。いつもは疲労が増してくる35km過ぎも、マラソン特有の生きるか死ぬかの苦しさをあまり感じることなく走れたのは大きな自信になった。

「フルはフルをもって制す」

新たな格言にたどり着くことのできた一日だった。


★ゴール後、荷物をピックアップした後、NYCマラソン中毒患者の面々と記念撮影。WAVE 1でなければ、こういう人たちとも出会えない。


★ランナーズ誌でお馴染みの福田六花先生も完走。そういえば2008年の東京マラソンでもゴール後にお見かけしていた。


★自己ベストを達成したTomoko姫、そしてミシガンの韋駄天ランナー、いっちいさんとのショット。

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【大会レポート】第41回ニューヨークシティマラソン(前日イベント編)

2010年11月10日 | 大会レポート 2010


11月6日(土曜日)午前9時、ニューヨークシティマラソンの前日に行なわれる恒例イベント「インターナショナル・フレンドシップ・ラン」がスタート。世界100ヶ国を超える国々からやってきたランナーたちが国連本部から42丁目→6番街→セントラルパークにかけての約4kmのコースをジョギングしていく。
その光景は、まさにインターナショナル。
これだけ国際色豊かなイベントができるのは、やはりニューヨークをおいて他にはないだろう。


★カンガルーの風船をかかげて走るオーストラリアのランナーたち。


★そして今年も、日本を代表してやってきた寿司レンジャー。


★よく見ると新顔もちらほら。なんと今回は総勢28名の大部隊なのだ。


★集合写真も全員は入りきれない。ちなみに今回の寿司ネタを列挙すると・・・

えび、あなご、数の子、うに、ネギトロ手巻き、はまち、たまご、こはだ、烏賊、あじ、さば、赤貝、いくら、まぐろ、カリフォルニアロール、トロ、鉄火巻、きゅうり、タコ、伊勢えび、大葉とかいわれ巻き、真鯛、わさび、しょうゆ、等々。


★セントラルパークのゴールで、なんとJOGLISでお馴染みの浅利そのみさんと遭遇。
記念の2ショットを撮ってもらった。

(レース編に続く)

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【大会レポート】Poland Spring Marathon Kickoff (5M)

2010年11月04日 | 大会レポート 2010


10月31日(日曜日)、ニューヨークシティマラソン1週間前に行なわれる恒例のPoland Spring Marathon Kickoff 5mileレースを走る。
本番のマラソンと同じく、セントラルパークの西67丁目がゴール。
今年はハロウィ~ン当日ということで、いつもより仮装ランナーが目立った。

1mile 8分08秒
2mile 8分02秒(16分10秒)
3mile 8分29秒(24分39秒)
4mile 8分14秒(32分53秒)
5mile 7分40秒(40分33秒)

短距離レースというよりは、フルマラソンの最初の5マイルという感じで軽く流す。
最後の1マイルだけは、スタンドを埋める大観衆をイメージして全力疾走。
先週ナイアガラでフルを走ったばかりなので、あくまで体力温存を前提にした刺激走・・・ということで。

レース後は、お馴染みの仲間たちが集合。
7日後のマラソン本番に向けて、健闘を誓い合った。

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【大会レポート】ナイアガラフォールズ国際マラソン 2010

2010年10月27日 | 大会レポート 2010


10月24日(日曜日)に開催されたナイアガラフォールズ国際マラソンに参加する。

本命シカゴマラソンの2週間後。しかも、この2週間後にはニューヨークシティマラソンを控えていたため、当初はハーフの部でエントリーしていた。しかしシカゴが思わぬ暑さで今ひとつ不完全燃焼に終わったため、ナイアガラを急遽フルに変更。土壇場でのボストンクウォリファイ達成に狙いを定めることになった。

ここまではリベンジの気持ち満々だったが、なんと2011年のボストンマラソンはエントリー開始の18日午後5時に定員に達して締め切り。この瞬間「なにがなんでもBQ」の意気込みは消え去り、純粋に自己ベストを目指そうということで、当日を迎えたのである。

レース前日夕方に雨が降り、当日も曇り基調の涼しい気候、コースは平坦、と好条件が揃った。

スタートはNY州バッファロー。当日朝はシャトルバスでクラウンプラザホテルを出発。アメリカ国境のレインボーブリッジにさしかかるところで税関審査がある。それをすべてのランナーがクリアしたところで一路スタート地点へ。パスポート類はスタート前に荷物と一緒に輸送バスに預けることになっており、レース中に携帯する必要はない。

スタート前に特別ゲストランナー、猫ひろしが念入りにウォーミングアップしているのを発見。その他、このレースには日本からのツアー客が50以上参加しており、北米の大会としては日本人ランナーの比重がかなり高い(欧米人を含めたフルの全参加者は1067人)。

さて、例によってマイルごとのラップ(表示を見落としている箇所は推定値)。

01mile 8分04秒
02mile 8分34秒(16分38秒)
03mile 8分34秒(25分12秒)
04mile 8分29秒(33分41秒)
05mile 8分21秒(42分02秒)
06mile 8分21秒(50分23秒)

スタート直後は一緒に参加していたラン仲間、らっきさんのすぐ後ろについて8分04秒。このままついていくことも考えたが、今ひとつ体が重く感じたので無理をせずにいったん8分30秒前後までペースを落とす。調子が出てきたら、徐々に上げていこうという狙い。カナダの国境を越えるPeace Bridge(5マイル)前後では写真を撮りながら走っている日本の女性ランナーと抜きつ抜かれつの並走。観光気分のランナーに負けるわけにはいかないと思い、少しスピードを上げようとするが、まだ体が重い。

07mile 8分14秒(58分37秒)
08mile 8分02秒(1時間06分39秒)
09mile 8分01秒(1時間14分40秒)
10mile 8分21秒(1時間23分01秒)
11mile 8分14秒(1時間31分15秒)
12mile 8分21秒(1時間39分36秒)
13mile 8分40秒(1時間48分16秒)

7マイルあたりでようやく本来のスピードが出てきて8分14秒。やはりこのくらいのペースは維持したい。8マイル、9マイルは最も調子のよかった区間。ナイアガラリバー沿いの美しい紅葉を楽しみながら、快適に走れた。10マイルあたりでいったん引き離されていた3時間40分のペーサーに追いつく。しばらくこのペーサーについていったが、今一つ伸びてこない。どうも思っていたほど当てにならないような気がしたので、13マイルを過ぎてからは単独で行くことにする。

14mile 8分18秒(1時間56分34秒)
15mile 8分34秒(2時間05分08秒)
16mile 8分29秒(2時間13分37秒)
17mile 8分27秒(2時間22分04秒)
18mile 8分12秒(2時間30分16秒)
19mile 8分44秒(2時間39分00秒)
20mile 8分42秒(2時間47分42秒)

ハーフ通過は1時間49分06秒でひとまず想定の範囲内。47分台なら理想と思っていたが、まだまだ巻き返せるはず、と思いできるだけイーブンペースを維持するように粘る。正念場の18マイルでは敢えてピッチを上げて8分12秒と健闘。ただしそれ以降は徐々に苦しくなり、8分40秒台に落ちた。それでも先日のシカゴの比ではない。マイルごとの仮装応援部隊を楽しみながら、終盤での勝負に望みをつないだ。

21mile 8分50秒(2時間56分32秒)
22mile 8分53秒(3時間05分25秒)
23mile 9分13秒(3時間14分38秒)
24mile 9分24秒(3時間24分02秒)
25mile 9分18秒(3時間33分20秒)
26mile 9分00秒くらい(3時間42分20秒)

22マイルまではどうにか8分台に踏みとどまったが、23マイル(35km過ぎ)はいつもの通りデッドポイントで、ついに9分台に落ちてしまう。これは脚力の限界で仕方がない。あとはできるだけ失速しないように懸命に粘るのみ。幸い下り基調だったので極端な失速は免れ、一歩一歩ゴールに近づいていく。25マイルを過ぎると、いよいよ滝の轟音が聞こえる。そして木陰の合間から、虹のかかったナイアガラの滝の光景が… 途中11マイルあたりから小雨が降り、20マイル過ぎは晴れ間が出るという気候だったが、ちょうどゴールのタイミングで虹を見ることができたのは、まさに天の配剤というか、感動的な光景だった。そして、最後の大歓声をあびてゴール。

Finish Time 3時間43分41秒

2009年シカゴ(3:41:36)、同年フィラデルフィア(3:42:02)に次ぐ自己歴代3位。
2010年に関してはシーズンベスト。
そして2007年のトロントウォーターフロント(3:52:27)を上回るカナダベストを達成した。

初の2週間インターバルでフルに挑戦したわりには、上出来だったのではないだろうか。
もしかしたら近い将来、2週連続フルが可能かもしれない、という自信になった。

レース後は全員3時間台で完走したJogNote仲間(Yoshiさん、まっくさん、らっきさん、かめさん、きゆさん)と滝をバックに記念撮影。その後、らっきさんと一緒にこの日が最終日の霧の乙女号を楽しみ、夜はハードロックカフェで打ち上げ(カナダビール2本)。2次会の日本食レストランでは、同じレストランに居合わせた猫ひろしと記念撮影(カクテル2杯)。さらに3次会と称してワインで乾杯…ということで飲みのほうでも好調な一日だった。

次回、カナダ遠征第5弾は、2011年5月のバンクーバーマラソンに決定???
JogNote北米ネットワークの活動がますます活発になってきた。


★スカイロンタワーの2階で行なわれたEXPO。フルのランナーはゼッケンを受け取る前に、入口で税関審査を受ける。アメリカ永住者の場合は、パスポートと永住権カードを見せるのみ。


★決して大きいEXPOではなかったが、カナダ独自のブランドが店を出していて楽しめる。こちらは「robena.ca」。おしゃれでカラフルなウェアをたくさん取り揃えている。


★日本食レストランで前夜祭を行なう。まずはカナダビールで乾杯。


★当日朝、バッファローのスタートエリアにて。


★途中で一緒に走った3時間40分のペーサー。一度バテたかに見えたが、20マイル過ぎで猛然とダッシュ。おそらくは帳尻合わせに成功する。


★ゴール後、ナイアガラの滝(カナダ滝)をバックに。


★虹のかかったナイアガラ。ドラマチックな幕切れにふさわしい、天の演出だった。


★らっきさんと、この日が今年で最後の運行となる「霧の乙女号(THE MAID OF THE MIST)」に乗る。


★夜の打ち上げ。同じレストランに居合わせた猫ひろしと記念の1枚。

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【大会レポート】第33回シカゴマラソン(レース編)

2010年10月17日 | 大会レポート 2010



10月10日(日曜日)、2年連続でシカゴマラソンのスタートラインに立つ。

昨年は3時間41分36秒の自己ベストを達成。涼しい天候にも恵まれ、高速コースの醍醐味を十分に堪能することができた。

今年は昨年以上に仕上がりが良く、当然それ以上のタイムを期待していたので、もちろん一発狙い。気温が上がることが予想されてはいたものの、どっちみち、ふつうに走っていたのではBQには届かないので、暑かろうが寒かろうが最初から思い切り飛ばすことに決めていた。

01mile 8分14秒
02mile 8分04秒(16分18秒)
03mile 8分15秒(24分33秒)
04mile 8分03秒(32分36秒)
05mile 7分58秒(40分34秒)

最初のチェックポイント5マイルまでの序盤戦。グラントパークをスタートして北に向かい、Grand Ave.を西に折れ、State St.を南に下り、Jackson Blvd.を経てLaSalle St.を北へ上っていくループ内のコースは、沿道の大歓声で否が応でも気分が高揚していく。リンカーンパークの5マイル目でついに8分を切るラップに到達。ここまではマイル8分15秒を最低ラインに考えていたので上々の滑り出しだ。想定の41分台より少し速いペースで5マイルを通過したが、調子も良かったのでこのまま押し通すことにする。

06mile 7分57秒(48分31秒)
07mile 7分55秒(56分26秒)
08mile 8分05秒(1時間04分31秒)
09mile 8分01秒(1時間12分32秒)
10mile 7分55秒(1時間20分27秒)
11mile 7分56秒(1時間28分23秒)
12mile 8分05秒(1時間36分28秒)
13mile 8分15秒(1時間44分43秒)

6マイル過ぎのレークビュー地区も8分前後のラップで通過。やや飛ばし過ぎのような気もしたが、行けるところまで行ってしまいたいという意識を抑えることができず、あえてブレーキはかけなかった。再びループ地区に突入し、シアーズタワーを通り過ぎた中間地点は自己最速の1時間45分36秒。想定よりも2分速い。これがハーフマラソンだったとしても自己歴代8位に相当する好タイム。もし昨年並みの涼しさだったとしたら、このまま3時間30分台でゴールして自己ベストはもちろん、めでたくBQ達成というイメージだった。そんなイメージ(夢)を体験することができたのが、今回最大の収穫だったかもしれない。

14mile 8分10秒(1時間52分53秒)
15mile 8分23秒(2時間01分16秒)
16mile 8分43秒(2時間09分59秒)
17mile 9分02秒(2時間19分01秒)
18mile 9分36秒(2時間28分37秒)
19mile 9分50秒(2時間38分27秒)
20mile 9分55秒(2時間48分22秒)

疲れの兆候は13マイルあたりからあった。しかしそれがタイムに反映されて来たのは15マイル目。それでも8分20秒台なので遅すぎることはなかったが、実際にはガクッとエネルギーが落ちたような感覚があった。16マイル以降はどんどんマイル表示が遠くなっていく。要するに脚が動かなくなってきているのだが、一度落ち始めると歯止めが効かない。単なる疲れという以上に、やはり暑さによる体力消耗が大きくなってきたようだ。直射日光の厳しくなった17マイルからは9分台を維持するのが精一杯。覚悟はしていたが、前半やや飛ばし過ぎたかもしれない。昨年は気にならなかったが、15マイル目からしばらくの間は、コースもやや単調に感じられる。

21mile 11分51秒(3時間00分13秒)
22mile 10分03秒(3時間10分16秒)
23mile 11分07秒(3時間21分23秒)
24mile 10分04秒(3時間31分27秒)
25mile 9分57秒(3時間41分24秒)
26mile 10分34秒(3時間51分58秒)

19マイル過ぎから気分が悪くなりかけたので、20マイルの給水所で一時休憩。ジェルなどをゆっくり補給することにする。目の前を3時間40分のペーサーが通過。ここで自己ベスト更新は完全にあきらめた。あとはゴールまで10kmのジョギングをするのみ。実はそれさえキツい。速度を上げようとするとふくらはぎが痙攣しそうになるし、右アキレス腱も痛くなってくるし、プチ貧血症状も襲ってくる。それでも21マイル過ぎのチャイナタウンの大応援で一時復活。23マイル目でまたもや失速するも、コースが北に向かう24マイル目からは持ち直し、最後の直線、そして最後の上り坂を駆け抜けてゴールゲイトへ向かう。目の前は真っ白。これ以上距離が長かったら倒れていたかもしれない。

Finish Time 3時間53分45秒

これだけボロボロの状態になっても、前半の貯金が功を奏してサブ4は確保。
後半の気温は30℃を超えており、65人が病院に搬送されるというサバイバルレースだったが、ラン仲間は全員無事にゴールした。

レース内容はともかく、大会としては最高に楽しむことができた。


★当日の朝、コングレスプラザ・ホテルのロビーにて。コスメル前村さん(左)、Miho姫(右)とともに気合を入れて出発する。


★お馴染みのミニ~ちゃんも参加。なんとベルリンマラソンに続いてサブ3を達成。サルコスで人気のYoshiさんも、悪条件の中で自己ベストの力走。


★ミシガン州からの大軍団も加わり、総勢20名がホテルロビーに集まった。

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【大会レポート】第33回シカゴマラソン(EXPO編)

2010年10月16日 | 大会レポート 2010


2010年10月10日(日曜日)開催のシカゴマラソン。10が三つ並ぶという1000年に一度(?)のゾロ目の日に行なわれるビッグレースの前日、世界最大のコンヴェンションセンターとも言われるマコーミックプレイスでのEXPOに参加する。ヒルトン・シカゴホテル発のシャトルバスに乗って5分。到着したのはお昼時で、ワールドメジャーにふさわしく世界中からのランナーであふれていた。

ゼッケンを受け取った後は、アメリカ各地+日本から集まってきたラン仲間と落ち合って、いわゆる「うどんの会」。といってもうどんが出てくるわけではなく、あくまで景気づけの「一杯」を兼ねた食事会である。

コンヴェンションセンターに隣接するハイアット・リージェンシーホテルのレストランで、まずは第1回目の乾杯。その後再び夕方6時に集まって、今度はヒルトンホテルのレストランで第2回目の乾杯を楽しんだ。この時点で総勢10名以上。翌日の本番に向けて、いよいよテンションが上がってきた。


★会場中央を占めていたのは、今年もNIKEのオフィシャルグッズ売り場。


★アメリカ女性に大人気の「runningskirt.com」の売り場。おしゃれでカラフルなウェアをたくさん取り揃えている。ミナコもここでピンクのハイソックスをゲット。


★巨大な壁の前で何やら大勢のランナーたちが立ち止まっている。
何だろうと思って近づいてみると…


★なんと、そこには今回のシカゴマラソンにエントリーしている全員の名前が刻まれていた。


★10‐10‐10の歴史的な日付のゲートで、飛脚姫(左)、Miho姫(中)と記念撮影。


★ミシガン州から参加のコスメル前村さん(左)、Yoshiさん(右)も美女に写真をせがまれご満悦の様子。


★ハイアットリージェンシーのレストランでは、オバマ大統領ご推奨、シカゴ産の地ビール「Goose Island 312」で乾杯。312はシカゴの市外局番。レース終了後も同じビールがふるまわれた。


★「うどんの会」をご一緒したラン仲間たち。これが翌朝には、もっとすごい人数になる。


★シカゴでの勝負ウェア。すっかりお馴染み(?)になったキティちゃんショーツ。そして「LOVE」を前面に押し出したヴィンテージTシャツ。今回はこれで自己ベスト更新、あわよくばBQを狙ったが…

(レース編に続く)

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【大会レポート】(第1回)ロックンロール・フィラデルフィアハーフマラソン

2010年09月22日 | 大会レポート 2010



9月19日(日曜日)。「ロックンロール」の名を冠する大会としては第1回、「フィラデルフィア・ディスタンス・ラン」の時代を入れれば33年の歴史を数えるロックンロール・フィラデルフィアハーフマラソンが、今年も晴天の下で開催された。スタート時の気温が17℃。ほぼ理想的なコンディションに恵まれ、大会史上最大の1万5000人以上のランナーが22に分けられたスタートコラルに勢揃いした。

国歌の独唱に続いて、地元の英雄ロッキーのテーマが轟然と鳴り響く。否が応でも意気高揚する雰囲気。スタート地点に近いステージでは、なんとロッキー・バルボアのそっくりさんが登場し、ランナーたちに激励のメッセージを贈る一幕もあった。

今年は春以来ケガに見舞われたり、暑い気候のレースが続いたりしたこともあって、記録上はスランプが続いていた。今回はそれを一気に打破すべく、できる限りの準備を重ねた。最近の実感としては「スタートがすべて」。序盤から勢いに乗らないと、レースの流れを変えるのは難しい。とにかく「最初の1マイル」を完璧に走る・・・その一点に全神経を集中した。そして・・・

01mile 7分53秒

手元の時計が7分53秒のラップを示しているのを見て、「これは行ける!」と確信。それ以降は、8分以内のペースでどこまで押し切ることができるか、の闘いとなった。

02mile 7分55秒(15分48秒)
03mile 7分56秒(23分44秒)
04mile 8分00秒(31分44秒)
05mile 7分57秒(39分41秒)

最初のチェックポイントは5マイル。この時点で39分台なら合格と考えていたので、想定通りの序盤戦だ。4マイル過ぎで、誰かが「ミナコさーん」と呼ぶのが聞こえた。振り返ってみると、サングラスをしていた青年(?)だったので誰だろうと思ったが、あとになって現地在住の「どららの相方さん」と判明した。

06mile 7分51秒(47分32秒)
07mile 7分53秒(55分25秒)
08mile 7分59秒(1時間03分24秒)
09mile 7分59秒(1時間11分23秒)

5マイル以降の中盤戦。ハーフマラソンを3段ロケットに例えれば、ここで2段目の加速をしたいところ。6~7マイルは下り基調だったので少しペースを上げることができたが、8マイル、そして唯一の橋越えを含む9マイル目でやや疲れを感じ、8分ぎりぎりのラップを維持するのが精一杯となった。勝負は橋を越えてからの終盤に持ち越されることになる。

10mile 7分39秒(1時間19分02秒)
11mile 7分46秒(1時間26分48秒)
12mile 7分46秒(1時間34分34秒)
13mile 7分34秒(1時間42分08秒)
13-13.1mile +46秒

3段ロケットの3段目ということで、10マイル目で気合を入れ直し、最速の7分39秒。まだまだ余力はある、と感じた。ここからは周囲のランナーからペースメーカーを見つけ、できるかぎり食いついていく闘いとなる。さすがに1万5000人も参加者がいると、ランナーが途切れることがない。ペースの落ちたランナーを容赦なく追い抜きながら、最後まで勢いを失うことなく、フィラデルフィア美術館前の巨大なゴールゲートに向かって激走を続けた。

Finish Time 1時間42分54秒(7:51/mile)

23回目のハーフマラソンで自己歴代4位。1時間42分台に復帰するのは、なんと2年ぶり。長らく忘れていた、魔法にかけられたような感触。そう、これを取り戻したかったのだ。

あとで考えてみれば、レース中一度も給水を取らなかった。喉の渇きを感じるほど暑くなかったということもあるが、やはりそれだけ「走ること」に集中していたのだろう。その分、レース後はフルーツ、ヨーグルト、ジュースなどの豊富なリフレッシュメントとビヤガーデンでの無料ビールをゆっくり楽しんだ。そして売り物のロックコンサート。いつも思うのだが、レースで力を出し尽くしたあとの音楽というのは、いいものだ。

今回は2006年、2007年に続いて3回目の参加になるが、やはり、この大会は素晴らしい。
2007年の時は、2週間後のトロント・ウォーターフロントマラソンで初のサブ4を達成する弾みとなった。
今年は3週間後にシカゴマラソンを控えている。本番前の試金石としては、十分な成果と言えるだろう。


★13マイル地点を通過するランナーたち。あと0.1マイルのはずなのだが、実はここからが長い・・・


★高架線の下を通過。大声援の中、いよいよラストスパート・・・


★・・・と思いきや、なかなかゴールが見えない。いったいどこまで走らなければならないのか。


★やっと見えた!感動のゴール。13マイルを過ぎてから、確実に0.2マイル以上あったのでは・・・


★ゴールゲイトの前にて。フィラデルフィア美術館との組み合わせが絵になる。


★ハーフマラソン初挑戦で見事優勝したメセレト・デファー選手の素敵な笑顔。2004年アテネ五輪と2007年大阪世界陸上5000mで金メダル、2008年北京五輪の同種目で銅メダルの実績を持つ。

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