2020年令和2年3月26日(木)
読売新聞朝刊、くらし面12ページ、文字起こし
医療ルネサンス No.7249 みんなでスポーツ 栄養 1/5
食事しっかり 最良プレー
ご飯、豚肉のいため物、大根とツナのみそ煮、
酢の物、かきたま汁ーー。
バレーボールのVリーグ1部(V1)女子で今季、
優勝を飾ったJTマーヴェラスの選手寮のある日の昼食だ。
ご飯は選手ごとに量が決められている。
1日の摂取量は平均3200キロカロリー。
一般的な成人女性の約1.5倍にあたる。
「しっかり食事を取ることは、けがをせず、
試合に出続けることにつながっている」。
アタッカーの田中瑞稀さん(24)はそう話す。
身長1メートル70。選手の中では高い方ではないが、
相手をはね飛ばすほどの力強いスパイクが自慢だ。
チームに加入した当初、食べたい物は食べたい時に
口にしていた。菓子にも手を伸ばしていたが、
今は、必要な量は食事で取るようになった。
運動量が多い日は米の量を増やす。そうすることで
菓子の量は自然と減った。
「体をつくるのに何を食べたら良いのか、疲れを
取るには何が必要なのかを考えるようになりました」。
試合中はスパイクを打ち込むたびにジャンプを繰り返す。
試合の後半になっても、体力的に動けなくなることは
なくなった。
「目標はできるだけ長く選手生活を続けること。そのためにも
食事を大切にしていこうと考えています」と田中さんは言う。
選手の食事を管理する公認スポーツ栄養士の吉谷佳代さんは、
「メニューは、試合で最良のプレーを引き出すことを
目的に考えています」と説明する。
エネルギーとなるのは糖質、脂質、たんぱく質、
寮の食事は、特に糖質とたんぱく質をしっかり取ることに
重点をおいている。これらの栄養素は、ハードなトレーニング
をした後、体力を回復させる働きがある。
選手たちは毎食、米を食べる。メニューが麺類などの
時も米を追加し、糖質不足にならないようにする。
たんぱく質は、主に豚肉や鶏肉、魚、豆、乳製品などから
摂取する。おかずは主菜のほか、副菜が複数。
サラダやフルーツもつく。
食べるタイミングも重要だ。昼食は、
練習が終わってから30分以内に取る。
疲労回復を早めるためだ。練習の途中にも、おにぎりや
ゼリーなどを食べる。それでも栄養状態に課題がある選手は、
サプリメントで補っている。
吉谷さんは「食べ残しや体重、体形の変化なども一人ひとり
チェックします。気になることがあれば、選手と面談し、
食事の量を微調整するなどし、改善を図ります」。と語る。
食事はスポーツのプレーの質に直結する。
9月4日(土)閲覧数:490PV 訪問者数:300人
読売新聞朝刊、くらし面12ページ、文字起こし
医療ルネサンス No.7249 みんなでスポーツ 栄養 1/5
食事しっかり 最良プレー
ご飯、豚肉のいため物、大根とツナのみそ煮、
酢の物、かきたま汁ーー。
バレーボールのVリーグ1部(V1)女子で今季、
優勝を飾ったJTマーヴェラスの選手寮のある日の昼食だ。
ご飯は選手ごとに量が決められている。
1日の摂取量は平均3200キロカロリー。
一般的な成人女性の約1.5倍にあたる。
「しっかり食事を取ることは、けがをせず、
試合に出続けることにつながっている」。
アタッカーの田中瑞稀さん(24)はそう話す。
身長1メートル70。選手の中では高い方ではないが、
相手をはね飛ばすほどの力強いスパイクが自慢だ。
チームに加入した当初、食べたい物は食べたい時に
口にしていた。菓子にも手を伸ばしていたが、
今は、必要な量は食事で取るようになった。
運動量が多い日は米の量を増やす。そうすることで
菓子の量は自然と減った。
「体をつくるのに何を食べたら良いのか、疲れを
取るには何が必要なのかを考えるようになりました」。
試合中はスパイクを打ち込むたびにジャンプを繰り返す。
試合の後半になっても、体力的に動けなくなることは
なくなった。
「目標はできるだけ長く選手生活を続けること。そのためにも
食事を大切にしていこうと考えています」と田中さんは言う。
選手の食事を管理する公認スポーツ栄養士の吉谷佳代さんは、
「メニューは、試合で最良のプレーを引き出すことを
目的に考えています」と説明する。
エネルギーとなるのは糖質、脂質、たんぱく質、
寮の食事は、特に糖質とたんぱく質をしっかり取ることに
重点をおいている。これらの栄養素は、ハードなトレーニング
をした後、体力を回復させる働きがある。
選手たちは毎食、米を食べる。メニューが麺類などの
時も米を追加し、糖質不足にならないようにする。
たんぱく質は、主に豚肉や鶏肉、魚、豆、乳製品などから
摂取する。おかずは主菜のほか、副菜が複数。
サラダやフルーツもつく。
食べるタイミングも重要だ。昼食は、
練習が終わってから30分以内に取る。
疲労回復を早めるためだ。練習の途中にも、おにぎりや
ゼリーなどを食べる。それでも栄養状態に課題がある選手は、
サプリメントで補っている。
吉谷さんは「食べ残しや体重、体形の変化なども一人ひとり
チェックします。気になることがあれば、選手と面談し、
食事の量を微調整するなどし、改善を図ります」。と語る。
食事はスポーツのプレーの質に直結する。
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