働き方コンサルタント 椎葉怜子のブログ

株式会社ルシーダ代表。理性と感性のキャリアカウンセラー。
テレワーク、女性の働き方、起業が専門。

政治との距離感

2010年05月31日 | 日記
昨年の9月に鳩山由紀夫連立内閣が発足して8カ月経ちました。

国家予算の見直しを目的とした「事業仕訳け」は、
ある一定の評価がされているものだと好意的に受け止めていますが、
それ以外の政策については何がなんだか訳が分からなくなってきました。

わたしのように、どうなっているのか見えてこないから、どう関心を
もっていいか分からない、という方も増えているかもしれません。

先週の金曜日、5月28日には以下の3つの出来事がありました。

―iPadが日本にて発売開始
(銀座のアップルストアには朝8時に1200人の行列)

―普天間問題で福島みずほ特命担当大臣が罷免
(消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画担当でした)
 
―与党が衆院委で郵政改革法案を強行採決
(亀井静香金融・郵政担当相主導のもと民営化逆行へ)

テレビでもtwitterでもこの日はiPadの発売について盛り上がっている
ように見えました。
一方で、福島元大臣の罷免決定は夕方だったこともあるかもしれませんが、
それほど話題になっていないように感じましたし、郵政改革法案の
強制採決については、他のニュースに押されてテレビでも小さく扱われて
いたように思います。

「iPadが発売された」というのは、単純明快なニュースなので
話題にもなりやすいですが、普天間問題や郵政改革法案は、一筋縄では
いかない話なので、内容をよく理解していないと話題になりにくいのかも
しれません。

生活者の間で話題になりにくい話が増えると、政治と人との関係が
どんどん遠くなり、知らない間に大事なことがどんどん決まると、
人々は政治に期待しないし興味を持たなくなってしまいます。

とくに現政権は、人とのつながりを重視しているからこそ政権交代できた
のですから、ぜひ挽回してもらいたいです。

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鳩山首相が打ち上げた普天間基地の移設案。アメリカとの関係を見直す
チャンスということで展開を見守っていましたが、急転直下で公約前の
状態に戻ったことに「こんなことあってはいけないのでは!?」と
唖然としました。

亀井大臣による郵政改革案は、郵政民営化に逆行するもので
世界貿易機関(WTO)からも批難されています。
日本郵政の非正規社員数万の正規化も進めているようですが、
どこから財源が出るのか不明な状態。
あれだけもめた「子ども手当」も4月には施行されていますが、
施策の目的と財源は不明のまま。
我が国の財政は大丈夫なのでしょうか???

国の心配をする前に自分の会社の売上の心配をしないといけないの
かもしれませんが(苦笑)、何かアクションを起こせないものかと、
考えてしまいます・・・。