海浜学校
最後のグループで、一番最後のゴール。
Hくんファイトーー!
泳ぎ終わった子供たち、先生、指導員、観戦にかけつけた保護者の掛け声で
最後、800Mゴール間近のHくん達に大注目。
最後だから、監視船・監視ボート・監視ジェットスキーなど、合わせて9艘も周りに固めて
まるで、皇太子妃殿下が遠泳するみたいと笑いながら
ゴールし終えた観衆の、大歓迎を迎え、なんともいえない感動のフィナーレを
飾ったHくんチーム。
担当のため、一緒にいたチームです。
泳ぎ切ったときは、こちらの感動より、周りの感激の方がひとしお大きかったですね。
Hくんたちは大きな感動を、みんなに与えた側なんですね!!
Hくんたちは学校のプールでは25M泳げない泳ぎの得意じゃない生徒たち。
一日目、台風は吹き去ったとはいえ、
鼠ヶ関の川の水が流れ込む海岸は、水温が低く、
足が何度もつってしまった!とい指導についた先生たちが多かったとか。
泳げないし、冷たいし、波はあるし、完全に無口のHくんのチーム。
早くうちに帰りたいと完全に腰が引けていたらしい 1日目。
浜の上では、
30年間も、海浜学校指導をしてくださるカリスマおじいちゃん講師が
静かに、厳しく、だけど、とっても愛のある指導を、この子たちと、
わたしたち指導係に、レクチャーする。
海の中では、ものすごく豪快に活を飛ばす10年OB先生と、
やさしくて、きめ細かく見守り役の8年目のOB先生に、
愛の鞭・洗礼を受けながら、日に日にたくましくなる子供たち。
2日目の朝から、Hくんたちのチームに合流した私は、
OB先生から一日目の子供たちの様子を聞いていたので、
2日目の子供たちの笑顔が、自信によるものなんだぁと
つくづく感心したものです。
まさか、自分たちが、800M挑戦することになるなんて・・・!!
きっと、緊張と不安で、3日目本番の朝を迎えたことでしょう。
参加した生徒・指導する側、それぞれ、
いろんな形での、感動・感激があった、海浜学校。
今年は大地震があり、その影響で、海で遊ぶことさえできない子供たちも
いまだ沢山いる中、このような機会を得られることがどんなに恵みのあることか
認識し、感謝の念を忘れないで泳ぎ切ろう!校長先生のことばにあったよね。
2日目、息子と浜ですれ違ったとき、
800ムリかも・・波が高くて、水飲んで溺れかけた・・・と弱音吐く。
「大丈夫だぁ~!!」なんてへたれた事を言っているんだと思うも、
一日目は、水温と上がってきたとき風が冷たくて、
目の周りと唇をむらさき色にして、気持ち悪くなりながらも
泳いでいた・・・という息子だ。担当の先生が教えてくれました。
本番前夜、先生たちの激励のレクレーションで、笑わせてもらい、
海神から、無事に泳ぎ切られるよう祈祷してもらったから(これがまたウケル)
なんとか泳ぎきるでしょう~~とはいえ・・・
息子のチームの泳いでいる姿を一度も観ることが出来ないで
終了してしまい、なんだか寂しい気分でいたら、
たいして話したこともない息子のクラスメートのお母さんが、
息子の泳ぎ切ったところの写真を何枚も撮影して
見せにきてくれたのに、最後涙・涙の感動でした。
クラスメートのお母さんの優しさとお気づかいに感謝・感激です。
最後、ラストで私が陸に上がったとき、いただいたメダル。
「かーさん!」と息子が同じホタテの貝殻でできたメダルを、
私のメダルに差し出し「カチン!」って鳴らしてくれたのが、
最大の想い出かな。
無言だったけど、「同じだね、頑張ったね」っていう感じのカチン!
「夏の卒業式」・・・と言われている息子の学校の伝統行事「海浜学校」
ほたて貝のメダルは、
海浜学校で鍛えられた体力&精神力UPの通過証だね
写真、ひとつも撮れなかったけど、
ずっと胸に残るだろう、6年生夏休み最初の思い出ですな。
で、息子に感想を聞いてみたら、
やっと家に帰れるよ~~だと(笑)
いや、いい思い出になっているはずです。
真っ赤に日焼けした肩に大きな荷物しょって、たくましくなったじゃないか!