徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

クイーン

2008年04月01日 | ★★★




クイーン
おすすめ度
原題:The Queen
製作:2006年 イギリス フランス イタリア
製作:クリスティーン・ランガン 他
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:ピーター・モーガン
出演:ヘレン・ミレン マイケル・シーン ジェームズ・クロムウェル
キャッチコピー:世界中が泣いたその日、たった一人涙を見せなかった人がいた

主演のヘレン・ミレンの演技が高く評価され、世界中で多くの映画賞を受賞した「クイーン」です。いつお店に行っても貸し出し中で、やっと観る事ができました。

1997年8月、パリでダイアナが交通事故に遭い死去。チャールズ皇太子と離婚が成立し既に民間人となっていたダイアナの死は、本来王室にとって関係のない事のはずでした。そう判断していた女王は彼女の死についてのコメントを避けますが、ダイアナを称える国民の声は次第に高まっていきます。そしてその悲しみはいつしかダイアナの死を無視し続ける女王へのバッシングへと変化していきます。改革派新首相ブレアは、国と王室が離れていくことに危機を感じ、その和解に力を注いでいきます。

語られる事の無かったもうひとつの真実
当たり前のことですが、「ダイアナの死」というひとつの事件が、立場や切り口を変えるとこうまでも印象が変わるんですね~。物事は多角的に見ないといけないなあ、と改めて感じます。

「王室」を題材としたデリケートな問題を自国でとりあげるというのはなかなか気合のいることだと思います。まずはその気合と姿勢に拍手です。(日本もがんばれ。)

国のために人生を捧げてきたはずの女王。
「時代」が変わり、王室のあり方にも変革が求められることへの戸惑い。何となく以前観た太陽を彷彿します。

ちなみにこのお話、どこから本当でどこからがフィクションなんでしょうね?
謎が多かったダイアナの死は「王室陰謀説」まで囁かれていましたよね。少なくとも、これを観ればそんな事を考える人は激減したはず・・・。あ。そういえば本作では、ブレア首相も大活躍でしたねえ・・・。

え?プロパガンダ?
まあ、そう取れなくもありませんが
うんにゃ。(ぶんぶん←首を振る音)
そんな野暮な事は言ってはいけません。

素直に観ましょ。素直に。

誇り高き女王を人間味あふれる魅力的な女性として演じたヘレン・ミレンの演技は本当に素晴らしかったです。


クィーン@映画生活
前田有一の超映画批評



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