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映画「マンデラの名もなき看守」
「マンデラ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるか。
一時期ほどネルソン・マンデラ、南アフリカ、アパルトヘイトという言葉を聞くことは少なくなった。
しかし、つい最近の1990年代までアパルトヘイトが続いていた南アフリカで、なんと27年間獄中で過ごし、息子も疑惑の事故で亡くしながら、差別をなくすため、自由のために戦ってきたマンデラを、最初は彼を極悪人と思っていた白人看守の目で描いた作品、と聞けば興味が湧くだろう。
実話ならではの作品を支えるのは役者たち。まず、マンデラは「24」で黒人大統領役を演じたデニス・ヘイスバートならでは。この役者の相手の心も見透かしてしまうような眼力と、重厚さはまさにぴったりの配役だった。
さらに、主人公の看守役にジョセフ・ファインズ。名優レイフ・ファインズの弟で、「恋に落ちたシェイクスピア」をご記憶の方も多いだろう。普通の家庭の夫であり父である彼が、マンデラという囚人と接することにより、自分が信じ込まされてきたことは違うのではないか、と徐々に変化していくくだりの演技を見てほしい。
内容もきちんと描かれている。
主人公は決して感化されたのではなく、自分でマンデラが考えていることを書いた書物を読んで自分で判断して行動するし、あくまで白人看守という立場に立ってフラットな立場で判断している。マンデラに対しても、一般人が死んだり怪我をする武力闘争はいけないことだときちんと言うのだ。
反対に、マンデラ夫人にひとかけらのチョコをあげただけで迫害を受けてしまうくだり、どこに本当の争いのタネがあるのかということをコミュニティーの内なる悪の部分を出すことで描いている。
徐々に、海外大国の経済封鎖などの圧力でアパルトヘイトは終焉に向かうのだが、事態が変わると180度あっけなく変わるのが、情報局の親玉役を見ていてわかる。ならばもっと早く解決できたのにと思うのが誰もが思うところ。これが歴史というものなのだろう。すっかり頭の白くなったマンデラ氏に、何か大きなことをなすためには多大の犠牲と時間の重さが必要なのか…ということを感じさせる映画である。
(ストーリー)
1968年アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国。
刑務所の下仕官ジェームズ・グレゴリーは、最悪のテロリストとされるマンデラの担当に抜擢される。マンデラの生まれ故郷の近くで育ったために彼らの言葉がわかるグレゴリーに秘密の文書や会話を監視し報告しろというのだ。任務に忠実なグレゴリーだったが、マンデラという人物に触れ、彼が自由のために払っている犠牲を知るにつれ、次第にマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧れていく。
しかし、そんな想いが周囲に知られれば、自分の立場も妻子の安全さえも脅かされる。
家族、国、仕事、理想、良心・・・葛藤の中、それでも正しい歴史の一部でありたいと願ったある看守とマンデラの数十年間にも渡る魂の交流を描く感動作。
「マンデラの名もなき看守」
GOODBYE BAFANA
監督:ビレ・アウグスト
出演:ジョセフ・ファインズ/デニス・ヘイスバート/ダイアン・クルーガー
http://mandela.gyao.jp/
5/17(土)より シネカノン有楽町1丁目、渋谷シネマGAGA!他全国順次ロードショー
上映時間:117分
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映画「マンデラの名もなき看守」
「マンデラ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるか。
一時期ほどネルソン・マンデラ、南アフリカ、アパルトヘイトという言葉を聞くことは少なくなった。
しかし、つい最近の1990年代までアパルトヘイトが続いていた南アフリカで、なんと27年間獄中で過ごし、息子も疑惑の事故で亡くしながら、差別をなくすため、自由のために戦ってきたマンデラを、最初は彼を極悪人と思っていた白人看守の目で描いた作品、と聞けば興味が湧くだろう。
実話ならではの作品を支えるのは役者たち。まず、マンデラは「24」で黒人大統領役を演じたデニス・ヘイスバートならでは。この役者の相手の心も見透かしてしまうような眼力と、重厚さはまさにぴったりの配役だった。
さらに、主人公の看守役にジョセフ・ファインズ。名優レイフ・ファインズの弟で、「恋に落ちたシェイクスピア」をご記憶の方も多いだろう。普通の家庭の夫であり父である彼が、マンデラという囚人と接することにより、自分が信じ込まされてきたことは違うのではないか、と徐々に変化していくくだりの演技を見てほしい。
内容もきちんと描かれている。
主人公は決して感化されたのではなく、自分でマンデラが考えていることを書いた書物を読んで自分で判断して行動するし、あくまで白人看守という立場に立ってフラットな立場で判断している。マンデラに対しても、一般人が死んだり怪我をする武力闘争はいけないことだときちんと言うのだ。
反対に、マンデラ夫人にひとかけらのチョコをあげただけで迫害を受けてしまうくだり、どこに本当の争いのタネがあるのかということをコミュニティーの内なる悪の部分を出すことで描いている。
徐々に、海外大国の経済封鎖などの圧力でアパルトヘイトは終焉に向かうのだが、事態が変わると180度あっけなく変わるのが、情報局の親玉役を見ていてわかる。ならばもっと早く解決できたのにと思うのが誰もが思うところ。これが歴史というものなのだろう。すっかり頭の白くなったマンデラ氏に、何か大きなことをなすためには多大の犠牲と時間の重さが必要なのか…ということを感じさせる映画である。
(ストーリー)
1968年アパルトヘイト政策下の南アフリカ共和国。
刑務所の下仕官ジェームズ・グレゴリーは、最悪のテロリストとされるマンデラの担当に抜擢される。マンデラの生まれ故郷の近くで育ったために彼らの言葉がわかるグレゴリーに秘密の文書や会話を監視し報告しろというのだ。任務に忠実なグレゴリーだったが、マンデラという人物に触れ、彼が自由のために払っている犠牲を知るにつれ、次第にマンデラに魅了され、彼が目指す平等な社会に憧れていく。
しかし、そんな想いが周囲に知られれば、自分の立場も妻子の安全さえも脅かされる。
家族、国、仕事、理想、良心・・・葛藤の中、それでも正しい歴史の一部でありたいと願ったある看守とマンデラの数十年間にも渡る魂の交流を描く感動作。
「マンデラの名もなき看守」
GOODBYE BAFANA
監督:ビレ・アウグスト
出演:ジョセフ・ファインズ/デニス・ヘイスバート/ダイアン・クルーガー
http://mandela.gyao.jp/
5/17(土)より シネカノン有楽町1丁目、渋谷シネマGAGA!他全国順次ロードショー
上映時間:117分