しかし、わたしたちの本国は天にあります。
そこから主イエス・キリストが
救い主として来られるのを、
わたしたちは待っています。
(『聖書』
フィリピの信徒への手紙 / 3章 20節)
人類は四海同胞の兄弟愛を叫んでいる。
しかし、家庭は父母がいて初めて
成り立つのであり、
そこにおいてのみ、
真の兄弟愛は生まれてくるのである。
したがって、今や人類の親である
イエスだけが再臨すれば、
全人類は一つの庭園において、
一つの大家族をつくり、
一家団欒(だんらん)して
生活し得るようになっているのである。
こうして流れてきた歴史が人類に
与えるべき一つの最後の賜物がある。
それは、何らの目的なくして一つの庭園に集まり、
ざわめいている旅人たちを、
同じ父母を中心とする一つの家族として
結びあわせることができる
天宙的な理念であるといわなければならない。