カエサルくんの動物分類シリーズ、第4回目は「クジラ偶蹄目」に挑戦です。
これが、たいへん。ちょっと前まで、「クジラ目」と「ウシ目(偶蹄目)」とは別の目とされていたみたいなんですよ。それが、DNAとかの研究によって1つの目にすることになって、分類体系再編の過渡期ということで、頼みの綱のウィキペディアでも整合性がとれていません。カエサルなりに理解しようと試みてはいるんだけど、正直なところ、チンプンカンプンです。
でも、八木山動物公園にはクジラさんもイルカさんもいませんからね。クジラ偶蹄目というのは「ウシのなかま」と考えておけばいいんじゃないでしょうか。奇蹄目はウマのなかま、偶蹄目はウシのなかまです。
ウシ科・シカ科・キリン科については、「ウシ亜目」としてまとめることができるみたいです。「ウシのなかま」そのものですね。「ウマのなかま」ではありません。
ここで、前回の復習。ウマ目に入るのは、ウマ、シマウマ、ロバ、サイです。
ラクダ科は、ウシ亜目ではなく、「ラクダ亜目」になるんだそうです。赤血球の形が違うらしいですよ。でも、広い意味では、ウシのなかま。ウマのなかまではありません。
くどいようだけど、ウマ目は、ウマ、シマウマ、ロバ、サイです。そこに入っていないんだから、ラクダはウシのなかまです。
イノシシ科は、ウシ亜目でもラクダ亜目でもなく、「イノシシ亜目」ということになるみたいです。
くどいですけど、ウマのなかまではなく、ウシのなかまです。
カバ科は、クジラ目とウシ目が統合されたことにより、分類上の位置づけが難しくなったみたいです。統合される前は、「イノシシ亜目」に入っていたそうなんですけどね。
まあ、分類学上の話はさっぱりわかりませんけど、「カバはイノシシのなかま」と言われるよりは「カバはクジラのなかま」と言われる方がスッキリするような気はします。
このへんの、スッキリするか否かというのは、つまるところ、「人為分類」と「自然分類」の違いなんだろうと思います。
見た目だけの感覚で言うと、サイ、カバ、ゾウなんてのは似てるわけですよ。体がでかいし、皮膚が暑くて丈夫そうな感じ、非常によく似ています。(厚皮目)みたいな感じでまとめちゃえばいいんじゃないかという気もします。こういうのが「人為分類」ですね。
でも、見た目だけではわからないようなところ、体のしくみとか、生殖・発生のしかたとか、特に、DNAのことなんかを考えちゃうと、サイはウマ目、カバはウシ目、ゾウはゾウ目ということになるみたいです。こういうのが「自然分類」ですね。
カエサルは、いろんなものをいろんな風に分類しています。たとえば、周囲にいる人、マスコミなんかで取り上げられる人を、「いい人」と「悪い人」に分けてみたりとかね。それは、つまり、人為分類なんだと思うんですよ。
でも、視野を広げて、いろんなことを考えてみたりすると、そうした分類は変わってくることになります。それまでの分類が、「自分にとって都合のいい人」と「自分にとって都合の悪い人」に過ぎなかったということに気がついたりします。まあ、主観的であるか、客観的であるかの違いにもなってきます。
・・・などと、そういう話を始めると切りがないのだけどね。
この地球上にはいろんな動物がいるわけです。それを、ただの「いろんな」で済ませてしまうのではなく、分類しようとする試み、大切なことだと思うのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます