375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

マラソン大会予定

◆2015年1月18日 HOUSTON MARATHON(TX州=2年連続2回目) ◆2015年4月20日 119TH BOSTON MARATHON(MA州=3年連続3回目) ◆2015年10月4日 TWIN CITIES MARATHON(MN州=初出場/米国26州目)

【大会レポート】NYRR Joe Kleinerman 10K

2009年12月07日 | 大会レポート 2009
12月6日(日)はNYRR(New York Road Runners)主催のレースJoe Kleinerman 10Kに参加。今年最後の大会のつもりだったが、一年の最後を飾るにはあまりにも不完全燃焼な大会となった。

この日はいつものようにNYC行きの始発バスに間に合うように早起きし、マンハッタンに着いてからは地下鉄の乗り継ぎで会場に向かったが、42丁目で乗り込んだアップタウン行きの地下鉄がそのまま動かなくなり、後続のエクスプレスに乗り換える羽目に。ただしこの電車はレース会場の最寄りの駅(103丁目)では止まらないので、86丁目で降りて駆け足。ギリギリで会場に到着した。

当然いつもの赤ゼッケンのコラルに入れてもらえず、どの色かわからないが後ろのほうからスタート。予想はしていたが、ものすごい大混雑で全然前に進まず、最初の1マイルで9分27秒。これではレースにならない。途中から巻き返すも時すでに遅かった。

01mile  9分27秒
02mile  8分04秒 (17分31秒)
03mile  7分46秒 (25分17秒)
04mile  7分51秒 (33分08秒)
05mile  8分10秒 (41分18秒)
06mile  7分39秒 (48分57秒)

Finish Timeは 50分28秒(8:08/mile)。

なんと50分すら切れず。10kmレースとしては初心者時代の2005年以来のワーストだった。コメントする言葉もない。

あえて苦言を言わせてもらえば、最近のNYRRレースは運営も含めて全然ダメ。
走っていてストレスを感じることが多い。青・赤ゼッケンの速いコラルならともかく、真ん中以降は完全に無法地帯と化している。ボランティアの制止を無視して列に割り込んできたり、混雑しているのに無理に追い抜こうとするなど、土地柄なのかマナーのよくないランナーも目につく。混雑が激しいと、ランナーの集団が道路中央の赤いコーンを越えて反対車線の公道にはみ出してしまうので、極めて危険。もちろんコース整理のボランティアも配置されているが(自分もやったことはあるが)、とても制御しきれるものではない。「ランナーの聖地」どころか「戦場」だ。事故が起きても不思議ではない。

レース中の事故だけは絶対に避けたいので、安全性に問題のあるセントラルパークのレースは走りたくないのだが、これを年9回走らないとニューヨークシティマラソン出場の資格を得られないのだから困ってしまう。資格タイム(ボストンより厳しい)に達するしか方法がないのだろうか。スタート開始時刻も全体的に早すぎる。特に冬のレースはスタート地点や荷物置き場がやたら遠くなるので、自分のように他州から来る参加者には極めて不便。

問題の多いNYRRレースに比べると、NJ州のローカル大会はずっと素晴らしい。内容的にも個性的なレースが多いし、楽しく快適に走れる。できれば12月にもう1本ローカル大会を走って、気持ちよく年を越したいものだ。

ブログ・ランキングに参加しています。
応援をよろしくお願いします。
 

【大会レポート】第16回フィラデルフィアマラソン

2009年11月25日 | 大会レポート 2009


11月22日(日曜日)、フルマラソン通算20本目となるフィラデルフィアマラソンに参加する。この時期としては温暖で好天。昨年の極寒とは打って変わって快適なマラソン日和のコンディションになった。

前日はニューヨークから片道2時間のMega Busに乗って、フィラデルフィア入り。EXPOでアームウォーマーを新調した後、宿泊先のマリオットホテルでラン仲間のMihoさんと待ち合わせて、一緒に夕食会へ。総勢12名ものマラソン中毒患者たちが集まる前夜祭で盛り上がり、当日を迎えた。

今回は積極果敢な攻めのレースを意識していたので、最初から飛ばす。前半は市街地およびその周辺の変化に富んだコースで、気持ちよくラップを刻んでいった。

01mile  8分16秒
02mile  8分08秒 (16分24秒)
03mile  7分58秒 (24分22秒)
04mile  8分21秒 (32分43秒)
05mile  8分19秒 (41分02秒)
06mile  8分19秒 (49分21秒)

シカゴマラソンに比べて1分30秒も速い序盤戦。フィラデルフィア美術館前をスタートし、デラウェア川の手前から紆余曲折を経て、5マイル地点で自由の鐘で有名な独立記念館の近くを通過。ここからはチェスナット通りの商店街をまっすぐ西へ向かうコースとなり、7マイルまでは比較的平坦な道が続いた。

07mile  8分09秒 (57分30秒)
08mile  8分33秒 (1時間06分03秒)
09mile  7分52秒 (1時間13分55秒)
10mile  8分21秒 (1時間22分16秒)
11mile  8分10秒 (1時間30分26秒)
12mile  8分11秒 (1時間38分37秒)
13mile  8分25秒 (1時間47分02秒)

7マイル過ぎで、ペンシルバニア大学の近くを通過。学生たちの盛大な声援の中を走る。このあたりまでは「ま」さんが後ろについてきているのがわかったので、なるべくイーブンペースを維持するように努めた。

8マイル近くで大きな上り坂が現われる。宣伝文句とは裏腹に「決してフラットではない」と聞いていたので、いよいよ来たかという感じ。多少スピードをゆるめて上りきった後、9マイル目はかなり大きな下り坂。ここは思い切ってダッシュした。

その後、途中トイレに行っていたMihoさんが追いついてきて、しばしのあいだ話をしながら並走する。やがて10マイル地点を通過。かなりのハイペースになっていることに気づく。ハーフの通過タイムは、手元の時計では先日のシカゴを2分上回る1時間47分台このまま行けば一気にボストンクウォリファイを狙えるような展開となった。

14mile  8分12秒 (1時間55分14秒)
15mile  8分06秒 (2時間03分20秒)
16mile  8分27秒 (2時間11分47秒)
17mile  8分21秒 (2時間20分08秒)
18mile  8分25秒 (2時間28分33秒)
19mile  8分40秒 (2時間37分13秒)
20mile  8分51秒 (2時間46分04秒)

飛ばしすぎなのは百も承知だったが、たまにはこのくらいの冒険をしないと面白くない。ただしハーフを過ぎてからの後半に待ち受けていたのは郊外の長~い折り返しコース。20マイルまで一度も曲がらず延々と続くので、精神的にキツかった。

それに加えて案の定、飛ばしすぎの影響が18マイル過ぎ(30kmあたり)で出てきた。ちょっと脚に来てしまい、1マイルあたりのペースが8分40~50秒台に落ちる。GUを2回ほど補給しながら必死にエネルギーの回復を図る闘いとなった。

21mile  8分42秒 (2時間54分46秒)
22mile  8分49秒 (3時間03分35秒)
23mile  9分11秒 (3時間12分46秒)
24mile  9分10秒 (3時間21分56秒)
25mile  9分13秒 (3時間31分09秒)
26mile  表示なし  (3時間40分20秒くらい?)

22マイル過ぎ、約35kmあたりまで来ると、さらに一段階ペースが落ち、マイル9分をオーバーしてしまった。一時はシカゴのタイムを2分以上引き離していたが、24マイルで追いつかれてしまい、自己ベスト更新の望みはほぼなくなった。それでも、できるだけ失速を最小限に抑えるべく、気持ちを切らさないように懸命に走った。

残り1マイルを切ったところで、マラソン中毒患者の女性ランナー、あくびさんに追い抜かれる。こちらを振り向きながら、「ミナコヴィッチさん、あと少しだから頑張って~!」と激励。軽快に走り去って行った。よほど苦しそうに見えたに違いない。それよりも、これだけ速い人が、なぜ今まで自分の後ろにいたのだろうか?

やがてフィラデルフィア美術館の横を通過。右手にロッキー像を見ながら最後の追い込みをかけてゴール。

3時間42分02秒(8:28/mile)。

シカゴマラソンから26秒差のセカンドベストだった。

前半ハーフ1時間47分台に対し、後半ハーフ1時間54分台で、ほぼ7分の落差。
まぁ、積極果敢に攻めた結果なので仕方がないだろう。

それより「セカンドベストこそ実力」と言われることもあるように、2番目のタイムを引き上げたことに意義がある。シカゴに比べればかなりタフなコースだったことを考えれば、十分健闘したとも言えるかもしれない。来年に向けての良きステップになったのではないだろうか。

今回はミナコ王国の姫君たち(?)のTomokoさん、「ま」さん、Mihoさんや、初お目見えのMSMCさんなど多くのラン仲間が一緒だったので、とても励みになった。今年のフルマラソンを締めくくるには、ふさわしい大会だったことは間違いない。


★フィラデルフィア美術館の横を過ぎ、ゴールに向かうランナーたち。


★PHILADELPHIA MARATHON RUNNING MEANS.... そのあとに続く言葉は?
(1)INDEPENDENCE (2)BEING LIBERATED (3)LOVING YOURSELF


★姫君たちとの2ショット祭り(その1) with Tomokoさん


★姫君たちとの2ショット祭り(その2) with「ま」さん


★姫君たちとの2ショット祭り(その3) with Mihoさん


★フィラデルフィア名物、ロッキー像との2ショットも実現!

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 

【大会レポート】第1回サドル・リバー・ラン(15kmレース)

2009年11月16日 | 大会レポート 2009



11月15日(日曜日)、NJ州北部の街リッジウッド(Ridgewood)で開催された15kmレースサドル・リバー・ラン(Saddle River Run 15K)」に参加する。

今年が第1回目のローカル大会。当然ながら知名度はまったくないだけに、果たしてどれだけの人数が集まるやら、と思っていたら、なんとレース会場で「NYマラソン中毒患者の会」の2号室さんと遭遇! さすが百戦錬磨の「いぶし銀」だけあって、通好みの穴場レースは見逃さないな、と感心した(笑)

集まった参加者は約380人。サドル・リバー・カウンティ・パーク(Saddle River County Park)内に作られたBike Pathを走るコースで、何ヶ所か橋越えがある以外は比較的平坦。気候もこの時期にしては温暖で、秋の木立の中を快適に走ることができた。

以下、各マイルごとのラップ(15km=9.3mile)。

01mile  7分34秒
02mile  7分47秒 (15分21秒)
03mile  8分07秒 (23分28秒)
04mile  8分11秒 (31分39秒)
05mile  8分01秒 (39分40秒)
06mile  7分55秒 (47分35秒)
07mile  7分45秒 (55分20秒)
08mile  8分11秒 (1時間03分31秒)
09mile  7分26秒 (1時間10分57秒)

Finish Timeは1時間13分20秒(7:52/mile)。
15kmレースとしては、なんと自己のセカンドベストに相当するタイム!

序盤の2マイルでやや突っ込み過ぎたので、3マイルから6マイルまでは8分前後に調整。終盤は前を行くランナーを一人一人抜きながら少しづつペースを上げ、最後は全力疾走に近いスピードでゴールした。全体に悪くない感じで走れたのは収穫。

あとは体力温存に努めて、7日後のフィラデルフィアマラソン本番に備えるのみだ。


★序盤の1マイルはワイルド・ダック・ポンド(Wild Duck Pond)を周回する。その名の通り、おびただしい野性のあひるが、あちらこちらに行進していた。


★ピクニック・エリアに作られたエントリー会場。ローカル大会らしく手作りでアットホームな雰囲気。


★スタート地点に並ぶランナーたち。D-タグ計測なので、ネットタイムも出る。


★2号室さんとの2ショット。7月のテタボロー空港5kmレース以来の共演。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 


【大会レポート】第40回ニューヨークシティマラソン

2009年11月07日 | 大会レポート 2009

★第40回記念の「40」の数字をあしらった完走メダル。40ドル銀貨ではありません(笑)。

11月1日(日曜日)、ニューヨークシティマラソンに参加する。この大会を走るのは2004年の初マラソン以来6年連続。コースを知り尽くしている点では、これほど安心して走れる大会は他にない。緊張感などもほとんどなく、いつも通り家を出て、ニューヨーク行きの始発バスに乗り、スタテン・アイランド行き7時30分発のフェリーで自由の女神を眺めながらスタート会場へ向かった。

今回に関しては、3週間前のシカゴマラソンで全力を出し尽くしたばかりということもあって、本命レースには設定していなかったし、直前まで忙しかったせいか、当日を迎えるまでの気持ちは例年ほど盛り上がっていなかった。それでもいざ走ってみると、今更ながら、自分にとって毎年欠かすことのできない特別な大会であることを実感するのである。

例によって「ニューヨーク、ニューヨーク」の演奏とともヴェラザノ・ブリッジの上りへ出発。今回は風が強い。帽子が飛ばされそうになったので、橋を渡り終えるまでは手に帽子を持って走る。最初の1マイルで9分43秒。のんびり走りすぎて、いきなりボギーを叩いたような感じ。2マイル目の下りでは多少挽回したものの、ブルックリンの真っ直ぐな4th Avenueに出てからは体のキレが今ひとつだったので、マイル8分30秒台の無理のないペースで行くことにした。

01mile  9分43秒
02mile  8分24秒 (18分07秒)
03mile  8分55秒 (27分02秒)
04mile  8分49秒 (35分51秒)
05mile  8分36秒 (44分27秒)
06mile  8分33秒 (53分00秒)

調子が乗らない時は、いくらあがいてもスピードは出ない。このあたりからは、とにかくフツーに走れればいいと開き直り、応援風景を楽しみながら走ることに専念する。沿道ではいろいろな国旗が振られていた。アルゼンチン、ヴェネズエラ、メキシコなど、中南米地域の応援が目立つ。どこの国かわからないが中東系の旗もあった。マラソン大会の1日に関しては、人種や民族の壁はない。

07mile  8分34秒 (1時間01分34秒)
08mile  8分48秒 (1時間10分22秒)
09mile  8分56秒 (1時間19分18秒)
10mile  8分18秒 (1時間27分36秒)
11mile  8分34秒 (1時間36分10秒)
12mile  8分43秒 (1時間44分53秒)
13mile  8分45秒 (1時間53分38秒)

8マイルの合流地点以降、やや道の狭くなるラファイエット通り。今や定番となったロッキーのテーマを聴きながら気持ちは高揚していくが、ところどころ混雑で立ち往生してしまう箇所がある。タイム狙いのレースならストレスになるところだが、今回はそうではないので、無理に追い抜くことはせず、周囲の流れに身をゆだねて楽しく走ることを優先した。

ハーフの通過タイムは1時間54分39秒昨年よりも3分以上遅いが気にならない。

中間地点のプラスキ・ブリッジを渡りきったところで、いつものように時刻と気温が表示されているビルを左手に見る。いつもはこのビルの手前で急角度に左折するが、今回はここを曲がらずに真っ直ぐ進む。クイーンズでのコースが若干短くなった分、ブロンクスが少し長くなるという微妙な変更がある。
時刻は12時ちょうど。気温は摂氏15度。比較的温暖なコンディションだ。

14mile  8分44秒 (2時間02分22秒)
15mile  9分03秒 (2時間11分25秒)
16mile  8分59秒 (2時間20分24秒)
17mile  8分33秒 (2時間28分57秒)
18mile  8分36秒 (2時間37分33秒)
19mile  8分34秒 (2時間46分07秒)
20mile  9分07秒 (2時間55分14秒)

余裕をもって走っていたせいか、難所のクイーンズボロ・ブリッジはそれほどキツく感じなかった。1番街では、いつものように沿道の大応援を浴び、ハイテンションになっていく。19マイル地点、「NYマラソン中毒患者」の旗はなかったものの、いつもの場所で応援していた京太郎さんとハイタッチ。ブロンクスへ渡るウィリス・アヴェニュー・ブリッジあたりから、そろそろ脚が重くなってきた。ここからが本番のマラソンだ。

21mile  9分06秒 (3時間04分20秒)
22mile  9分13秒 (3時間13分33秒)
23mile  9分14秒 (3時間22分47秒)
24mile  9分23秒 (3時間32分10秒)
25mile  8分53秒 (3時間41分03秒)
26mile  8分47秒 (3時間49分50秒)

ブロンクス、ハーレムを経てセントラルパークに入るまでのラスト・クウォーター。ここが最後の勝負どころ。今回は、あくまでも「楽しむこと」を優先して、沿道で応援する人たちとのコミュニケーションを欠かさないようにした。ブロンクスの後半では、思いがけず20人ほどの和太鼓の応援団に出くわした。こんなところで日本人の集団に出くわすとは驚き。ともすれば単調になりがちなブロンクスにあって、貴重なオアシスとなった。やがてハーレムに入り、比較的賑やかな125丁目ではandantinoさんの声援に応え、23マイル過ぎのだらだらと続く5番街の上りでは90丁目で応援しているはずの同僚を思い浮かべたりして走った。

セントラルパークに入ってからの24マイル地点。このあたりで、白いランスカをはいた日本人らしき美ジョガーを発見する。実はこのランナー、17マイル過ぎの1番街を北上している時から視界に入っていた。自分とほぼ同じペースでここまで来ていることになる。こうなったら負けられない、という気持ちが芽生えてきた。ここからゴールまで、追いつ追われつのデッドヒート。おかげで最後の2マイルは8分台のペースに持ち直すことができた。

59丁目で一度セントラルパークを出て、コロンバスサークルに向かう直線、途中で「ミナコさん!」という叫び声を耳にする。はるばるミシガン州から応援に駆けつけたあざらしさんだった。一瞬手を振って、ラストスパートをかける。さすがに最後は本気になっていた。白いランスカの子とは、ゴール手前まで競り合い、一歩遅れるタイミングでゴール。わずかに及ばなかったが、ここまで引っ張ってもらえれば十分だ。てっきり日本人と思い込んでいたので、「お疲れさま!」と声をかけてみる。彼女はハングルで応答。韓国人だった。こういう触れ合いも国際マラソンならではのものだろう。

ゴールタイムは3時間51分35秒(8:51/mile)。

昨年より4分ほど遅かったが、内容面では上回っているところもあった。前半ハーフと後半ハーフの落差が、2分18秒昨年は後半が6分以上落ちているので、レース運びという点では今年の方が進歩していると言えるかもしれない。


★本番前日に行なわれたフレンドシップ・ラン。今年で3年目の寿司レンジャーも15名の大所帯となった。しかも一瞬ながら、全国ネットABC放送の「Good Morning America」に出演するという快挙も。


★スタート前、かきたまうどんさん一行と記念撮影。


★今回の仮装大賞?エッフェル塔に扮したフランス人ランナー。


★59丁目をコロンバス・サークルに向かう最後の直線。デッドヒートを演じた白いランスカの女の子も見える。
(撮影 by あざらしさん)


★ゴール後の待ち合わせ場所で、某旅行会社のツアーで走ったランナーたちと記念撮影。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 

【大会レポート】Poland Spring Marathon Kickoff (5mileレース)

2009年11月06日 | 大会レポート 2009
10月25日(日曜日)、ニューヨークシティマラソン1週間前に行なわれる恒例の5マイルレースPoland Spring Marathon Kickoffに参加する。このレースはマラソン本番と同じくセントラルパーク67丁目にあるレストラン、タバーン・オン・ザ・グリーン付近でゴール。観客席もほぼできあがっているので、本番前最後のリハーサル・ランとして、気分を盛り上げることができる。

以下、マイルごとのラップ。

0-1mile 7分50秒
1-2mile 7分34秒
2-3mile 7分50秒
3-4mile 7分42秒
4-5mile 7分29秒

ゴールタイムは38分25秒(7:41/mile)。

セントラルパークを走るのはNYCハーフ以来3ヶ月ぶりだったこともあって、アップダウンがキツく感じたものの、全体としては想定通りのペース。まずまず、悪くない感じで終った。あとは疲労を抜きながら1週間後の本番を迎えるのみ。

この日は気になる美ジョガーをひとり見つけた。同じスタートコラルですぐ近くにいた日本人(ゼッケン#1663)。陸上経験があるのかな?と思わせるような理想的な体型だったので、ついていけるようならついていこうと思っていたのだが、スタート直後からあっという間に引き離され、ストーカー・ランの「ス」の字にもならず完敗。力の差を見せつけられてしまった。ちなみに、この女性は年代別3位に入賞している。

そのうち「中毒患者の会」にスカウトされるかもしれない。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 

【大会レポート】第32回シカゴマラソン

2009年10月13日 | 大会レポート 2009

★広々としたシカゴマラソンのEXPO会場 @マコーミック・コンヴェンションセンター

10月11日(日)、ワールドメジャー3つ目の大会、シカゴマラソンに初参加。

30℃を超える異常気象が過去2年続いたせいもあって、今年はスタート時間が30分早くなった。しかし蓋をあけてみれば、あわや氷点下になりそうな低温。まぁ暑いのだけは勘弁してほしいと思っていたので、まずは望み通りのコンディションとなった。

そうなると、問題は自分の体調のみ。どこが悪いというわけではないのだが、ここ1~2ヶ月間、なぜかランの調子が今一つ。平坦コースとは言え、実際どのくらいで走れるのか、走ってみなければわからないという状態だったので、正直言って、サブ4を死守できれば御の字と思っていた。

午前7時30分、スタートの号砲が鳴る。北京五輪の金メダリスト、サミュエル・ワンジルをはじめとするエリートランナー、コラルABC、オープンの順にスタート。今回、自分はコラルCからのスタートとなった。

01mile  8分36秒
02mile  8分31秒 (17分07秒)
03mile  8分23秒 (25分30秒)
04mile  8分23秒 (33分53秒)
05mile  8分29秒 (42分22秒)
06mile  8分34秒 (50分56秒)

まずは序盤の6マイルで様子見。マラソンを走る時はいつもそうなのだが、あらかじめ頭に入れておいたコースマップを思い出しながら、具体的な位置関係をイメージする。グラント・パークを出発し、コロンバス・ドライヴを北上、グランド・アヴェニューを左に折れてしばらくすると1マイル地点。ステート・ストリートを南下、ジャクソン・ブルバードを右折すると2マイル地点。ラサール・ストリートを北上、ループを抜けたところが3マイル地点。ここまで、ほとんど途切れることのない盛大な応援を浴びながら、大都会シカゴの摩天楼の真っただ中を走る。ある意味、ニューヨークを遥かに上回る贅沢な序盤戦だ(ニューヨークの場合、16マイル地点でようやくマンハッタンに入る)。

ここからリヴァーノース地区→オールドタウンを経て、リンカーン・パークを抜けたあたりが10km地点。ここまで、ほぼマイル8分30秒平均。悪くないペースだ。疲れもなく、ようやく春先の調子が戻ってきたことを実感する。

07mile  8分22秒 (59分18秒)
08mile  8分21秒 (1時間07分39秒)
09mile  8分20秒 (1時間15分59秒)
10mile  8分20秒 (1時間24分19秒)
11mile  8分14秒 (1時間32分33秒)
12mile  8分20秒 (1時間40分53秒)
13mile  8分14秒 (1時間49分07秒)

賑やかな下町リグレーヴィルに入ると、ここが7マイル地点。シカゴ・カブスの本拠地として有名なリグレー・フィールドが数ブロック離れたところにあるはずだが、視界には入ってこなかった。このあたりの区間で、久しぶりにランナーズ・ハイを体感。気持が高揚し、走るのが俄然楽しくなってくる。それなら行けるところまで行ってしまえ、というわけで、調子が良ければやろうと思っていた「逃げ馬作戦」を強行することにした。

「逃げ馬作戦」とは、オーバーペースにならないギリギリの速度で一気にハーフまで行ってしまうというもの。競馬の「逃げ馬」をイメージして、先行逃げ切りのアドヴァンテージを勝ち取る戦法である。自分の性格からして、人のあとを追いかけるよりも、先行するほうが気分的に乗ってくる。仮想ライヴァルを引き離し、精神的に余裕が出たところで、あとはマイペースでのランを楽しむというわけだ。

コースは最北端のリグレーヴィルからほぼ真っ直ぐに南下。オールドタウン→リヴァーノース地区に戻ると、はるか遠くにシアーズタワーが見えてくる。12マイル地点を過ぎて、再びループに突入。今度はアダムス・ストリートを西に進み、ギリシャ人街を経て、ウェストループ地区へ抜けていく。このあたりのコース・レイアウトもニューヨーク以上(ニューヨークではマンハッタンの中心部、いわゆるミッドタウンは通らない)。実にポイントをよく押さえている。

ハーフの通過タイムは1時間49分57秒
なんと、2週間前のハーフマラソンより速い。前半に関しては100点満点の出来だ。

14mile  8分05秒 (1時間57分12秒)
15mile  8分13秒 (2時間05分25秒)
16mile  8分20秒 (2時間13分45秒)
17mile  8分27秒 (2時間22分12秒)
18mile  8分33秒 (2時間30分45秒)
19mile  8分29秒 (2時間39分14秒)
20mile  8分31秒 (2時間47分45秒)

ハーフを過ぎてからの第3クウォーター。たいてい20マイル地点までの走り具合で、レースの大勢はほぼ決定すると言っても過言ではない。いつも課題になるのは17~18マイルの区間。自分ばかりではなく、ほかのランナーにとっても、このあたりがエネルギーの切れてくる正念場で、実際ほとんどの大会では、ここでパワージェルが配られる。ここでの失速を最小限に抑えれば、あとは22マイルくらいまではどうにかなる、というのが今までの経験だ。

その点、今回は上出来のペース。20マイルを2時間47分台で通過するのは、今までのマラソンで最高だ。この時点で、最終的に3時間45分以内でのゴールは間違いない、と計算できる。自己ベスト更新の可能性が大きく膨らんできた。

21mile  8分25秒 (2時間56分10秒)
22mile  8分27秒 (3時間04分37秒)
23mile  8分37秒 (3時間13分14秒)
24mile  8分40秒 (3時間21分55秒)
25mile  8分57秒 (3時間30分52秒)
26mile  8分58秒 (3時間39分50秒)

20マイル過ぎのラスト・クウォーター。終盤に入っても、とにかく逃げられるところまで逃げるという戦法で、ギリギリまで突き進む。21マイル地点からはチャイナタウンに突入。ここもすごい応援だ。23マイル地点を過ぎたところがコース最南端。ここからは、ミシガン・アヴェニューを北上する最後の直線コースだ。

24マイル地点くらいまでは3時間40分の表示をつけたペーサー軍団と追いつ追われつの死闘を繰り広げるが、さすがに最後の2マイルは疲れてきた。ややペースが落ちてきたものの、どうにかマイル8分台に踏みとどまる。大応援にも後押しされ、全力を振り絞っての激走。あと少しだ!

やがてグラント・パークの南端にたどり着き、右に折れると、26マイルの表示。ここだけが上り坂。その後すぐ左に折れ、最後の力を振り絞ってゴールゲイトに飛び込んだ。

3時間41分36秒(8:27/mile)。

な・なんと自己ベストを3分07秒短縮!
スタート前には予想もしなかった結果に、しばし呆然としながら、こみあげてくる感動に酔いしれた。
やはりワールドメジャーと呼ばれるだけのことはある、素晴らしい大会。
熱く萌えたシカゴ!

これ以上考えられないパーフェクトなレースだった。


★スタートエリアへの出発前、宿泊ホテルのロビーでミシガン・ランナーズの面々と記念撮影。


★コラルCで一緒のスタートのあざらしさんと1枚。


★ゴールゲイトに続々と飛び込んでくるランナーたち。


★フィニッシュエリアから見た「黒い摩天楼」シアーズタワー。


★ホテルのロビーに居合わせた応援団の女の子(?)と記念の1枚。


★おみやげのテクニカル・シャツと完走メダル。Bank of Americaのマークが目立ち過ぎ?

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 

【大会レポート】第32回ハケンサック・ラン (5Kレース)

2009年10月06日 | 大会レポート 2009



10月4日(日)、地元NJ州のプチレースハケンサック・ランに当日エントリーで参加する。
レースというよりは町の運動会みたいな、お気軽な雰囲気。近くの広場では、季節がらハロウィ~ンの屋台が出ていて、休日の家族連れで賑わっていた。

午前9時スタート。いつも週末のLSDで走っているハケンサック・メインストリートを北上し、右に折れてリバー・ストリートを南下。ほぼフラットで走りやすくかったので、オーバーペース気味にダッシュしてみる。途中の電信柱に紙が貼ってあり、それが1マイルの表示。7分18秒なかなかの滑り出しだ。

このままべースを落とさないように全力疾走を続ける。10メートルくらい前を行く集団の中に、ピンク色の女性ランナーの姿が見えたので、彼女に追いつくことを目標に頑張ってみた。やがてコースは右に折れ、ハドソンストリートに入ると再び北上。電信柱に貼ってあった2マイルの表示を通過する。7分40秒(合計14分58秒)。ちょっと疲れてきたか。しかしあと1マイルちょっと。もうひと踏ん張りだ。

ピンク色の女性ランナーとの距離は依然として縮まらない。それでも、できるだけ離されないように追いかける。
コースはいったん西側のブロックを周回。最後はハケンサック・メインストリートを南に向かい、大歓声を浴びながらゴール。

23分17秒(7:30/mile)。

自己ベスト(22分38秒)には及ばなかったものの、どうにかマイル平均7分30秒のペースを死守する。
久しぶりに全力で走ることができたので、多少は刺激になったかもしれない。

しかも、貼り出されたリザルトを見ると、なんと年代別6位にランクイン!(3位まではメダルと商品券がもらえる)
NYRRのレースではとうてい考えられない順位。そして自分が追いかけていたピンク色の女性ランナーは、女子総合3位入賞のPatty Insignares選手。内容的には十分健闘したと言えるかもしれない。

やはり、ローカルレースは狙い目だ!


★最後の直線はハケンサック・メインストリートを南下。こちらは女子35-39歳の部で2位に入ったHallie Desmonts選手。


★時計の置いてあるところがゴール。ローカル大会らしく手作りの運営。


★秋の風物詩ハロウィ~ンの屋台。かぼちゃの顔のペイントが、実にいい味を出している。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 


【大会レポート】第16回ニューポート・リバティ・ハーフマラソン

2009年10月02日 | 大会レポート 2009

★マンハッタン対岸の街にある隠れ名所、ニューポート・マリーナの入口。

9月27日(日)、NJ州Jersey Cityで行なわれたニューポート・リバティ・ハーフマラソンに参加。この日、NYC在住のマラソン中毒患者の多くはセントラルパークで行なわれた18マイルのTune Upのほうを走っているが、スタート時間が早過ぎて自分の家からは間に合わないので、今年はニューポート・ハーフのほうにエントリーすることにした。

朝8時30分、小雨の降りしきる中をスタート。ニューヨーク近郊の隠れ名所ニューポート・マリーナの近くを出発し、ダウンタウンの市街地を走り抜けた後、4マイル過ぎからリバティ・ステイトパークに突入。自由の女神やエリス島、マンハッタン南端を見渡せるコースで、天気が良ければかなりの絶景を楽しめるところ。ただしこの日は雨。景色が見えないわけではなかったが、それよりも水溜りが気になった。

セントラルパークでも、雨の日はかなりの水溜りができるが、その大きさに関しては比べものにならない。まるで陸上の3000メートル障害の水郷を飛び越えているような感じなので、もちろん途中で墜落し、水浸しになるしかなかった。それはそれで、いつものレースとは違う楽しさを味わえたのも確かだけれども。

目標としては、マイル8分30秒を目安にしたペース走。と言えば聞こえはいいが、本当のところは、それ以上速く走るのは厳しいというのが実情。1~2年くらい前はハーフの距離でもマイル8分を切っていたが、最近はそこまでの馬力がなくなってきたように感じる。

01mile  8分28秒
02mile  8分41秒 (17分09秒)
03mile  8分25秒 (25分34秒)
04mile  8分40秒 (34分14秒)
05mile  8分38秒 (42分52秒)
06mile  8分25秒 (51分17秒)
07mile  8分16秒 (59分33秒)
08mile  8分52秒 (1時間08分25秒)
09mile  8分31秒 (1時間16分56秒)
10mile  8分27秒 (1時間25分23秒)
11mile  8分35秒 (1時間33分58秒)
12mile  8分27秒 (1時間42分25秒)
13mile  表示なし  (1時間50分40秒くらい?)

Finish Time(13.1mile)は1時間51分21秒

マイル8分30秒平均。ハーフマラソンというよりは、フルマラソンの中間地点通過のようなタイムだし、フラットなコースの割にはあまりにも遅すぎるが、ほぼイーブンペースだったのと、終盤の10マイル以降が比較的粘れたので、ひとまず良しとしよう。

ただ、2週間後のシカゴマラソンは、これと同じペースで最後まで押すのは厳しいかもしれない。
せいぜいマイル9分平均で3時間台ギリギリというところだろうか。
このあたりは、最後の調整というか、あがき次第だ。

ともかく、大会そのものの雰囲気はかなり満足できるものだったので、来年もぜひ走りたい。


★写真はスタート前。参加者は1500名程度。タウンスクエアの路上を好きな所に適当に並ぶ。


★ゴールに駆け込むランナーたち。沿道の傘がカラフルだった。


★ニューポート・マリーナから対岸のマンハッタンを眺める。ここから見る夜景の美しさには定評あり。


★ハドソン川を航行する船を導く灯台。港町らしい風情のある散歩道だ。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 

【大会レポート】2009年 モントリオール・マラソン

2009年09月17日 | 大会レポート 2009


★フルマラソンに先立って、ハーフの部がスタート。5000人のランナーがジャック・カルティエ橋を渡っていく。

9月13日(日曜日)、モントリオールマラソンに参加。これが通算17本目のフルマラソン。カナダの大会は、2007年トロント・ウォーターフロントマラソン、2008年ケベックシティマラソンに続いて3年連続3回目。
今年も秋のマラソン・シーズンが開幕した。

ここ最近の練習状況としては、正直、マラソンの準備自体がまだ足りていないというのが実感。月間200kmの走行距離は確保しているものの、30km以上のロング走は一度きりなので、持久力に自信がないし、スピードもまだまだ。ということで、今回は次のマラソンへのチューンアップという位置付けで走ることにした。それでも、最低サブ4を維持しておきたいという色気もあったので、前半はそれなりのペースで走ろうと考えていた。

午前8時40分、まずハーフマラソンの部がスタート。5000人を超える参加者なので、さすがに壮観だ。ハーフのコースはいきなり絶景のジャック・カルティエ橋を渡り、そのままダウンタウン地区の市街地に突入していく。

そして午前9時15分、予定時間より少し遅れてフルマラソンがスタート。こちらは1800人をちょっと超えるくらいの参加者。ハーフのランナーを追いかけるように橋を渡っていく・・・のではなく、いったん橋から下って、セントローレンス川の中州に当たるサンテレーネ島ノートルダム島(かつて万博会場に使われた2つの島)を順番に周回するコースで始まった。

距離表示はキロ(赤い看板)とマイル(青い看板)の両方が出てくる。今回は日頃から慣れているほうのマイル表示でラップを取ることにした。

01mile  8分43秒
02mile  8分50秒 (17分33秒)
03mile  9分02秒 (26分35秒)
04mile  9分18秒 (35分53秒)
05mile  8分22秒 (44分15秒)
06mile  8分54秒 (53分09秒)

当初はマイル8分40秒~50秒くらいのペースを想定していたが、上り坂でもないのにペースがどんどん落ちていく。5マイル目で立て直そうとしたものの、当初考えていたペースを維持するのはかなりキツい。スピードの衰えが予想以上だったので、ここからはマイル9分前後を目安に走ることにした。

6マイル過ぎ(約10km)で、長く伸びたコンコルド橋を渡るコースになり、いよいよモントリオールの中心部へと向かっていく。湾岸工場地帯から新市街を経て、歴史的な旧港沿いを走り、サン・ローラン通りで左に折れて、お洒落なマクドナルドの手前で旧市街のノートルダム通りに出る。このあたりは、いつも観光客で賑わっているところだ。やがて有名なジャック・カルティエ広場の前を通過。11マイル地点を過ぎてから、街のメインストリートとして知られるサント・カトリーヌ通りに平行移動し、やがて中間地点を通過した。

07mile  表示なし   (1時間02分00秒くらい?)
08mile  表示なし   (1時間10分50秒くらい?)
09mile  表示なし   (1時間19分35秒)
10mile  8分45秒 (1時間28分20秒)
11mile  9分09秒 (1時間37分29秒)
12mile  8分48秒 (1時間46分17秒)
13mile  9分00秒 (1時間55分17秒)

ハーフの通過タイムが1時間56分17秒決して遅すぎるペースではないが、現在の体調から考えて、このまま押していくには明らかに無理があると感じた。後半は、どう頑張っても2時間以上かかりそうな雰囲気。ということで、もはやタイムを追うことを考えず、黙々とただひたすらにゴールを目指すという「マラソンの原点」に立ち返ることに専念した。

ハーフ以降はモン・ロワイヤル公園の東側に広がる閑静な住宅地を走るコース。昨年のケベックと同じように、派手さはないが親しみやすいフランス語での声援が続く。15マイル過ぎ、18マイルあたりまでが上りの多い正念場。ペースはさらに落ちているが、最低限歩かないようにして、粘り強くゴールを目指す。

14mile  9分15秒 (2時間04分32秒)
15mile  9分24秒 (2時間13分56秒)
16mile  9分50秒 (2時間23分46秒)
17mile  9分36秒 (2時間33分22秒)
18mile  10分34秒 (2時間43分56秒)
19mile  9分34秒 (2時間53分31秒)
20mile  9分43秒 (3時間03分14秒)

20マイル(約32km)を過ぎてからのラスト・クォーター。背後から足音が聞こえ、サブ4を目指す集団がドドッと追い抜いていく。すごいスピードだ。今の自分には、とうてい追いかけていく余力がない。あっさりと集団をやり過ごし、あくまでマイペースを刻むことに専念する。

21mile  9分28秒 (3時間12分42秒)
22mile  9分53秒 (3時間22分35秒)
23mile  11分04秒 (3時間33分39秒)
24mile  10分50秒 (3時間44分29秒)
25mile  10分24秒 (3時間54分53秒)
26mile  表示なし    (4時間05分00秒くらい?)

23~24マイルが最後の上り。脚が重くなり、ほとんど歩きそうになりながらも、とにかく前に進むことだけを意識した。そして残り1kmを切ったところで、このマラソン最大のクライマックスがやってくる。33年前、モントリオール五輪が開催された五輪スタジアム1976年、まだ学生だった頃に見た、あの懐かしいオリンピックの映像が脳裏によみがえる。

モントリオール五輪の男子マラソン(当時は女子マラソンの種目はなかった)、ミュンヘン五輪に続く2連覇を狙ったフランク・ショーターは伏兵チェルピンスキーに次いで銀メダル。しかしもっと凄かったのがフィンランドの快速ランナー、ラッセ・ビレンで、5000m、10000mの両種目で五輪連覇を達成した勢いでマラソンにも出場。なんと5位入賞を果たしてしまったのである(これが初マラソンだったはず)。まさしく天才としか言いようがない。

五輪スタジアムに突入すると、丸天井に反響する大歓声で、知らず知らずのうちに舞い上がる自分に気がついた。ラスト400mのホームストレッチ。疲れはピークに達しているはずだったが、ここだけは全力疾走。何人ものランナーを追い抜き、最後の屋内コースを疾走して、感動のゴールに飛び込んだ。

→→→4時間06分37秒

4時間を少しオーバーしてゴール。しかし、もはやタイムはどうでもいい。途中一度も立ち止まることのない完走なので、達成感は十分。現在のコンディションで精一杯頑張ったつもりだし、シーズン最初のチューンアップレースとしては決して悪くないだろう。ゴール手前で名前もアナウンスされたので、上々の気分だった。

これで、3度目の「カナダの走り旅」が終了。今回も美しい街並みと歴史的な観光資源、美味しい食べ物を楽しむことができた。来年もカナダに行く機会があるとしたら、次はあの「赤毛のアン」の故郷、プリンスエドワード島マラソンを走りたい。フルの参加者200人前後の、最高にアットホームと言われる大会。今から、その日が楽しみになってきた。


★ジャック・カルティエ橋のスタート地点に向かうランナーたち。アメリカと同様、女性の参加者も多い。


★フルマラソンのラインアップが始まる。目標タイムに合わせて、各自で適当に整列。


★スタート前。今回は「赤と黒」基調のコーディネイトでキメた。


★五輪スタジアムに突入するランナーたち。ここから400mのホームストレッチとなる。


★五輪スタジアム内のゴール。ランナーがひとりひとりアナウンスされ、感動のクライマックスを迎える。


★会場で行なわれたチアリーディングのパフォーマンス。背中を向ける見物人の中に、なにやら巨大な姿が。


★レース後の記念撮影。今回のシューズはミズノのWave Creation 9。


★ジャック・カルティエ橋を刻んだ完走メダルと、おみやげのTシャツ。


★五輪スタジアムの全景。現在もスポーツ競技やコンサートなどのイベント会場として利用されている。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。
 


【大会レポート】第4回NYCハーフマラソン(2) 表彰式編

2009年08月18日 | 大会レポート 2009

★左から女子優勝のポーラ・ラドクリフ(英国)、2位マミトゥ・ダスカ(エチオピア)、3位キャサリン・ヌデレバ(ケニア)。

さて、今回のNYCハーフマラソン。過去3回の大会でスポンサーだったNIKEが撤退したため、恒例のナイキタウンでのEXPOが消滅し、いつものNYRRレースと同じく、89丁目のNYRRオフィスでのゼッケン受け渡しとなった。最初の2回(2006年と2007年)は有料ながらパスタディナー・パーティがあったことを思えば、イベントそのものの規模は年々縮小、なんとなく地味な大会になりつつあるようにも思える。

それでもレース当日はTV中継もあり、注目度は相変わらず高い。一般市民ランナーの参加者が1万人を超えるハーフマラソン大会というのも、そう多くはないし、招待選手に大物が揃っている点では、まさしく世界最高レベルと言えるだろう。

今回も名だたる選手が多数参加。現在ベルリンで世界陸上が開催されているが、さながら世界陸上・ハーフマラソン部門と銘打ってもおかしくないような、豪華な顔ぶれが揃った。


★男子の部2連覇を達成したタデセ・トーラ(エチオピア)。メアリー・ウィテンバーグNYRR会長(左)のインタビューを受ける。


★北京五輪マラソン米国代表、ライアン・ホール。ニューヨーク初登場の今回は3位入賞。


★女子の部はハーフ初参加のポーラ・ラドクリフが優勝。ニューヨークシティ・マラソンと合わせると4戦4勝だ。


★過去2回優勝のキャサリン・ヌデレバは3位。相変わらず、話し声がかわいい。


★アメリカ女子最強ランナー、ディーナ・カスター。今回は7位。


★女子の部1位から10位までの選手が勢ぞろい。いずれ劣らず、強さと美しさを兼ね備えたアスリートだ。

ブログ・ランキングに参加しています。
1回のクリックで、1票が入ります。