2020年令和2年7月16日木曜日
読売新聞朝刊、地域面、文字起こし
たつの・氾濫防止応急措置
姫路河川国道事務所 広報パネル寄贈
全国でも珍しい畳を使う水防設備「畳堤(たたみてい)」
があるたつの市の自治会や消防団計3団体に、
国土交通省姫路河川国道事務所が、畳堤の役割や
組み立て方などを紹介する広報用パネル計6枚を贈った。
公民館や揖保川(いぼがわ)沿いに置いて、住民に
ユニークな水防技術を周知、
継承してもらうのがねらいという。(中筋夏樹)
「畳堤」役割知って 自治会など3団体に
畳堤は大雨で川が増水した際、堤防の上にある欄干状
の支柱に畳を挟んで壁を作る、応急的な氾濫防止措置。
普段は畳で視界が遮られないので、川の景色を眺める
ことができる。全国では他に五ヶ瀬川(宮崎県延岡市)
と長良川(岐阜市)にある。
たつの市は、揖保川の決壊を機に昭和20年代に導入
したとされ、総延長3.1キロは全国最長という。
パネル(幅1.9メートル、高さ0.9メートル、厚さ4センチ、
重さ10キロ)はプラスチック製。畳のように見える
シールを貼り付け、実際に畳堤に使うこともできる。
送り先は畳堤のある龍野町、揖保川町、御津町の
自治体や消防団。このうち揖保川町の
正條(しょうじょう)自治体は、2009年8月の佐用町の
大水害を機に、畳堤を構築する訓練を重ねている。
同自治体は、18年の西日本豪雨の際にも、畳を
差し込んで警戒を強めた。こうした防災意識の徹底が
評価され、このたび、全日本建築技術協会から
優れた建築事業などを表彰する「全建賞」が贈られた。
自治会長の圓尾(まるお)和也さん(69)は
「住民は警報が出るたびに水位を気にしているので、
畳堤があるのは安心。先人から伝わってきたものなので、
代が替わっても活用していきたい」と話す。
パネルは当面、公民館に掲示する。
姫路河川国道事務所はまた、同じパネル10枚を
揖保川沿いの観光駐車場(龍野町川原町)前に
常設し、畳堤の仕組みをPRする。
磯部良太所長は九州の記録的豪雨を引き合いに
「我々はハード対策をしているが、最後に命を守る
にはソフト対策も重要になる」と、住民が主体的に
水防に取り組む畳堤の役割に期待していた。
駅中ピアノ自由に弾いて 播州赤穂影駅
JR播州赤穂駅2階の通路に
置かれた「ストリートピアノ」
JR播州赤穂駅2階の一角に、誰でも自由に弾ける
「ストリートピアノ」がお目見えした。赤穂市が
「気軽に演奏を楽しんで、にぎわいや安らぎ、
交流を生み出したい」と置いた。
ヨーロッパでは駅などにピアノがあることが多く、
国内でも神戸市などで見られるようになり、
JR姫路駅でも今冬に設置された。播州赤穂駅には、
市民から6月に寄付されたアップライトピアノを
今月、南北をつなぐ自由通路の南東角に設置。
新型コロナウィルスの影響が続くなか、未来への
見通しが開ける思いを込めて
「希望のストリートピアノ」と名づけた。
弾けるのは午前10時から午後9時まで。感染症を
防ぐため、赤穂市は、演奏の前後に、
近くにある消毒液で
指を消毒し、マスクを着けるよう求めている。
10月23日(金)閲覧数:598PV 訪問者数:343人
読売新聞朝刊、地域面、文字起こし
たつの・氾濫防止応急措置
姫路河川国道事務所 広報パネル寄贈
全国でも珍しい畳を使う水防設備「畳堤(たたみてい)」
があるたつの市の自治会や消防団計3団体に、
国土交通省姫路河川国道事務所が、畳堤の役割や
組み立て方などを紹介する広報用パネル計6枚を贈った。
公民館や揖保川(いぼがわ)沿いに置いて、住民に
ユニークな水防技術を周知、
継承してもらうのがねらいという。(中筋夏樹)
「畳堤」役割知って 自治会など3団体に
畳堤は大雨で川が増水した際、堤防の上にある欄干状
の支柱に畳を挟んで壁を作る、応急的な氾濫防止措置。
普段は畳で視界が遮られないので、川の景色を眺める
ことができる。全国では他に五ヶ瀬川(宮崎県延岡市)
と長良川(岐阜市)にある。
たつの市は、揖保川の決壊を機に昭和20年代に導入
したとされ、総延長3.1キロは全国最長という。
パネル(幅1.9メートル、高さ0.9メートル、厚さ4センチ、
重さ10キロ)はプラスチック製。畳のように見える
シールを貼り付け、実際に畳堤に使うこともできる。
送り先は畳堤のある龍野町、揖保川町、御津町の
自治体や消防団。このうち揖保川町の
正條(しょうじょう)自治体は、2009年8月の佐用町の
大水害を機に、畳堤を構築する訓練を重ねている。
同自治体は、18年の西日本豪雨の際にも、畳を
差し込んで警戒を強めた。こうした防災意識の徹底が
評価され、このたび、全日本建築技術協会から
優れた建築事業などを表彰する「全建賞」が贈られた。
自治会長の圓尾(まるお)和也さん(69)は
「住民は警報が出るたびに水位を気にしているので、
畳堤があるのは安心。先人から伝わってきたものなので、
代が替わっても活用していきたい」と話す。
パネルは当面、公民館に掲示する。
姫路河川国道事務所はまた、同じパネル10枚を
揖保川沿いの観光駐車場(龍野町川原町)前に
常設し、畳堤の仕組みをPRする。
磯部良太所長は九州の記録的豪雨を引き合いに
「我々はハード対策をしているが、最後に命を守る
にはソフト対策も重要になる」と、住民が主体的に
水防に取り組む畳堤の役割に期待していた。
駅中ピアノ自由に弾いて 播州赤穂影駅
JR播州赤穂駅2階の通路に
置かれた「ストリートピアノ」
JR播州赤穂駅2階の一角に、誰でも自由に弾ける
「ストリートピアノ」がお目見えした。赤穂市が
「気軽に演奏を楽しんで、にぎわいや安らぎ、
交流を生み出したい」と置いた。
ヨーロッパでは駅などにピアノがあることが多く、
国内でも神戸市などで見られるようになり、
JR姫路駅でも今冬に設置された。播州赤穂駅には、
市民から6月に寄付されたアップライトピアノを
今月、南北をつなぐ自由通路の南東角に設置。
新型コロナウィルスの影響が続くなか、未来への
見通しが開ける思いを込めて
「希望のストリートピアノ」と名づけた。
弾けるのは午前10時から午後9時まで。感染症を
防ぐため、赤穂市は、演奏の前後に、
近くにある消毒液で
指を消毒し、マスクを着けるよう求めている。
10月23日(金)閲覧数:598PV 訪問者数:343人