先日、久しぶりに目黒を訪れ、
東京都庭園美術館の前を通り、
徒歩9分の、ここ↓へ。
自然教育園は、国立科学博物館附属の植物園です。
入口脇にある教育管理棟では、
自然を題材にした企画展が催されています。
入った途端に、別世界。
これが東京の都心だとは思えません。
まさしく、都市砂漠の中のオアシス。
時々外から聞こえる自動車の音に、
ここが都会の真っ只中であることを思い出させてくれます。
なにしろ、住所は、港区白金台。
「路傍植物園」「水生植物園」「武蔵野植物園」
の3つの教材園が整備されています。
「路傍植物園」は、山野の道ばたに生育する野草が茂り、
歩きながら、木や草や花に触れ、心がなごみます。
蜘蛛の巣も沢山あり、
自然が保たれていることが分かります。
都会に住む蜘蛛。
どんな生活でしょうか。
園内から縄文中期(紀元前約2500年)の
土器や貝塚が発見されていることから、
そんな昔から、人々が住んでいたようです。
室町時代に入ると、
この地方にいた豪族がこの地に館を構えて「白金長者」と呼ばれ、
今に残る土塁は当時の遺跡の一部と考えられています。
江戸時代になると、
増上寺の管理下に入りましたが、
寛文4年(1664)には、高松藩主松平讃岐守頼重の下屋敷となり、
園内にある物語の松やおろちの松などの老木は、
当時の庭園の名残であろうと思われています。
明治時代には火薬庫となり、
大正時代には宮内省帝室林野局の所管。
昭和24年文部省の所管となり、
「天然記念物及び史跡」に指定されて
広く一般に公開され、
昭和37年国立科学博物館附属自然教育園として現在に至っています。
長い間一般の人々が足を踏み入れられない場所だったため、
まれに見る豊かな自然が残されました。
種子植物をはじめシダ植物や菌類など1473種の植物、
約2130種の昆虫、
約130種の鳥類が記録されています。
実は一般公開されているのは敷地の15%ほど。
残り85%の非公開エリアは
人間の手を入れずに森林の変遷が見守られています。
ここは、ひょうたん池。
湿地で生きる動植物が観察できる水生植物物園です。
武蔵野らしい草原の風景が残る、武蔵野植物園。
左に見えるのは、いもりの池。
水鳥の沼。
この水は、どこから来るのでしょう。
紅葉には、少し早かったようで、見頃は11月下旬~12月中旬。
敷地面積は約6万坪(約20万㎡)
入園料は一般・大学生320円、
65歳以上・高校生以下は無料。
300人の入園定員を設けています。
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