働き方コンサルタント 椎葉怜子のブログ

株式会社ルシーダ代表。理性と感性のキャリアカウンセラー。
テレワーク、女性の働き方、起業が専門。

自分で考えて発言する力

2010年02月12日 | 日記
昨日は、研修会社で新人社員向けの営業セミナーの講師をしている
大学の後輩とランチをしました。


一般的に、プレゼンテーションなど大勢の前で話をすることに抵抗が
ある人の方が多いと思うのですが、彼女曰く「プレゼンは自分が
伝えたいことを話せる絶好の機会なので大好き」とのこと。


それを聞いて、彼女が人前で話をすることになぜ抵抗がないのか
気になって、理由を探ってみました。


その結果、受けてきた「教育」が関係しているのでは・・・と思いました。


実は彼女は、帰国子女で5年間ブラジルで生活しており、
高校時代の2年間はアメリカンスクールに通っていたとのこと。


ブラジルのアメリカンスクールでは、授業は決められたテーマに
ついてのディスカッション形式で進められ、生徒は事前に
資料を読み、授業中は自分の意見を積極的に発言しなくてはなりません。
なので、授業中に居眠りする余裕などなく、黙っていると評価が下がるので、
みんな何か言わなくてはと必死です。


ところが、ブラジルから帰国して通い始めた日本の高校では、先生が
一方的に話すだけの座学形式の授業で発言や質問する必要もなかったので
退屈で居眠りしてしまう生徒が多かったそうです。


現在、新人社員向けの研修を行っていても、とてもおとなしい人が多く、
みんなの前で質問をしてくる人はほとんどいないそうです。


きっと、各自で考えていることなどあるはずですが、人前で自分の
意見を述べる習慣がないと、間違ったことを言ってはいけない、
恥ずかしいという思いが先に来てしまって何も言えなくなってしまう
のだと思います。


かくいうわたしも、大勢の前で話をしたり質問をするのは苦手な典型的な
日本人・・・。この心理的な問題を克服するのには随分と時間がかかって
います。


パブリック・スピーキングやディスカッションは、できれば小さいうちから
学校で訓練し、実社会で使えるように慣れておいた方がよいのではないでしょうか?