なすべきことはただ一つ、
後ろのものを忘れ、前のものに全身を向ける。
(『聖書』
フィリピの信徒への手紙 / 3章 13節)
私たちが死ぬ前に、必ず子孫に残して
おかなければならないものが二つあります。
一つは伝統であり、もう一つは、教育です。
伝統のない民族は滅んでしまいます。
伝統とは、民族を結ぶ魂であり、
魂の抜けた民族は生き残ることができません。
もう一つ、重要なものが教育です。
子孫に教育をしなければ、その民族は滅びます。
教育は、学問・芸術など新しい文物を
吸収することを通して、
世の中で生きていく力を得るものです。
人は教育を通して生きる知恵を学びます。
文字が分からないときは誰もが幼稚なままですが、
教育を受ければ、世の中の仕組みを理解する
英明さをもたらしてくれます。
数千年間続いた私たちの伝統を子孫に
伝える一方、新しい文物を教育することは、
民族の未来を開くことにつながります。
受け継いだ伝統と新しい文物は
生活の中で適切に融合され、
独創的な文化として再生します。
伝統と教育は、どちらがより重要で、
どちらがより重要でないと言うことはできません。
二つを適切に融合させる知恵も
教育から得られるのです。