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東京国際映画祭はじまる(1)「四つのいのち」、「レオニー」、「ゼフィール」

2010年10月24日 | 映画
         ©レオニーパートナーズ合同会社

昨日10月23日、東京国際映画祭が始まりました!
オレンジ色のドレスのと、東山との結婚を発表した木村佳乃が六本木けやき坂のグリーンカーペットを歩いていよいよ開幕!沿道には一般の方を含めてすごい人の波。

さて、肝心の映画ですが、実は開幕宣言より前にマスコミ用上映は始まっていて、今日はイタリア映画「四つの命」、松井久子監督の「レオニー」、トルコ映画「ゼフィール」を観ました。

どれも良かったけれど、特にお勧めなのは「レオニー」。彫刻家イサム・ノグチの母、レオニーさんの日米にまたがる波乱に満ちた人生を描きます。とにかく強い米人女性です。それだけに、中村獅童演じる夫の野口米次郎の変わりようは許せん。鴎外の「舞姫」みたい。
そんな中で、ラフカディオ・ハーンの妻や津田塾創設者の津田梅子などが出てきます。誰が手を差し伸べてくれたのか、否かなども語られ、当時の日本女性の置かれていた立場も描かれています。
最後に、イサム・ノグチの北海道のモエレ公園が映し出されるところは壮観です。お勧め映画でした。



© FiLMiK / FC ISTANBUL, 2010 TURKEY

ゼフィール」はハイジみたいに祖父祖母と山の中で暮らす少女ゼフィールが主人公。いつもおかあさんを待っています。あるときお母さんが戻ってきて喜ぶゼフィール。でも、また出て行って2度と戻らないと話していたのを聞いてしまいます。
母の旅立ちの日、後をついて行くゼフィール。そして悲劇が!

うーん、鑑賞後の後味は悪いです。母への深すぎる愛情というよりは、精神的な病が潜在しているように思えてしまうのです。母が山へ戻らない理由が、最初は男性か家族でもできたのかと思ったのですが、後半出てくる写真から中東で活動する兵士なのか、いまいち漠然としていてぼやけてしまうのです。残念。

一般上映では「ソーシャル・ネットワーク」が大人気でしたね。ビッケも観たかったけど満員で入れませんでした。

コメント
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